オムニチャネルでの接客自動化とデータ管理を実現する「anybot」(エニーボット)を運営するエボラニは2月2日、チャットボット・ミニアプリサービスを展開する国内企業のカオスマップを作成・公開した。
ミニアプリは、特定アプリを基盤として動くソフトウェアのことで、すでに多くのユーザーが、毎日使う人気アプリの中でミニアプリ機能を利用。ユーザーはAppStoreやGooglePlayから新たなアプリをダウンロードすることなく、ミニアプリを利用できる。
日本でも、LINEなどのスーパーアプリにおいて、企業がアカウントを持てるSNSやチャットアプリ、ユーザー同志がチャットで会話をするアプリなどのミニアプリが提供されている。
チャットボットおよびミニアプリサービス市場は、新型コロナウイルスの広がりによる非接触のコミュニケーションが進んできたこと、多くの企業でDXが戦略の中心になってきたこと、オンライン接客に関連するサービスが開発されてきたことで、急速な発展を遂げているという。
市場の発展に伴い、これらサービスを提供する企業が増加するとともに、一部では淘汰・集約も進んでおり、業界構造や主要企業などが不明確になっていたそうだ。
同社は、利用者が施策を選定する際の参考になるよう、より一層の市場活性化と事業拡大に貢献できればという希望から本カオスマップを作成したとしている。
エボラニのanybotは、電話やメール、SNSやアプリなどのオムニチャネルにおいて、ミニアプリやチャットボットを利用して接客自動化とデータ管理を実現するツール。開発不要でミニアプリ、チャットボット、電話IVR(自動音声応答)などの自動接客ツール構築、収集データを自動で保存・セグメント化したCRMの構築などが可能。LINE、Facebook Messenger、メール、SMS、電話などをまたがったマルチコンタクトにも対応している。
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