ギフトガイド2019トップ10、旅行のお供にも好適なガジェット編

TechCrunchの年末恒例企画、ギフトガイドにようこそ!2019年も残りわずかとなってきたが、読者はクリスマスプレゼントになにかいいアイディアはないかとお悩みかもしれない。この際だから自分も何かいいものを買いたいと考えているかもしれない。そうしたプロダクトを今年一杯掲載していきたい。

今回は「旅行のお供に好適なガジェット」をまとめてみた。私自身、外国を含めていつも飛び回っているので、他のことはともかくトラベル関係のグッズなら知識も体験も豊富だ。

旅行には辛い部分がある。12時間も機内に缶詰にされたかと思えば、次には時差ボケを克服しなければならない。賢者によれば人生は目的より過程が大切だというのだが、人生の半分を出張で過ごす身になればそうは言っていられない。

旅行に持っていけば便利なガジェットはいくらでもあるが、ここでは旅を快適に、少なくとも耐えやすくするようなガジェットを集めてみた。もちろん以下のリストに挙げた以外にもOmniChargeのような外付けバッテリーやしっかりした車輪つきスーツケースが必須なのはもちろんだ。

Chromebookは駆動時間が長いという点だけでも旅行用に検討してみる価値がある。今月私はPixelbook Goを持って中国に行った。ギフトにはならないからリストアップしなかったがウェットティシューも非常に役に立つ。手を拭くだけでなく、私は手の脂がついたスマートフォンの画面を一日に何度も拭った。

Amazon Kindle Oasis

dscf3053毎年違ったアイテムを選ぶようにしているが、Oasisだけは入れざるを得ない。この電子書籍リーダーは旅行の必需品だ。OasisはE Inkリーダーの最新版で、ディスプレイのリフレッシュレートが速くなり、色調調整もできるようになった。オープンソースのCalibreも素晴らしい電子書籍管理ソフトだ。 私はe-pubなど各種のファイルをCalibreで変換してKindleで読んでいる(日本語にも対応)。

Anker PowerPort Atom

DSCF3791旅行に高品質のバッテリーパックを持って行くことの重要性は誰もが知っていることだろう。しかし充電器について考えたことはあるだろうか。 AnkerのPowerPort Atomは、13インチ以下のMacBook Proとの携行に便利だ。出力は30Wでコンパクト。飛行機の座席の下にある電源プラグは言うまでもなく、電源プラグに差し込んだ際にほかのアダプターの邪魔をしない。私はPixelbookの充電器として使いる。

Apple iPad Pro

3Q5A5611もちろんタブレットの標準的デバイスだ。しかしここにリストアップしたのはそれだけが理由ではない。MacOS CatalinaにSidecar機能が来たため、iPad ProはMacの絶好のセカンドスクリーンになる。外出中もディスプレイを2台を使えるのは作業効率を大きくアップさせる。MacBookを持っていなくてもiPadだけでかなりの作業ができる。

DJI Osmo Pocket

DSCF3479このジンバル付きミニカメラの素晴らしさは言葉にしにくい。単独でも使えるが、スマートフォンでテザリングして大きな画面で撮影すると特に便利だ(デバイスのディスプレイは切手くらいのサイズ)。最近のスマートフォンのカメラは大きく進歩したので、たいていのユーザーは旅行に専用ビデオカメラを持ち出さないだろうと思う。しかしOsmoはデイパックに放り込んでおいて気にならないサイズだ。もちろん撮影された動画は十分優秀だ。

Dreamlight Ease

easevideo白状すると、昔は気後れして機内で睡眠用のアイマスクをしなかった。しかし海外出張が重なるとそんなことは言っていられなくなり、今ではDreamlight Easeが手放せない。これまで使った中ではこれがいちばん快適だ。素材が柔軟なフォームラバーで、メーカーが「3D顔マッピング」と呼ぶテクノロジーで製作されており、顔の凹凸にフィットするため外光の遮断性が優れている。家でもときどき使うことがある。また側面にもパッドがはいっているので機内で窓や機体側面に頭をもたれさせて眠るときも快適だ(Amazon USから日本に発送可能、26ドル)。

LARQ Self Cleaning Water Bottle

Screen Shot 2019 10 30 at 1.36.26 PMペットボトルは環境に悪い。それに最近サンフランシスコ空港ではペットボトル水の販売を禁止している。旅行中の水分補給と廃棄物の減少にはLARQのウォーターボトルがいい。価格は100ドル近いので安くはないが、強力な紫外線LEDライトを使った除菌機能があることを考えれば納得だ(Amazon USから購入可能、85ドル)。

Nintendo Switch Lite/Switch Online

CMB 78833年前にオリジナルのSwitchがリリースされたときからずっと小型軽量版を待望していた。Switch Lightは旅行用に理想的だ。どちらもJoy-Conを失くす心配がない。機内でも一人寂しくホテルに泊まったときでも格好の相手になってくれる。バッテリーのもちはいまいちだが、ホテルなら問題ない。Switch Onlineの料金はとんでもなく安く、 NES(ファミコン)のタイトルが豊富に揃う。

WF-1000XM3

IMG 4496ワイヤレスイヤフォンとしては同価格帯のAirPods Proも優秀な製品だが、まだ自分自身で長時間テストしていなかったのでこちらを選んだ。 それでもソニーのノイズキャンセリングと音響テクノロジーには絶対的に信頼がおける。特にノイズキャンセリングは機内など騒音が続く環境ではなくてはならない機能だ。dr.dreのPowerbeats Proももちろん自信をもって推薦できる製品だ。 最近機内、車内のエンタテインメントシステムにミニジャックで接続するとBluetoothの電波を飛ばしてくれるAirFlyというトランスミッターが出ている(WF 1000XM3はAmazonで2万4714円)。

Timbuk2 Never Check Expandable Backpack

DSCF3052去年の今頃、東京出張でこのバックパックをテストしたが便利なのに驚いた。今でも驚いている。今まで使ったトラベルバックパックのベストだ。小物を分類して収納するのに便利なポケットが多数あり、本体容量は簡単に拡大、縮小できる。タフな素材で防水能力もあり、Timbuk2だけあってデザインもスマートで、スーツケースのお供に理想的だ。機内への持ち込みもできる。

Tripley Compression Packing Cubes

91e3kyx0BZL. SL1500これはハイテクガジェットではないからTechchCrunchでレビューされていない。それでもこの圧縮パッキングキューブは旅行に欠かせない小物だ。私は出張が多くなってパッキングキューブ(しわになりにくい)と圧縮バッグ(省スペース)の双方をいろいろ試してみた。Tripleyの圧縮キューブは双方のメリットを備えたスグレモノと思う。ただしジッパーを噛ませないようご注意(Amazon USで26ドル)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

写真マニアに贈るパーフェクトなクリスマスプレゼントはこれだ

写真マニアというのはプレゼントを選ぶのに厄介な相手だ。それぞれ独自の好みがあるし、長年いろいろなガジェットを買い集めている。それでも気づいていない部分はあるものだ。われわれ写真マニアはレンズとなると夢中で何百種類も試したりするのにスマートなカメラバッグを持っていなかったりする。写真のバックアップ・システムが貧弱だったり、ある種の撮影を10倍も楽にするちょっとしたツールを知らないということもあるだろう。そういうヒントになればといくつかガジェットを集めてみた。

バックアップSSDはGnarboxかWestern Digital

たしかにこれは高価だ。プレゼントの予算に合わない場合は下にスクロールを続けていただきたい。しかしこのガジェットは写真撮影のスタイルを一変させる。あなたの家族や恋人はよく撮影旅行をするだろうか? そうなら出先でのバックアップは必須だ。
このデバイスは外部電源を必要とせず、頑丈で、バックアップシステムに理想的だ。撮影していてSDカードがいっぱいになったらファイルをこのSSDにコピーしておけば安心だ。通常の外付けドライブとしてノートパソコンにも接続できる。出先で快適にプレビューや編集もできる。

この種のデバイスはだいぶ前から市場に出ていたが、初期の製品は信頼性が低く、プロ用は数千ドルもした。しかし最新世代の製品は大いに改善されている。上の写真はGnarboxだが、評価が高い。

Gnarboxは高速でインターフェイスも使いやすいが価格もそれなりだ。最新モデルの場合、撮影のバックアップには好適な256GB版は 400ドル前後Amazonでは399.88ドル〕となっている。 同クラスのWestern Digitalの Passportは191.99ドルとほぼ半額だ。こちらはWiFi接続ができる。私はGnarboxを推薦するが機能自体はほぼ同等だ。


マイクロファイバーのクリーニングクロス

逆にこちらは一番手頃な価格帯のプレゼントだ。レンズや背面ディスプレイを拭うマイクロファイバーのクリーニングクロスは非常に重要だ。私はそれに気づいてからクリーニングクロスを大量に買い込みジャケット、ジーンズのコインポケット、デイパック、その他あらゆる場所に小分けにして詰め込んでおくことにした。おかげで現場で誰かが レンズ、メガネ、スマートフォン、ノーパソコンの曇りを拭う必要があるときにいつでもさっと1枚取り出すことができるようになった。そのまま持っていたらいいと上げてしてしまうこともある。
私がAmazonで買っているのはこれだが、さまざまなメーカーから多様なサイズと枚数のパックが販売されている〔ヨドバシの例〕。


SDカード、SDカードケース

ほとんどのカメラがSDカードを使っているはずだ。フォトグラファーにとってSDカードは何枚あってもいい。ただし最近のカメラの場合、16GB以上の容量がないと不便だ。ただしブランド品を選ぶ必要がある〔Amazon JapanのSandisk製品〕。 SDカードを8枚から10枚保持できるハードケースもプレゼントによいアイディアだ。多くのフォトグラファー(残念ながら私もそうだが)SDカードを机の引き出しだのバッグのポケットだの入れてごちゃごちゃにしてしまう。カードケースがあれば助かる。Pelicanはこうしたケースのブランドとしていちばん有名だろう。ワゴンに山積みされているような安物でないかぎり他のブランドでもよい。


