ドイツのスパイスミックスのブランド「Just Spices」が約16億円を調達

ドイツ生まれのスパイスミックスのブランドであるJust Spicesが、シリーズBで1300万ユーロ(約15億8300億円)を調達したことを公表した。このラウンドをリードしたのはFive Seasons Venturesで、Coefficient CapitalとBitburger Venturesも参加した。D2C(消費者直販)のJust Spicesには、2つの製品系列としてSpice MixesとIN MINUTESがある。

Spice Mixesはさまざまなスパイスのブレンドで、売れ行きと同社が蓄積している顧客からのフィードバックデータに基づいて新しいブレンドが開発されている。

2018年に展開が始まったIN MINUTESサービスは、スパイスを中心とする27種のスピード調理の食事献立で、新鮮な食材をあと少し足すだけで料理が完成する。英国のSimplyCookに似ているかもしれない。

Just Spicesの共同創業者でCEOのFlorian Falk(フロリアン・フォーク)氏は「革新的で速くてしかもバランスのとれた食生活は最近ますます重要です。まず、時間のない人が多いから食べ物はシンプルであるべきですが、一方で人間には欲求やニーズがあります。しかしJust Spicesの、特にIN MINUTESでは、さまざまなことを気にする必要がありまえん。早く作れておいしくてしかも健康的な食事であることに、消費者は確信を持てるでしょう」と語る。

顧客獲得努力と製品開発のためのフィードバックループの一環としてJust Spicesは、家庭料理の活発なコミュニティをネット上に作っている。同社の売上の60%以上はネットからで、ヨーロッパのソーシャルメディア上では最も多くフォローされているスパイスのブランドであると自負している。確かに同社はコンテンツ制作に力を入れており、社内にスタジオを用意し、ポッドキャストも手掛けている。

フォークは「世界最大の、ライフスタイルの一部であるようなスパイスのブランドになりたい。そのためには素晴らしいパートナーシップのネットワークを作るだけでなく、制作チームの充実と向上も必要だ。楽しくて面白いクッキングをもっと多くの人びとにお届けしたい」とコメントした。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

スパ予約のZenotiが1500万ドルを調達

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テクノロジーによる変革が必要だったスパ業界に現れたのがZenotiだ。シアトル出身のスタートアップであるZenotiが、Norwest Venture Partners(NVP)がリードするラウンドにおいて1500万ドルを調達した。

Zenotiは会計から在庫管理まであらゆる側面でスパの経営をサポートするクラウドベースのプラットフォームだ。スパ業界の経営サポート分野はまだ発展していないと同社は考えており、そこにカスタマイズされた企業向けソフトウェア体験を提供するのが同社の狙いだ。

「健康分野の企業には月払いの会員制サービスやオンライン予約、ロイヤリティ・マネジメントなど、新しいビジネスモデルをサポートする網羅的なソリューションが必要です」とNVPのMohan Kumar執行役員は話す。「Zenotiはすでにアメリカとアジアにおいてスパの大規模チェーンへの導入実績を持っており、そのプラットフォームの有効性を示してきました」。

Zenotiの共同創業者であるDheeraj Koneruによれば、同社は今回調達した資金によってヨーロッパなど新しい地域へのビジネス拡大を目指すという。

Zenotiのプラットフォームは顧客側へのメリットも持つと彼は話す。「モバイルアプリを通してスパの予約ができるようになる」からだ。

美容業界経営サポート・ソフトウェアはすでに存在しているものの、Zenotiは彼らのソフトウェアが最も包括的なソリューションであると考えている。

6年前にローンチしたZenotiは、これまでにAccelなどから600万ドルを調達している。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook