イオンならまだPayPay20%還元、首都圏32店舗で続行中

PayPayは5月13日をもって決済金額の最大20%が還元される「第2弾100億円キャンペーン」の終了を発表した。今回は約3カ月の長期にわたるキャンペーンとなったので、このキャンペーンをきっかけにPayPayを使い始めたユーザーも多いはずだ。

キャンペーン終了後、PayPay決済時の還元額は最大3%に落ちるが、クレジットカードのポイント還元は1〜2%が主流なのでお得感はまだある。なお、3%の還元を受けられるのは、PayPay残高を銀行口座からチャージ、Yahoo!マネーを使用、Yahoo! JAPANカード経由での決済の場合に限られる。Yahoo!以外のクレジットカード経由で決済した場合は0.5%還元となるので注意したい。

しかし、一部のイオン店舗ではPayPay20%還元を続行しているので、近くに住んでいるユーザーは活用したいところ。これは第2弾100億円キャンペーンとは別の「イオンでPayPayはじまるキャンペーン」で、5月31日23時59分まで実施されているのだ。

1決済あたりの上限金額は1000円相当なので、5000円ぶんを決済すると最大限の還元が受けられる。月額の上限還元金額は2万円相当となっており、イオンで5000円ずつ20回の買い物をすれば期間で最大限の還元を受けられる計算だ。なお、20%の還元を受けられるのは、銀行口座からチャージしたPayPay残高、もしくはYahoo!マネーで決済した場合のみ。Yahoo! JAPANカードを含むクレジットカード経由の決済は10%の還元となる。

イオンでPayPayはじまるキャンペーンの対象店舗は以下のとおり。

  • 茨城県
    イオンスタイル水戸内原
    イオンつくば店
    イオン下妻店
    イオン土浦店
  • 栃木県
    イオン小山店
    イオンスタイル佐野新都市
  • 群馬県
    イオン太田店
    イオン高崎店
  • 埼玉県
    イオン与野店
    イオン浦和美園店
    イオン川口前川店
    イオン羽生店
    イオンスタイルレイクタウン
    イオン春日部店
    イオンスタイル北戸田
  • 千葉県
    イオンスタイル幕張新都心
    イオン富津店
    イオン成田店
    イオン千葉ニュータウン店
    イオンスタイル木更津
    イオン津田沼店
    イオン八千代緑が丘店
    イオン柏店
    イオン銚子店
    イオン船橋店
  • 東京都
    イオンむさし村山店
    イオン日の出店
    イオンスタイル多摩平の森
    イオン東久留米店
  • 神奈川県
    イオン大和鶴間店
    イオンスタイル座間
  • 山梨県
    イオンスタイル甲府昭和

PayPayは、6月から1カ月ごとに異なる店舗や業種で高還元するキャンペーン「ワクワクペイペイ」の実施を発表済みで、6月はPayPay加盟店のドラッグストアで決済金額の20%還元を受けられる。こちらも期待して待とう。

イオン系コンビニのミニストップがQRコード決済全方位対応ヘ

ミニストップは5月8日、QRコード(バーコード)決済サービスの拡充を発表した。従来の楽天ペイ、PayPay、LINE Pay、d払い、WeChat Pay、Alipay、auPAYに加え、5月10日からは全店舗でメルカリ子会社のメルペイ、Origami Payに対応する。いずれもコード決済も、店舗側がスキャナーで利用者のバーコードを読み込んで決済する「ストアスキャン」方式となる。なおOrigami Payについては、4月25日からの順次対応を進めていた。
メルペイ、Origami Payに対応したことでミニストップは、大手コンビニではローソンに次ぐ種類のQRコード決済が利用可能になった。ちなみにローソンは、上記の決済方法に加え、QUOカードPayに対応している。当初はファミリーマートが先行していた印象があるが、ファミリーマートで使えるコード決済は、楽天ペイ、PayPay、LINE Pay、d払い、WeChat Pay、Alipayのみだ。

そのほかの大手コンビニの対応状況を見ると、最大手のセブン-イレブンはiD経由でのメルペイやJCBブランドのLINE Payカードでの決済は可能だが、コード決済はいまのところ非対応。ヤマザキデイリーストアも非対応。セイコーマートは、LINE Pay、PayPay、楽天ペイ、Origami Payの対応となっている。

果たしてミニストップでは、どのコード決済が最も使われるのだろうか。ここで忘れてはならないのは、ミニストップは小売業日本一であるイオンの連結子会社であるということ。現在イオンでは、首都圏と山梨県の一部店舗でPayPay決済を導入しているが、今後コード決済サービスではどの陣営に回るのか気になるところだ。ミニストップでの全方位対応は、今後の動きを見極めるための一種のベンチマークなのかもしれない。

