空き時間に合うバイト求人を自動表示、過去の評価が好待遇やスカウトにも繋がる「CAST JOB」

シフト管理アプリ「CAST」などを展開するhachidoriは11月6日、同アプリ上にて新たにアルバイト求人サービス「CAST JOB」の提供をスタートした。

CASTと一緒に使うことで、アプリに登録したスケジュールの空き時間にマッチしたスポットワーク(単発バイト)が自動表示される仕組みを搭載。ユーザーが毎回自ら検索する手間を減らし、効率的に自分のスケジュールや興味に合ったバイトを探せるようなサービスを目指していく。

CASTは昨年6月のリリース時にも紹介した通り、シフト管理を軸に店舗内のコミュニケーションを活性化する業務管理アプリだ。法人向けに勤怠管理や労務管理などの機能を備えたプロダクトを有料で提供しつつ、同サービスを導入していない店舗に勤務する個人でも無料でシフト管理や給料計算ができるツールとして展開。アプリのダウンロード数は20万件を超える。

今回リリースしたCAST JOBは、このCAST上で使える1サービスという位置付け。これまでCASTを使ってシフト管理をしていたユーザーは新らなアプリをダウンロードすることなく、CAST JOBを使うことが可能だ。

仕組み自体は比較的シンプルなバイト探しアプリ。まずは東京23区内を中心としたスポットワーク求人に特化する形で開始するが、年内を目処に長期のバイトにも対応する予定だという。

個人ユーザーにとっての特徴は、冒頭でも触れた通りCASTに登録したスケジュールと連動することで効率よく求人を探せることと、CAST JOBでの頑張りや評価が好待遇に繋がるチャンスがあることだろう。

ユーザーは「一般的なアプリと同じように自分から条件を入れて検索」「スケジュールに合わせて表示されたものから選択」「店舗からのスカウトを承諾(今後搭載予定)」という3通りの方法でバイトを探すことができ、特に2番目の方法はユーザーの隙間時間を可視化されているCASTならではのものだ。

最近は先日20億円を調達したタイミーの「タイミー」やリクルートの「Job Quicker」など、履歴書や面接が不要でアプリ上から簡単にスポットワークを検索・応募できるアプリが増えてきているが、「毎回毎回検索して求人を選択するのが手間になっているのではないか」というのがhachidori代表取締役社長である伴貴史氏の見立て。CAST JOBではシフト管理アプリを軸にしているという特性を活かしてその手間の解消を狙う。

スケジュールの空き時間にマッチしたバイト案件が自動で表示されるのはCAST JOBの特徴の1つ

またCAST JOBではスポットワーク後に店舗とユーザーで相互評価をする仕組みを導入。高評価を貯めたユーザーは本来の時給に上乗せ金をもらいながら働いたり、採用後にお祝い金がもらえる長期バイトのスカウトを受け取れるチャンスを得られるという。

「アルバイト採用に『正社員採用のあたりまえ』を持ってくるというのが1つのコンセプト。過去の評価や実績、能力が時給にしっかりと反映されたり、企業側からダイレクトリクルーティングのような形でスカウトを受けたり。正社員採用ではあたりまえになっている仕組みを設けることで、求職者にとって働きやすい環境の実現や定着率の向上などに繋げていきたい」(CAST JOBの責任者である真後淳氏)

そのような思想があるため、スポットワークはあくまで1つの働き方にすぎず、今後は長期のバイトにも広げていく計画。スポットワークが企業と求職者双方にとって「インターン」的な形で使われ、お互いが納得すれば適正な条件で長期バイトに移行するような流れも考えているとのことだった。

利用料金はWantedlyのような月額制(求人記事数に応じた従量課金)で展開する方針。まずは長期も含めてアルバイト求人の拡充やエリア拡大を進めつつ、ゆくゆくは他社サービスの応募者も一括で管理できる採用管理システム(ATS)機能の提供や、相互評価データを用いた正社員採用領域への参入も検討していくという。

時間給アルバイトの採用ツールHigherMeが150万ドルを調達

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採用スタートアップのHigherMeがシード資金として150万ドルを調達したことを発表した。彼らは有名企業Dunkin DonutsやPanera Bread、最近ではファーストフォードチェーンのWhite Castleといったカスタマーを獲得している。

共同ファウンダーでCEOのRob Hunter(以前はアイスクリーム店Marble Slab Creameryの店舗を複数運営するオーナーだった)は時間給のアルバイトを採用する際、その人の過去の仕事経験より、働ける場所、時間、個性といった要素の方が重要になるという。しかし、従来の履歴書ではそういったことが分かりづらかったと指摘する。

そこで HigherMeは企業が重視する要素でアルバイト社員を探すためのサービスとしてローンチした。HigherMeのアプリで、候補者は働ける場所、時間、動画カバーレターを登録したり、雇用主に自由に質問したりすることができる。

時間をかけ、HigherMeは「人材募集から審査、採用に至る採用プロセス全体をカバーするまでになった」とHunterはいう。今では自動で面接スケジュールを設定し、テキストメッセージで通知を送る機能もある。

採用プロセスはこれまで以上にスマホ中心になっているとHunterは言う。それは採用プロセスの最初の段階では特に手間を減らすことが重要なためと説明する。

「直感的に思うことと逆なのです」と彼は言う。「良い採用候補者なら、多少の手間があったとしてもそれをやり通す気持ちがあると考えるでしょう。しかし、逆なのです。良い採用候補者は他にも別の選択肢があります」。

HigherMeのカスタマーはレストランや小売店が多い。ただHunterは、例えば学校写真の会社Lifetouchのように、他業界でも同社のプロダクトを役立てることができるだろうと話す。

HigherMeのシード投資にはY Combinator(HigherMeはY Combinator卒業生)、Barbara Corcoran Venture Partners、NatureBoxのファウンダーGautam Gupta、 HootSuiteのファウンダーRyan Holmes、Tucker Max、TEEC Angel Fund、The Unofficial Syndicateが参加している。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website