今週のウェブマーケニュースでは、・Apple PayとGoogleのInboxがリリース ・コメディアンが面白い最高裁判所のニュースを求める ・懐かしさを感じさせるFacebookのRooms ・Twitter、開発ソフトウェアのFabricをリリース ・ソーシャルネットワークユーザーの年齢 ・Uberが(再び)PRで失敗 ・ROIの計算には数学が必要 ・Guardian、編集チームを構成 ・Mail Online、編集スタッフに裏で広告を作らせる ・インターネットの安全を守るMicrosoft等の話題を伝える。
それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。
毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。
他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。
今週は、ブランド、スタートアップ、そして、消費者が手を組み、新たなビジネスモデルを作り、問題を解決するアプローチに関する新たなセクションを設けた。それは、コラボレーティブエコノミー(協力経済)だ。このアプローチの重要度は高まりつつある。
インダストリー
- Guardianは、組織の再編成を進めており、デジタルの作品を配信する新たな編集部門を作った。この部署は、ビジュアルジャーナリズム、データジャーナリズム、そして、オーディエンス開拓等を担当する(Journalism.co.uk)
- 広告業界は、クラウドソースを理解しつつある(Mashable)
- Last Week Tonightで、ジョン・オリバーは、アメリカの最高裁判所をメディアが十分に取り上げていないことを嘆き(重要ではあるものの、面白味に欠けることが原因)、自らこの問題の解決に乗り出した。そして、視聴者に対して、犬の動画を撮影し、最高裁判所の音声のクリップと一緒に使うアイデアを提案した。すると、The Vergeがこの案に乗った(The Verge)
- E&Yのレポートによると、CMO(最高マーケティング責任者)とCSO(最高営業責任者)は変革を加速しなければならないようだ。特に、CMOは、顧客の理解を軽視し、CSOは、短期的なターゲットを重視して、戦略、イノベーション、そして、長期的な関係を骨抜きにしている(MediaPost)
- 今週、Apple Payがローンチされ、新しい物好きのiPhoneユーザーは、財布なしで出掛けることが出来るようになった(New York Times)
- Apple Watchが発売されたら、身につけるものが一つ増えるとAppleは揶揄されるはずだ。そもそも、財布を持ち運ぶ行為は、そこまで面倒なのだろうか?
プラットフォーム
- 芸名の利用を禁じる方針を採用したFacebookは、連邦捜査員であっても偽のプロフィールを作ることは出来ないと宣言した(Venture Beat)
- それでも問題はない。なぜなら、あらゆるトピックでポップアップフォーラムを作ることが可能な匿名アプリ、Roomsを使えば良いからだ(Techcrunch)
- Roomsは、ビンテージ/懐かしさを感じさせるアプリであり、Web 1.0の時代のIRCやUsenetを思い出させる(New York Magazine)
- マーケティング分野で抜群の人気を誇るブログ、CopybloggerがFacebookに別れを告げる。オーディエンスの反応が良くないことが理由だ(Copyblogger)
- Facebookの有料広告戦略を検討する際は、投稿を強化すればいいのか?それとも、プロフィールを目立たせればよいのか?あるいは、両方アピールした方がよいのか?SHIFTは調査を行い、この疑問に対する答えを用意している(SHIFT Communications)
- Twitterは、先週の水曜日に開発者カンファレンスのFlightを開催し、最新のソフトウェア開発キット、Fabricの告知を行った(Twitter)
- Twitterを利用するかどうかに関わらず、モバイルアプリの素材に織り込むことを意図したFabricでは、ツイートは単純にユーザーエクスペリエンス、そして、ディベロッパーエクスペリエンスの一部と考えられている。 また、Digitsのアップデートにより、ソーシャルログインが不要になり、携帯電話の番号を代わりに使ってログインすることが可能になった(Wired)
[注記: Twitter関連の記事はどちらも長いが、この展開は非常に重要であるため、時間を割いてでも目を通す価値はある]
- 旅行サイトのSplendiaは、Instagramのヘビーユーザーと手を組み、写真を使って、クラウドソース版観光ガイドを作ろうとしている(Marketing Land)
- Snapchatが初めて広告をリリースした。このページで広告を確認することが出来る(BuzzFeed)
- Eメールの未来はこのようになるのだろうか?Googleの最新のInboxは、Eメールの新しい時代の到来を告げるシステムだと言えるかもしれない(The Verge)
- レイン・ウィルソン(The Officeでドワインを演じた)が、Vineのセレブが出演する新しいテレビ番組の製作を始めている(Engadget)
- 各種のソーシャルネットワークのオーディエンスを年齢の面から調査してみよう。10代をターゲットにしているなら、Snapchat、Tumblr、Vineに力を入れるべきだ(eMarketer)
コラボレーティブエコノミー
- Crowd Companiesは、大企業が、コラボレーティブエコノミー、シェアエコノミー、メーカームーブメント、そして、共同イノベーションを活用するためのブランド協議会を自負している(Crowd Companies)
- Uberのフランスオフィスが行った企画は、すぐに取りやめになった – 信じれないことに、これは「セクシーな女性のドライバー」を派遣する試みであった(BuzzFeed)
- このBuzzFeedの記事のコメント欄に掲載されているリンクを辿ると、蔓延する企業文化を知ることが出来る(Pando Daily)
計測/基準/ビッグデータ
- パブリックリレーションズのROIを正確に計測するには、(不幸にも)数学が必要になる(Spin Sucks)
- 私は今週シカゴで行われたAmerican Marketing Associationの役員会議に出席したが、この会議で、シカゴが様々な取り組みに対してビッグデータを活用していることを知った(Techcrunch)
法律/人事
- マーク・ザッカーバーグが、Facebookの84%を譲渡するよう要求された裁判を記憶しているだろうか?今度は、訴訟を起こした人物の弁護士をFacebookが詐欺で訴えた。Facebookは、弁護士がこの人物が示した文書が偽造されたことを知っていたはずだと主張している(WSJ)
コンテンツ
- 政教分離のジャーナリスト版ともいえる、ジャーナリズムと広告の関係に関して、Mail Onlineは全く意に介していない。同社は、ジャーナリストは詳細なコンテンツを得るスキルを他の誰よりも持っていると主張している(Digiday)
- スポンサードコンテンツにおいては、関連性と透明性が交差する部分を特定することが出来るかどうかが生命線となる(Econsultancy)
- コンテンツマーケティングのトレンド — ・「コンテンツディレクター」等の新しい肩書きが登場 ・モバイルの最適化は必須 ・浸透しつつあるゲスト動画投稿 ・Google+やSlideShare等、視覚的なプラットフォームの利用 — は続いている(The Next Web)
- 関連する記事: コンテンツマーケティングがPRを変えた6つのアプローチ
重要な記事、動画 & オーディオ
- 読む価値のある記事 – インターネットの安全を確保するために労を惜しまないMicrosoft(Wired)
- Brain Pickingsを経営するマリア・ポポヴァが、ブロガーのティム・フェリスとライティングの流れと次善策を語り合った。超生産的なライターの仕事の流儀をオーディオで確認しておこう(Four Hour Workweek)
- Eメールマーケティングは今でも健在だ。応答率を高める13点のヒントを参考にすると良いだろう(Hubspot)
- 数週間前に発生したセレブのヌード写真のスキャンダルにおいて主犯と思われる人物が発覚した。しかし、この人物が語ったストーリーは本題よりも面白い(BuzzFeed)
この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital October 24th 2014」を翻訳した内容です。