「空飛ぶクルマ」eVTOL開発の東大発スタートアップ「テトラ」が米コンペ受賞機「Mk-3」飛行動画を初公開

「空飛ぶクルマ」開発の東大発スタートアップ「テトラ」が米コンペ受賞機「Mk-3」飛行動画を初公開

空飛ぶクルマとも称される、1人乗りeVTOL(垂直離着陸型航空機)開発のテトラ・アビエーションは8月20日、ボーイング後援の個⼈⽤航空機開発コンペ「GoFly」において受賞した機体「Mk-3」の飛行動画をYouTube上で初めて公開。またJAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同研究開始を明らかにした。

Mk-3は、2020年2月に米国で開催されたGoFlyでプラット・アンド・ホイットニー・ディスラプター賞を受賞した機体。同賞は大手航空機用エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニーが選定する、最も⾰新的な機体を開発したディスラプター(破壊的イノベーター)に与えられるもので、賞金10万ドル(約1060万円)を獲得した。

今回公開した動画は、福島ロボットテストフィールドでの飛行動画。Mk-3開発に至るまでのホームセンターで購入した部材のみで作った試作機からハーフサイズ、フルスケールと順に開発していった2年間の経緯も紹介されている。

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また、都会の空も飛行する社会受容性の高い航空機とするため、静音性の観点からダクテットファンについてJAXAとの共同研究を行う合意に至ったという。多様な生活様式に寄り添うモビリティを目指して開発を進めていくとしている。

テトラ・アビエーションは、東京⼤学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程に在籍する中井 佑(なかい たすく)氏が東大の支援を得て起業したスタートアップ企業。

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ドローン関連スタートアップ支援の「Drone Fund 2号」が52億円調達

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ドローン関連のスタートアップに特化した投資ファンドであるDrone Fund 2号(正式名称:千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合)は5月7日、新たな投資家を迎えて総額52億円を調達したことを発表した。

Drone Fund 2号の出資者としては、同1号ファンドから継続のMistletoe Venture Partners、オークファン、DGインキュベーション、日本アジアグループ、キャナルベンチャーズ、FFGベンチャービジネスパートナーズ、リバネス、その他複数のエンジェル投資家。

2号ファンドからは、小橋工業、みずほ銀行、大和証券グループ、マブチモーター創業家一家、KDDI、電通、セガサミーホールディングス、松竹、KSK Angel Fund、その他複数のエンジェル投資家が出資していた。

今回新たに、西部ガス、GMOインターネット、オリックス、日本郵政キャピタル、東京電力ベンチャーズ、ゼンリン、エン・ジャパン、エイベックスの8社が加わり。総額52億円となった。

Drone Fund2号は、すでに新規で7社に投資中だ。具体的には、農業用ドローンを開発するナイルワークス、空飛ぶ車を研究・開発するSkyDrive、個人用飛行装置(エア・モビリティ)を設計・開発するテトラ・アビエーション、京大初のベンチャーのメトロウェザーなどの国内スタートアップのほか、米国やマレーシア、ノルウェーなどの企業へ投資している。1号ファンドを加えると投資先は29社になるとのこと。また、2号ファンドから出資を始めた小橋工業は、TechCrunch Tokyo 2018のファイナリストであるエアロネクストが開発したドローンの商品化・量産化を支援している。