スターバックスがアマゾンのJust Walk Out技術を採用したレジなし店第1号をNYにオープン

Starbucks(スターバックス)がAmazon(アマゾン)と提携して、ニューヨークにレジなし店舗をオープンする。場所は59番街のParkとLexington Avenuesの間だ。その店舗では、スターバックスの注文アプリとAmazonのJust Walk Out技術を組み合わせて使用する。その店舗は、カフェとAmazon Goストアの折衷のようだ。後者は、このeコマース大手のレジなし技術を初体験する場所だった。

客はその店舗のラウンジに、Amazon Shoppingアプリの「In-Store Code」使って入店し、クレジットカードや端末上のAmazon Oneで登録した掌紋をスキャンする。入店するとそこは小さなAmazon Goのマーケットで、特別に選ばれた両社の商品が並んでいる。商品を手に取るとそれらはユーザーのバーチャルカートに入り、AmazonのJust Walk Out技術を使ってる店舗ならどこでも、出ると料金が確定する。

Amazonは、ここ1年半ほどの間、このレジなし技術の利用範囲を広げてきた。空港の売店と提携して支払いなし体験を実装したり、6月にはグロサリーストアFresh Marketの全店にこの技術を提供したWhole Foodsの一部の店にもこの技術を採用し、さらに最近では英国のスーパーマーケットチェーンSainsbury’sにも技術をライセンス提供している。今回のスターバックスとの提携も、Just Walk Outをどこでも使えるようにするための努力の一環だ。

スターバックスとAmazonの共同店は、ここを含めて2022年までに3店舗オープンする予定だ。第2の店舗は、ニューヨーク40番街のTimes Buildingを計画している。レジなしを体験してみたい人は、最初の場所である59番街へ行くべし。

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者のMariella Moon氏はEngadgetのアソシエイトエディター。

画像クレジット:Starbucks

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(文:Mariella Moon、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Amazonのレジなしサービス「Just Walk Out」がWhole Foods2店舗でも採用

Amazon(アマゾン)はGoストアで立ち上げ、大規模なFreshスーパーマーケットにも導入したキャッシャーレスの「Just Walk Out」テックを、間もなくWhole Foods(ホールフーズ)2店舗にも持ってくる。棚から商品を手にとってそのまま立ち去れるこのサービスがワシントンD.C.とカリフォルニア州のシャーマン・オークスの新店舗に2022年導入されると発表した

「Amazonと協業してJust Walk OutをこれらのWhole Foods Market2店舗に導入することで、顧客はレジ待ちをスキップして時間を節約することができます」とWhole Foodsの共同創業者John Mackey(ジョン・マッキー)氏は述べた。

以前、詳細を報じたように、客が入店してアプリにサインインし、買い物かごに商品を入れ、レジ待ちの列に並ぶことなく店を立ち去れるようにするために、Just Walk Outはコンピュータビジョン、センサー、AIを使っている。Amazonは自前のGoとFreshの店舗でこのテックを使うのに加えて、サードパーティの小売業者にライセンス貸しするための契約を2020年結んだ。

このテックは、Amazonが所有するWhole Foodsでも同様に機能する。買い物客はアプリをスキャンし、自身のAmazonのアカウントに紐づいているデビットカードを挿入することで、あるいは手のひらスキャンシステムのAmazon Oneに手のひらをかざすことで入店時にこのテックの使用を選択できる。

労働組合は、Amazonのキャッシャーレステックが労働者の就業機会を犠牲にすると主張してきたが、新しいWhole Foods店舗は「同等規模の既存のWhole Foods店舗と同じ数のスタッフを雇用する」とAmazonは述べた。むしろ従業員は「顧客対応やすばらしい買い物体験の提供にこれまでよりも多くの時間を割く」ことができる、とAmazonはプレスリリースで述べた。

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者のSteve DentはEngadgetの共同編集者。

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(文:Steve Dent、翻訳:Nariko Mizoguchi