Xiaomiの最新製品は折りたたみ式電動自転車―スマート機能を備え、450ドルと価格も手頃

2016-06-24-xiaomi-bike

中国のXiaomi〔小米〕が売っていないものなどあっただろうか?  低価格、高品質のスマートフォンの販売がいちばん知られていると思われるが、この会社はスマート炊飯器を売りだしたのに続いて、最近、ドローンの製造に乗り出すことを発表している。そのXiaomiが電動自転車を作る計画を明らかにした。

新製品はMi QiCYCLE Electric Folding Bikeと呼ばれ、名前のとおり、折りたたみ式電動自転車だ。大きな 特長の一つは低価格だ。動力は250W、36Vの電気モーターで、 Panasonicのリチウム・イオン電池を20個使用している。この電池はTeslaに用いられている。電池の制御システムはXiaomiが独自に開発したものだ。同社によれば1回の充電で約45km走れるという。

この自転車は通勤など都市内で近距離の移動を必要とするが、電動スケートボードはさすがに使いたくない層の強い関心を呼び起こすだろう。この種の電動自転車は中国だけでなくアメリカでもよく見かけるようようになった。ただしXiaomiではこれまで電動自転車ではなく、独自の電動スクーターをこの種の目的のために販売していた。

Xiaomiの製品であればそうだと期待されるとおり、電動自転車も「スマート」だ。つまり、専用アプリが付属し、各種の情報(スピード、距離、消費カロリー、等々)を表示してくれる。またのGPSによる自転車の移動の軌跡も記録される。それにとどまらず、XiaomiによればIDbikeトルク計測メソッドというシステムも備えている。 これはセンサーが感知したデータによってアシスト出力を調整するもので、ユーザーは息を切らすことなく一定の速度を維持できる。

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先日発表されたMiドローンと同様、この自転車は当初、Xiaomi内のMiホーム・アプリ事業部でクラウド・ファンディングにより製造される。つまり所定の予約数が確保されるまで実際の製造は開始されないということだ。これはKickstarterのシステムのXiaomi版と考えればよい。ユーザーが必要な金額の投資を約束〔プレッジする〕ことが製造開始の条件となる。

Xiaomiの電動自転車の価格は当初、 3000人民元と設定されているが、これは455ドル前後となる。またXiaomiの通例で、最初の出荷は中国国内に限られる。この製品は同社がMiエコシステムと呼ぶハードウェアを中心にしたサードパーティーと提携するマーケティングの一環だ。これまでもXiaomiはサードパーティーにOEMさせた製品をMi.comサイトなど自社の流通チャンネルで販売するという方法を取ってきた。Miエコシステムはこの手法をさらに多様な製品に拡大するもので、この自転車がその最初の例となるようだ。

〔日本版〕外観、機能が電動アシスト自転車に似ていても日本の公道を走れるかどうかは、国民生活センターが公開している情報(PDF)など参考に確認のこと。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、中国最大のタクシー配車アプリ、滴滴出行に10億ドル出資

2016-05-14-applechina

今日(米国時間5/12)、Appleは中国最大のタクシー配車アプリ、 滴滴出行(Didi Chuxing)(以前の滴滴快的、Didi Kuaidi)に10億ドルを投資することを発表して世界を驚かせた。

滴滴出行はアメリカでは「Uberの中国版」と説明されることが多いが、中国ではすでにUberをはるかに引き離してトップシェアを獲得している。同社は昨年1年で10億回配車しており、中国のタクシー配車サービス市場の87%を占めた発表している。

Reutersのインタビューに答えて、AppleのCEO、Tim Cookは「われわれが投資を決めたのはいくつかの戦略的な理由による。これにはこうした中国市場についてさらに実地の知見を得たいという動機も含まれている。もちろん投資自体も十分な利益を生むと信じている」と述べた。

