独自のスマホ用OS「SUNBLAZE OS」を開発するアメグミが2000万円を調達、快適で安価なスマホ実現へ

写真左から川田尚吾氏、アメグミ代表取締役社長の常盤瑛祐氏、本田謙氏

独自のスマホ用OS「SUNBLAZE OS」を開発するアメグミは1月24日、ディー・エヌ・エー共同創業者の川田尚吾氏とフリークアウト創業者の本田謙氏から総額2000万円を調達したことを明らかにした。

現在アメグミが取り組んでいるのは、「長期間に渡ってサクサク動作し、価格も安い」スマートフォンの実現に向けた独自のOS開発。主なターゲットはゲームや動画を利用する機会がほとんどなく、SNSや検索など一部のアプリさえ使えれば困らないという人たちだ。

アプリの審査を厳しくするなど余計なアプリを排除し、OSのアップデート回数についても、セキュリティー面など必要最小限に止めることで動作を軽減。「バッテリー交換を含めて最低5年間はサクサク使えるもの」 (アメグミ代表取締役社長の常盤瑛祐氏)が目標だ。

常盤氏によると2017年1月に市場調査でインドを訪れた際の体験が、プロダクトの構想につながっているそう。現地で約300人にモバイルに関するアンケートを取ったところ、10人のうち2人くらいの割合で「(現在使っている端末の)動作が重くて不満を抱えていることがわかった」という。

「スマホでは頻繁にOSのアップデートが行われるが、多機能を必要としない人にとっては過剰。特に低価格のスマホでは動作がすぐに重くなってしまう」(常盤氏)

機能面をシンプルにすることに加え、新たしい仕組みをつくることで低価格のスマホ端末を開発する。生産に関しては中国の受託生産工場(EMS)を活用し、まずはアジアやアフリカの新興国市場を中心に、約5000円程度で端末を提供することを目指していくという。

すでにSUNBLAZE OS のプロトタイプが完成。今後はOSの開発を進めるほか、端末の生産や販売に向けて通信キャリアや広告代理店、アプリ開発会社など大手企業とのアライアンスも進めていく方針だ。

アメグミは2016年10月の設立。これまでSkyland Venturesと個人投資家の山本真司氏から出資を受けている。