レビュー:749ドルのBoostedミニS電動スケボーがたまらない

スケートボードメーカーのBoosted Boards(以下Boosted)から、本当にいいスケボーが出た。Boosted初のショートボードだ。デッキの長さが8.5インチ短くなったが、実際にはそれ以上短くなったように思えるほど、大きな違いがある。

Boostedはおそらく電動スケボーメーカーとしては一番有名だろう。しかし、アンチBoostedの人は、最大の欠点としてお高め価格を指摘する。この点、今回の749ドルのBoosted Mini Sは価格面では手に取りやすいものだ。ショートボードに乗って時速18マイルもの速さで走るのは、コントロールが及ぶ範囲が小さくなったぶん時にハラハラするが、驚くほど楽しい。

・スペック(Boostedより抜粋)

・価格:749ドル

・航続距離:最長7マイル

・最高速度:時速18マイル

・最大勾配:20度

・モード:3ライドモード

・ホイール:Boosted Lunar 80ミリ

・デッキの長さ:29.5インチ

・重量:15ポンド

まず言えるのは、ボードを短くするというのは、持ち運びの面からいえば非常にいい。僕の好みのボードの持ち方は足の側面に沿って垂らすように持つスタイル。これを、今までのBoostedのボードでやると、ボードを引きずることになってしまう。なので、引きずらないためには持ち上げなければならず、これはちょっとした腹筋のトレーニングになる。このスケボーを持って屋内を移動するときは、サーフボードを抱えて廊下をいくような感じではなく、さほど邪魔にならない。また、見栄えがするオレンジ色のウィールはBoostedによるカスタムメイドだ。

それにしても、ミニSは小さいながらも機能が詰まったスケボーだ。もしOllieブランドの電動スケボーがあったら、なんて思っているなら、ちょっと抵抗を感じるかもしれない。重さは15ポンド。すごく重いというわけではないが、今回ボードを短くする中で、軽量化はさほど重視されていない。もちろん扱いが大変というわけではないものの、僕のスケボーを持ち上げてほとんどの人はそのずっしりとした重さにけっこう驚く。

もしこれまでのBoosted製品に慣れている人なら、ミニSでは若干ボードが堅いと感じるかもしれない。柔軟性は必要最低限しかなく、普通のスケボーに乗っている人は違和感がないかもしれないが、Boosted製品の乗り心地としては大きな変化だ。Boostedの長いボードでジャンプするときには体を前後にそらしたりするが、一方でミニSのボード下には基本的に大きなバッテリー一つしかなく、したがってあまりスペースがないために走っていると振動をよりダイレクトに感じる。

これは長所であり短所でもある。個人的にはこれにより乗るのがもっと楽しくなっているように思う。ボード後部のキックテイルが短くなっていることにより可操作性が上がり、ヘアピンターンもできるのだ。これはけっこう大きなメリットだ。180度ターンするとき、ホイール間隔が近いときついが、すごく減速しているのでなければなかなか小回りがきく。

  1. Boosted4

  2. Boosted6

  3. Boosted7

  4. Boosted8

  5. Boosted9

ミニSに乗るのは時として怖いこともある。長いボードのようにもう少し長さや柔軟性があればと思うこともある。サスペンションシステムによる安全性がない代わりに、小さな段差をのぼったりターンしたりが自由にできる。

最高スピードは時速18マイルで、ミニSに乗っていると実際のスピードより速く感じる。前のスピードを再現するモードもあり、これは乗り始めの練習に使える機能だろう。これを使いながら、徐々にスピードを上げていくといい。このスピードとモードの切り替えは、手に持つコントローラーで行う。スピードに慣れたら、今度はこのコントローラーは加速やブレーキの操作に使う。

フル充電での航続距離が7マイルというのはそんなに良くはない。もしずっとフルスピードで乗り続けたら7マイルもいかない。ただ、短い距離の通勤・通学や街をうろつくための乗りものとしては、最高だ。もっとも、長いボードのほうがいい、という人もいるかもしれないが。

ミニSより250ドル高いミニXは、數ポンド重いだけだが航続距離は2倍の14マイルになり、最高スピードも数マイル速くなる。もし電動スケボー生活を試したいのなら、このアップグレード版もおススメだ。

結論として、Boostedはこれまでのボードのいいところだけを749ドルのミニSに盛り込んでいる。既存のボードとは全く違う乗り物であり、長いボードの方を選択する人もたくさんいるだろう。しかし、そのあたりのボードより自由度合いが大きく、小回りがきくことは請け合いだ。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

年末年始休暇にはAlexaとFurbyを合体させる神をも恐れぬDIYプロジェクトに挑戦しよう

時間の終わり(End Times, 世界の終末)が近づけば、きっとその大きな兆候があるだろう。これまでの死者が全員起き上がって世界中を歩きまわる、と言われている。空から大きな火が降(ふ)ってきて悪人も善人も差別なく焼きつくす。そして、FurbyがAlexaの声で話す。Turtle of the Universeが口から自分の子を吐き出して、人類の普遍的優越意識に裁きの鉄槌を下す。

少なくとも、これらのうちの一つが現実になった。この巧妙なDIYプロジェクト*は、Raspberry Pi Zero Wを昔のFurbyに組み込んで小さなモンスターを訓練し、ペーパータオルを発送しました、などと喋れるようにする。〔*: 関連日本語記事

このプロジェクトが使うのは1998年製の初代のFurbyで、そのボケてるCPUを現代のシングルボードコンピュータとアンプとマイクロフォンでリプレースする。Raspberry PiをFurbyの顔の表情に接続し、そしてFurbyの赤外線センサーとエミッターにも接続する計画があるが、今回はそこまではやってない。

このFurbyは、Alexa Voice Servicesにより、Amazon Echoと完全に同じことができる。天気予報も聞けるし、電灯も消してくれる。

構想に数か月を要したこのプロジェクトも、すべての正しいパーツを組み立てるだけなら数時間でできる。作者のZach Levineは、すごく難しいプロジェクトだった、と言っている。

彼はこう語る: “たぶん、これまででいちばん長くかかったプロジェクトだね。やったりやらなかったりで、一年は経っている。やり直しも多かったし、何匹ものFurbyと苦戦した。とにかく、相手は小さいからね、実装が難しい。Raspberry Pi Zeroを使うことは前から決めていたけど、Raspberry Pi Zero W(wireless)は、最初のころまだなかった。それなのにこのプロジェクトは、Wi-Fiが必須なんだ。運良く、プロジェクトの途中でWが出たから、ものすごく楽になった。でも、ほかに難しい部分はたくさんあったけどね”。

あなたが、雹(ひょう)の嵐の中で暗黒神に、命だけは助けてくださいとお願いしたり、Tokyoは今何時ですか、と尋ねたいときには、この奇妙で神秘的な電子のキメラ(A…とF…の合体)があなたを護ってくれるだろう。あるいは、あなたに最後の審判を下すだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa