空間音響技術スタートアップのクレプシードラ、自宅トイレがお化け屋敷になる「密閉シアター『いるかもしれない』」発売


空間音響技術のスタートアップ「クレプシードラ」は11月18日、独自の空間音響技術を活用したスマホ音声ホラーコンテンツ「密閉シアター『いるかもしれない』」の発売を開始した。

11月19日は「世界トイレの日」。「一年で最もトイレに関心が集まる」というこの日に先立ちクレプシードラが発売を始めたこの体験コンテンツは、音の臨場感、繊細さ、質感を再現し、あたかもその場にいるような音響体験を実現する空間音響技術「Re:Sense」を活用した、「聞いているだけでリアルな世界に引き込まれていく」というもの。

あなたはご存知ないかもしれない。
その家のトイレでは、女性が亡くなっている。恋愛のもつれから、自ら命を絶ったようだ。
亡くなったとき、不審な点が1つあった。女性の口腔内に鈴が残されていたらしい。
思い当たることはないだろうか?
深夜にトイレに入ったとき、チリンと鈴の音が聴こえたことは。
おっと、振り返ってはいけない!
背後のトイレのタンクを見てはいけない…

といった感じ。

遊び方はこうだ。販売サイトでコンテンツを購入手続きを行い、送付されるURLにアクセス。ヘッドホンを装着して、電気を消したままトイレに入って便座に座る。スマホは画面を伏せるかポケットに入れて、「女の霊の気配に集中」する。

このコンテンツをプロデュースしたのは、30年近くにわたりお化け屋敷を作ってきた、お化け屋敷プロデューサーの五味弘文氏。Re:Senseを体験したときに強い衝撃を受け、多くの人に体験してほしくなったと話している。

これは、自宅のトイレだけでなく、マンションの一室やタクシー、教室などの閉鎖空間を舞台に「あるはずのないなにかと出会う」体験型コンテンツ「密閉シアター」の第1弾。今後は、ホラーだけでなくサスペンスやミステリーなども想定しているそうだ。

「密閉シアター『いるかもしれない』」は500円のところ、現在は期間限定の350円(税込)で提供されている。購入はこちらから

Candeeが空間音響技術のクレプシードラと業務提携、立体的でリアルな音質の動画コンテンツをライブ配信

Candeeが空間音響技術のクレプシードラと業務提携、視聴環境に左右されにくいその場にいるかのような音質の動画コンテンツをライブ配信

ライブ配信や動画制作を中心にデジタルマーケティングを手がけるCandeeは7月19日、空間音響技術のイノベーターであるクレプシードラとの業務提携を発表した。これにより、視聴環境に左右されにくく、その場で聴いているかのような音質の動画コンテンツの提供・ライブ配信を実現する。両社は、検証用の動画コンテンツを複数制作し、今後はライブ配信やVR動画での検証・制作も行う予定。

2015年2月設立のCandeeは、「おいしい、共感をつくる。」をミッションに掲げ、設立以来3万5000本以上のライブ配信や動画制作について、企画から配信までワンストップで手がけてきた。その中で同社は、空間音響という、より人間の聴覚体験に近く、より立体的でリアルな音の再現が可能となる技術に着目し、同動画コンテンツやライブ配信での可能性について検討を重ねてきたそうだ。

2020年2月設立のクレプシードラは、独自の空間音響収録・再生技術およびAIなどを用いた新規開発技術(特許出願済み)により、圧倒的なクオリティの空間音響体験を提供するイノベーター。「Creativity for All. Create a Culture.」をミッションに掲げ、空間音響に関する高い技術力と専門性を通じて、新しい文化創造を追求している。同社の空間音響技術は、様々な現場で取り回しが良い独自マイクで録音が可能で、360度あらゆる方向からの音の到来や遠近感までも表現し、従来の2chステレオにはない空間を感じられる音響体験を提供可能という。

クレプシードラでは、空間音響の技術を生かし、企業・クリエイターとコンテンツを受け取るユーザーが一体となった新しいエンターテインメント文化の創出を目指していることから、両社の創造的な志向とニーズが一致し協業に至ったとしている。

動画制作・ライブ配信実績のあるCandeeと、クレプシードラの持つ人間の聴覚体験をリアルに再現する空間音響技術とが協業することで、動画・ライブ配信を通して、まるで自分がその場・その世界に居ると「錯覚」するような、ユーザー体験を視聴者に届けることを目標とし、実現するという。例えば、プロ野球のバッターボックスでホームランを打った時のバットの音や、実際にアーティストのライブをその場で視聴している音など、限られた人しか体験しえない主観の音を、動画・ライブ配信を通じ提供する。

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