スニーカー・フリマ「スニーカーダンク」運営のSODAがSoftBank Vision Fund 2から資金調達、評価額約380億円に

スニーカー・フリマ「スニーカーダンク」運営のSODAがSoftBank Vision Fund 2からシリーズD調達、評価額約380億円に

国内最大級スニーカー&ハイブランドC2Cマーケットプレイス「スニーカーダンク」(SNKRDUNK。Android版iOS版)を運営するSODAは12月2日、シリーズDにおいて、第三者割当増資による資金調達を発表した。引受先はSoftBank Vision Fund 2。今回の資金調達により評価額は約380億円となった。

調達した資金は、シンガポール、オーストラリア、香港などのアジア市場獲得、国内事業の拡大および強化、AIを活用したロジスティクス、真贋鑑定、カスタマーサポートなどにあてる。

SODAは「世界中に熱狂的ファンを生み出すマーケットプレイスを。」をミッションに、スニーカーダンクを運営。スニーカーダンクは、個人取引の間に真贋鑑定を行うことで偽造品の流通を防ぎ、安心・安全に取引ができるプラットフォームとなっている。2019年9月にスニーカー売買からスタートし、現在ではストリートウェア、ハイブランド、ホビーなどファッション・コレクティブ領域のアイテムを取り扱っている。また、人気スニーカーやブランドアイテムの新作・発売情報を配信するメディアや、コーディネート写真など月間数万件以上が投稿されるコミュニティも提供している。

日本のスニーカープラットフォームSODAが急成長でライバルのMonokabuを買収

SODAのシリーズBをリードしてからわずか半年後のSoftBank Ventures Asiaが、この東京のスニーカー再販プラットフォームへの賭け金をつり上げている。SoftBank Groupのアーリーステージベンチャーキャピタル部門であるSVAは米国時間7月28日、またSODAに戻ってきて同社のシリーズCをリードする、と発表した。その現在の額は5640万ドル(約61億8000万円)とされている。

その他の投資家は、韓国のスニーカー再販プラットフォームKREAMとAltos Ventures、そしてJAFCOだ。KREAMはSVAのポートフォリオ企業でもある。

2018年にローンチしたSODAが運営しているSNKRDUNKは日本最大のスニーカー再販プラットフォームの1つで、月間ユーザー数は約250万に達する。今回新たな投資とともにSODAが発表したのは、ライバルのMonokabuを買収したことだ。SODAによると、この買収によって同社のスニーカー再販におけるマーケットシェアは80%になり、群を抜いたマーケットリーダーになる。

SoftBank Ventures Asiaの広報担当者はTechCrunchに、SODAに再び投資することに決めたのは、同社の成長が前の投資以来大きくなっているからだ、と述べた。SODAの投資前の評価額は今や約240億円、米ドルで約2億1800万ドルとなる。

SODAのシリーズCの一部は、他のアジア市場への進出のためにも使われる。最初はインドネシア、2022年にはフィリピンを予定しているが、いずれもeコマースの市場が成長しており、Z世代の人口比率が大きい。SNKRDUNKにとって理想的な、2つの市場条件を有している。

この前のシリーズBの2200万ドル(約24億円)は、1月に発表された。当時、創業者の内山雄太氏はTechCrunchに、スニーカーの需要はパンデミックの経済への影響にもかかわらず高いし、オンラインショッピングにも人気があるから売上は伸びている、と語っていた。

SODAは2021年5月に、3470万ドル(約38億円)という記録的な売上を達成した。それは、前年同期比で900%の成長だ。新型コロナウイルスにも関わらず、多くのスニーカーC2Cマーケットプレイス、たとえばStockXなども、売上が増加した。

SNKRDUNKはKREAMとの協力関係があり、スニーカーの真偽認証や在庫管理、ロジスティクスなどオペレーション関連の知識を共有している。両社合わせてアジアにおけるスニーカー再販市場のシェアを増大することが目標だ。

SoftBank Ventures AsiaはKREAMとSODAだけでなく、中国のスニーカー売買プラットフォームNiceにも投資している。

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(文:Catherine Shu、翻訳:Hiroshi Iwatani)

スニーカー特化フリマ「スニーカーダンク」運営が約62億円調達、「モノカブ」を買収しグローバル展開を加速

スニーカー特化フリマ「スニーカーダンク」運営のSODAが約62億円のシリーズC調達、「モノカブ」を買収しグローバル展開を加速

月間300万人以上が利用するスニーカー&ストリートウェア特化フリマ「スニーカーダンク」(SNKRDUNK。Android版iOS版)を運営するSODAは7月29日、シリーズCにおいて、第三者割当増資による約62億円の資金調達を発表した。引受先は、リード投資家のKREAM Corporation(NAVER子会社)、またAltos Ventures、SoftBank Ventures Asia、JAFCO Group、既存全投資家。累計調達額は約87億円、評価額は約240億円となった。また、「モノカブ」を運営するモノカブの買収を完了し、グローバル展開を加速する。

SODA代表の内山雄太氏は、「今後、国内事業では取扱商品の拡大および強化に加え、アジア市場獲得を少しでも早く実現するため、韓国のKREAM、中国のniceとの連携を強く進めていきます」とコメント。また、「モノカブ」との統合・連携により、真贋鑑定、ロジスティクス、カスタマーサポートなど両社の知見を掛け合わせることで、より安心・安全なサービスへと成長させる。モノカブ代表の濱田航平氏は、「世界で戦える十分な市場のチャンスがある中で、お互いが国内で戦っていくのではなく、一緒になりグローバルで展開していきたいという戦略に意気投合しました」と明かしている。

2018年7月設立のSODAは、「世界中に熱狂的ファンを生み出すマーケットプレイスを。」をミッションに、スニーカーダンクを運営。マーケットプレイスに加え、人気スニーカーの新作やリーク・発売情報を配信するメディア、スニーカーを中心としたコーディネート写真やリストック情報など毎月数万件以上が投稿されるコミュニティを提供している。

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スニーカーとストリートウェアの帝国「GOAT」がシリーズFで評価額が4103億円超に

スニーカーとストリートウェアの帝国GOAT(ゴート)が巨大な資金調達で評価額を倍増させた。

GOAT Groupは米国時間6月24日、シリーズFで1億9500万ドル(約216億円)を調達し、ファッション巨人の評価額が37億ドル(約4100億円)に達したことを発表した。ラウンドはPark West Asset Management、Franklin Templeton、Adage Capital Management、Ulysses Managementなど複数のヘッジファンドと未公開株式投資会社、およびT. Rowe Price Associatesが推薦したファンドと出資者がリードした。

GOATは、Amazon(アマゾン)の範囲外にあるファッション取引市場を精密に定義することで、ストリートウェアとスニーカーの幅広い消費者層に対するアピールを高めている。これでGOAT Groupの総調達金額は5億ドル(約554億円)近くになった。

このラウンドでは、2020年のシリーズEでGOAT Groupが到達した調達額の18億ドル(約1995億円)を2倍以上に増やした。他のマーケットプレイスと同じく、2020年GOATは購入、販売両方の利用者を増やし、スニーカー事業は対前年比で100%、新しいアパレル事業は対前年比500%成長した。

GOATは、同プラットフォームに約3000万人の「メンバー」と60万人の売り手がいることを発表した。プレスリリースで同社は、ピア・ツー・ピア・マーケットプレイスの売買規模が20億ドル(約2217億円)に達したと書いている。

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(文:Lucas Matney、翻訳:Nob Takahashi / facebook

成熟が進むスニーカーコミュニティ、SoleSavyはE2Eの独自プラットフォーム構築を目指す

新型コロナウイルス感染流行時には、コレクター向け収集品がブームとなった。NBA Top Shot(NBAトップショット)のようなNFT(非代替性トークン)デジタルカードゲームが、新たな消費者の物欲を掻き立て爆発的に売れた一方で、スニーカーの世界はさらに成熟し、愛好家たちは趣味、情熱、こだわり、代替資産に特化したコミュニティに深く入り込んでいった。