独自経済圏を中心にすさまじい普及率を誇る電子マネーWAONを擁するイオンをもってすれば、どの陣営にも属さず、独自のコード決済サービスを導入するという勝ち筋もある。こちらの動きも目が離せなくなってきた。

PayPayがイオンで20%還元の衝撃、イオン銀行チャージにも対応

キャッシュレスのコード決済サービスを提供してるPayPayは4月16日、スーパーマーケット大手のイオンとの提携を発表した。関東地区と山梨の32店舗限定で、決済金額の20%を還元する「イオンでPayPayはじまるキャンペーン」を実施する。

5月31日23時59分までの期間限定で、1回あたりの還元上限は1000円、累計の還元上限は2万円なので、1回あたり5000円前後の買い物を20回に分けて決済すると最大限の還元を受けられる。イオンでは食料品や日用品、衣類までさまざまな商品が揃っているので、5月末までの1カ月半に5000円の買い物×20回、計10万円を使って最大限の還元を受けることも難しくはないだろう。

なお還元額が反映されるのは翌月20日前後となる。少々マニアックだが、中国系コード決済アプリの「Alipay」(支付宝)上でPayPayのQRコードを読み込み決済した場合は、キャンペーンの対象外となる。

並行して実施されている「第2弾100億円キャンペーン」とは、還元に関する適用条件が一部異なるので注意。PayPay残高やYahoo!マネーでの支払は20%還元だが、Yahoo! JAPANカードを含むクレジットカードでの還元率は10%になる。つまり、100億円キャンペーンでは19%還元だったYahoo! JAPANカードがイオンのキャンペーンでは10%還元となる。

さらにややこしいのが、イオンキャンペーンよりも100億円キャンペーンのほうが優先適用される点。PayPayによると、利用者への還元額が最大になるように自動的に調整されるとのこと。とはいえ、すでにPayPayを利用しており100億円キャンペーンでの付与額が上限額に達している場合であっても、イオンのキャンペーンが適用される点には注目だ。

このキャンペーンに併せて、4月25日からはイオン銀行の口座からPayPayへの即時チャージが可能になる。イオン銀行の口座があれば利用可能で、インターネットバンキングの契約なしでもOK。

イオンでPayPayはじまるキャンペーンの対象店舗は以下のとおり。

  • 茨城県
    イオンスタイル水戸内原
    イオンつくば店
    イオン下妻店
    イオン土浦店
  • 栃木県
    イオン小山店
    イオンスタイル佐野新都市
  • 群馬県
    イオン太田店
    イオン高崎店
  • 埼玉県
    イオン与野店
    イオン浦和美園店
    イオン川口前川店
    イオン羽生店
    イオンスタイルレイクタウン
    イオン春日部店
    イオンスタイル北戸田
  • 千葉県
    イオンスタイル幕張新都心
    イオン富津店
    イオン成田店
    イオン千葉ニュータウン店
    イオンスタイル木更津
    イオン津田沼店
    イオン八千代緑が丘店
    イオン柏店
    イオン銚子店
    イオン船橋店
  • 東京都
    イオンむさし村山店
    イオン日の出店
    イオンスタイル多摩平の森
    イオン東久留米店
  • 神奈川県
    イオン大和鶴間店
    イオンスタイル座間
  • 山梨県
    イオンスタイル甲府昭和

現状は、関東、山梨県の一部のイオンのみの実施なので利用者が限られてしまうが、これを皮切りに他地域のイオン、ダイエー、マックスバリュ、まいばすけっと、アコレなどのグループ店舗でPayPayが利用可能になればPayPay経済圏が一気に広がる。国内小売業の最大手のイオンの店舗で使えることで、PayPayの主婦・主夫層やシニア層への広がりも期待できる。さらに、イオンモールなどの郊外型の大型ショッピングセンターへのPayPay導入が進めば、熾烈を極めるコード決済サービスでかなり優位になることは間違いない。

一方で、解決すべき課題もある。イオンではイオンカードを利用することで、毎月20日、30日の買い物代金が5%オフという施策を実施しているほか、イオンカード独自のポイント制度「ときめきポイント」もある。今回の還元キャンペーンは期間限定であり、イオン側が支払うPayPayの決済手数料は当面はゼロ円だと思われるが、今後PayPayに決済手数料が設定された場合に、イオンカードをはじめとするイオン経済圏とどう擦り合わせていくのかに注目だ。