レンズ付きスマートフォンケース

これはというシャッターチャンスがあっても持っていないカメラでは写真は撮れない。ベテランのフォトグラファーでもスマートフォンしか持っていないということはよくある。そこで磁石で吸着させたりケース兼用だったりする後付けレンズが数多く出回っている。今年に入ってTechCrunchが記事で紹介しているが、私もMomentのシステムが一番使い勝手がいいと思う。。

プラスティック製ではなくガラス製の本格的な写真用レンズだ。大きめのサイズだが上着のポケットやハンドバッグに入らないほどではない。ギフトに考えるなら相手が使っているスマートフォンの機種を確かめておく必要がある〔iPhone用、Galaxy用など機種別のケースと数種類のレンズが販売されている

スタイリッシュなカメラバッグ

フォトグラファーはクッションが効いたスタイリッシュなカメラバッグを持つべきだた。私は 防水キャンバス地のバッグが好みで、 記事でもレビューした。一番気に入ったのはONA Union Streetだ〔ヨドバシ〕。 カメラバッグとしても日常のバッグとしても適当なバランスが取れていると思う。ただしPeak DesignTimbuk2のデイパックも人気がある。


インスタントカメラならLomo Automatか富士フィルムのSQ6

デジタル全盛だがパーティーや旅行先などで情景をその場で共有したいならインスタント・カメラが一番だ。私はAutomatがKickstarterに登場したときさっそくプレッジして以来、ずっと愛用している。価格が手頃ないのもいい。いかにもアナログな感じがするが操作もさほど難しくない。

もし昔のポラロイド的な操作感が好みなら(かつオリジナルに途方もない金を払い専用フィルムを探しまわるのがいやなら、ということだが)富士フィルムのSQ6がぴったりだろう。ゾーンフォーカスではなくオートフォーカスを備えているので撮影はまったく簡単だ。凝った写真を撮りたいなら各種のアクセサリーが発売されている。


サーキュラーPLフィルター

TechCrunchの撮影チームはこの円偏光フィルターのファンだ。レンズの先端にねじ込み、フィルターの角度を変えると一定の光だけを透過させる。地上の撮影対象に影響を与えずに空を青くした雲のディテールを描写したりできる。ガラスの映り込みを取り除くのにも便利だ。カメラマニアならすでに持っているかもしれないがスペアがあっても邪魔にならないだろう。 上の写真はPolaroidだが、撮影アクセサリーの有名ブランドから多数の製品が出ている。

注意点はレンズの口径に合った製品を選ばねばならないことだ。相手がカメラをそのあたり置いてあるときにレンズを観察してみよう。レンズを取り囲む円形の部分にΦ77mmのようにミリメートルで口径が刻印してあるはずだ。この数字に適合するフィルターを選ぶことになる。レンズ先端の側面の数字は焦点距離なので間違わないよう。

ワイレス・レリーズ

集合写真やセルフィーを撮るときに相変わらず10秒のセルフタイマーを使っていると、一度セットした後はシャッターを切るタイミングをコントロールできない。ここぞというときにシャッターを切りたければワイレス・レリーズを使うのが簡単だ。ボタンを押すとシャッターが切れるだけの単純なものから撮影モードの変更などがえきる多機能なものまでいろいろある。

ただしレンズフィルター同様、適合性を考える必要がある。大手カメラメーカーは自社カメラのアクセサリーとして発売しているが、サードパーティーからはマルチプラットフォームの製品が出ている。 Hama DCCSystemなどがそうだ。ただしこうした製品は見つけるのがやや難しいので適合性さえ確認できればカメラ専用のリモコンで構わない。


Blackrapid(その他)のスマート・カメラストラップ

Blackrapidの肩掛け式ストラップもわれわれの撮影チームのお気に入りだ〔こちらは日本のAmazon〕。使い方に多少慣れが必要だが非常に合理的な仕組みだ。カメラは上下逆の状態で腰のあたりに携帯できる。片手でカメラをつかみ、一挙動で撮影ポジションに持ってくることができる。撮影を終えた後、胸の前でぶらぶら揺れて邪魔になったりしない。またカメラ底部の三脚穴に専用ベースプレートをねじ込む方式なのでアングルによってカメラストラップが手にからまるということがない。

もっともこうした独特のカメラ保持方法が好みでないフォトグラファーもいるだろう。その場合はボディー左右のストラップホールで保持する伝統的なストラップを選べがよい。長さの調節と付け外しがすばやくできるストラップが便利だ。撮影の状況によってストラップを傷めることがあるし、異なるタイプのストラップを必要とすることもある〔Peak Desginのスライドストラップ

画像:Bryce Durbin / TechCrunch

〔日本版〕原文のプリントサービス・ギフト券は省略。Adobe Creative CCのサブスクリプションについてはAdobeの日本版ページ参照。上記リンクでも技適など規制上の問題で日本で利用できないものもある。

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滑川海彦@Facebook Google+