一方、滴滴出行はReutersに対し、「(Appleの投資は)わが社として過去最大の資金調達ラウンドだった」と認めた。このインタビューによれば、同社は毎日1100万回の配車を実施し、このプラットフォームを利用するドライバーは1400万人に上るという。Apple以外の大株主にはTencent、Alibabaという中国の2大インターネット企業に加えて日本のSoftBankが含まれる。

2月のWSJ記事によれば、当時、滴滴出行は評価額200億ドルで10億ドルの投資を受け入れる交渉の最終段階にあるということだった。同社の幹部はAppleがこの投資ラウンドのメンバーであることを認めたが、会社評価額を明かすことは避けた。TechCrunchはAppleにメールでさらに情報を求めていた。

プレスリリースで滴滴出行のファウンダー、CEOの程维(Cheng Wei)は「〔10億ドルの投資という〕Appleからの信任を受けたことはわれわれの過去4年間の努力に対する非常に大きな激励であり、インスピレーションの源だ。信頼性が高くかつ柔軟な移動手段をあらゆる人々に提供すべく、滴滴チームはドライバーや世界のパートナーと共に日々懸命に努力している。また中国の都市が抱える交通機関、環境、雇用の問題を解決するためにも協力している」と述べた。

中国はApple最大のiPhone市場となる途上にあったが、最近そこで激しい競争と若干の後退を経験している。Apple中国でアメリカ企業としては比較的自由に行動できていたが、中国政府はiBooks Store、iTunes、映画の各サービスを現地でのスタート後わずか半年で閉鎖を命令した

それに加えてAppleの中国市場での売上は依然伸びているとはいうもの、中国経済の成長の減速にともなって、伸び率は大きく減少している。またスマートフォン市場そのものにも需要の減退が感じられていた。Appleが中国市場に強く依存していることは、カール・アイカーンのような「もの言う株主」の懸念を高め、Appleの持ち株をすべて手放すという行動を取らせた。

滴滴出行への出資でAppleは中国におけるスマートフォン以外のテクノロジー市場への足場を築くことができた。もし滴滴出行がCarPlayを利用するならAppleは中国でソフトウェアやサービスを販売する有力なチャンネルを手に入れることができる。またソフトウェアやサービスを中国市場に適合させるために欠かせない中国のユーザーに関する貴重なデータを入手することもできるだろう。もしApple版の自動走行車が実現した際には滴滴出行は有力なユーザーになるはずだ。

画像:: August_0802/Shutterstock

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Alibaba、上海のレストランの宅配スタートアップ、Ele.meに12億5000万ドル出資か

2015-12-27-alibaba

Alibabaグループは上海の料理宅配サービス、Ele.meに12億5000万ドルを出資する方向だと中国のニュースサイト Caixin〔財新〕が報じている〔URLは中国語記事〕。この投資が行われればAlibabaはこのスタートアップの株式の27.7%を握り、最大の株主となる。

われわれの Crunchbaseによると、Ele.meはこれまでに10億9000万ドルのベンチャー資金を調達している。投資家のリストにAlibabaのライバルであるTencentとJD.comが含まれている点が注目だ。Ele.meが実施した最大の資金調達は今年8月に発表された6億3000万ドルに上るシリーズFラウンドだった。

TechCrunchはAlibabaとEle.meにコメントを求めている。

この投資が実施されればAlibabaのO2O戦略は大幅に強化されるはずだ。 O2Oというのはオンラン・トゥー・オフライン、ないしオンラン・トゥー・オンラインの頭文字で、eコマースのプレイヤーはオンラインで金を使う顧客にオフラインでも金を使わせようと努力している。逆に、というか、同時に、普段は実店舗で買い物をしている顧客をオンライン消費に引き込む努力でもある。

Alibabaの他のO2O分野での投資には中国最大のモバイル支払サービス、Alipay、eコマース・チェーン、Suning〔蘇寧電器〕、タクシー配車アプリのDidi Kuaidi〔快的打车〕などがある。

画像: aaron tam/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+