バンクーバーに拠点を置くSoleSavy(ソールサヴィ)は、靴の世界をナビゲートするためにキュレーションされた場所をファンに提供することを目的としたスニーカーコミュニティだ。同社は200万ドル(約2億2000万円)の資金を調達したシードラウンドからわずか数カ月後、シリーズAラウンドで1250万ドル(約13億8000万円)を調達し、垂直特化型のプレミアムなソーシャル体験に、投資家が熱い視線を注いでいることを示した。今回のラウンドは、Bedrock Capital(ベッドロック・キャピタル)が主導し、Dapper Labs(ダッパーラボ)のCEOであるRoham Gharegozlou(ロハム・ガーレゴズルー)氏や、Diplo(ディプロ)、Bessemer Ventures(ベッセマー・ベンチャーズ)、Turner Novak(ターナー・ノバック)氏のBanana Capital(バナナ・キャピタル)などが参加した。

SoleSavyのDejan Pralica(デヤン・プラリカ)CEOによると、2020年末にシード資金を調達して以来、同社のユーザー数は3倍に増加し、同時に従業員も10人から37人に増えたという。

現在、SoleSavyのコミュニティは、ユーザーがあらゆることを話し合えるSlack(スラック)のグループによるネットワークを中心に構成されている。今のところ、SoleSavyのチャットコミュニティはSlack上で運営されているものの、将来的にはメンバーのための独自のチャットハブを構築し、アプリやウェブサイトそしてオンライン上の会話を、さらに結びつけることができると、同社では考えている。より近い将来の目標は、このコミュニティを信頼できる買い手と売り手のハブに成長させ、ピア・ツー・ピアの会員制マーケットプレイスとして成功させることだ。SoleSavyは、特定の分野に特化したコミュニティが、包括的なプラットフォームに集まって成長していくという、新世代のソーシャルインターネットマーケットプレイスの最前線にいる企業と言えるだろう。

「私が構想しているのは、非常に統合されたエンド・ツー・エンドのプラットフォームです」と、プラリカ氏はTechCrunchに語った。「私はもう一度スニーカーの楽しさを盛り上げ、スニーカーに情熱を持っている人たちに楽しんでもらえるようにしたいのです」。

自由参加型のチャットグループでは、その楽しさの一部が損なわれてしまう恐れがある。不快な発言が急速に蔓延したり、司会進行役が私利私欲のためにネットワークを利用するようになることがあるからだ。SoleSavyは、よりキュレートされたアプローチを取ることで、そうなることを回避できると期待している。

筆者の上司であり、TC編集部のスニーカーヘッズであるMatthew(マシュー)は、2021年初めに行われたSoleSavyのシード資金調達を報じる記事の中で次のように述べている。

このポジティブなコミュニティの雰囲気こそが、SoleSavyの長期的な焦点であり、米国とカナダに住む4000人のメンバーに、毎日のようにグループと交流したいと思わせるSoleSavyの差別化要因であると、プラリカ氏は語っている。【略】私はこれまで、製品が発売されると大量に購入して転売することを目的とした十数種類のグループに参加してきたが、その多くは婉曲的に言えば騒々しく、率直にいうと不快だ。SoleSavyでは、そのような環境になることを避けたかったとプラリカ氏はいう。そうではなく、靴を買って履きたい人、交換したい人、そして最終的には個人的な所蔵品を転売して別の貴重な品を手に入れたいと思う人も、集まる場所になることを、SoleSavyは目指しているのだ。

同社の大規模なシリーズA資金調達は、多くの投資家がソーシャルコミュニティを中心に構築された垂直型マーケットプレイスのアイデアに興味を持っていることを示している。プラリカ氏は今回の資金調達について、今後しばらくの間は資金のことを考えずに、スニーカー市場における新たな機会を見極めながら「未来に向けた構築」に集中できるチャンスだと考えている。

SoleSavyは、これまで北米のスニーカーユーザーを中心に事業を展開してきたが、今回の多額なシリーズA資金を活用し、オーストラリア、ニュージーランド、英国、シンガポール、日本、欧州全域など、新たな市場への参入も視野に入れている。また、この資金によってポッドキャストや特集記事、オリジナルビデオ、メンバーイベントによる独自ネットワークを構築することも計画している。

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本当にバイブが感じられるスニーカー

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画像クレジット:Kwangmoozaa / Getty Images

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

スニーカー特化型フリマ「スニーカーダンク」運営がソフトバンク系ファンドなどから累計25億円調達

スニーカーに特化したフリマアプリ「スニーカーダンク」を運営するSODAは1月14日、シリーズBラウンドとしてSoftbank Ventures AsiabasepartnersコロプラネクストTHE GUILDを引受先とする第三者割当増資を実施し、22億円の資金調達を実施したと発表した。なお、同社はこれまでに未公開のシリーズA(3億円調達)も実施済みで、累計の調達金額は25億円となる。

SODAが展開するスニーカーダンクは、ユーザー同士がスニーカーを売買できるフリマアプリだ。既存のサービスとは違い、スニーカーという商材に特化することで、業務提携先の「フェイクバスターズ」と共同の真贋鑑定をすべての取引において提供し、安心安全な取引を実現している。スニーカーは、モノによっては定価よりはるかに高いプレミア価格がつく品物。だからこそ、真贋鑑定による安全な商取引はユーザーを惹きつける。

SODA代表取締役の内山雄太氏は「自分でもフリマアプリでスニーカーを販売していたが、次第に偽造品が市場に出回るようになり、買うのが怖くなった。その時、真贋鑑定という付加価値をつけることで、スニーカー特化型のマーケットプレイスがうまくワークするのではないかと考えた」と、スニーカーダンクのアイデアが生まれた背景を語る。

スニーカーダンクによる真贋鑑定(画像クレジット:SODA)

そんなスニーカーダンクはもともと、スニーカーファンたちが集うメディアとして始まったサービスだ。同メディアでは、どのメーカーがどのスニーカーをいつ販売するかという情報を網羅。年間1000~2000足が販売されるというスニーカーの販売情報を網羅することを重視して、スニーカーファンが集まる基盤を作ってきた。その後、スニーカーファンたちが自身のコーディネート写真などをアップロードできるコミュニティ機能も追加。2017年のメディア開設以降、スニーカーファンのコミュニティの醸成と拡大に注力してきた。現在でもスニーカーダンクのウェブページトップにはユーザー投稿やニュース、自社開発の読み物コンテンツが配置されており、SODAが継続してコミュニティ醸成に力を入れていることがわかる。

スニーカーダンクのトップページ

スニーカーダンクは2017年のメディア開設後、順調にトラクションを伸ばしている。2019年8月のフリマ機能追加時にはアプリのダウンロード数が10万件を突破。翌2020年8月には50万件のダウンロード数を記録している。現在の取引量に関するトラクションは非公開だが、内山氏によれば「昨年対比の3000%以上」というスピードでこの1年間は成長しているという。

SODAは今回の資金調達により、プロダクト開発、マーケティング、ロジスティクス、カスタマーサポートの人材採用および設備投資に注力する予定だ。リード投資家を務めたSoftbank Ventures Asia(前Softbank Ventures Korea)はアジア圏のAIスタートアップへの投資でも知られるソフトバンクグループの投資ファンド。同社ポートフォリオ内のAIスタートアップとの協業により、真贋判定やロジスティクスへのAI活用を今後進めていく。スニーカーダンクは現在、真贋判定をすべて人の目で行っているが、AIによるスニーカーの真贋判定は「十分可能だ」と内山氏は話している。

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