Apple(アップル)の新しい高品質サブスクTVサービスは、11月1日にオープンする。それに先立って、そのオリジナル作品、ロナルド・D・ムーア監督の「For All Mankind」の新たな予告編が公開された。
このシリーズは、60年代後半から70年代初期のいつか、米国ではなくソ連が、最初に人類初の月面着陸を成功させたという架空の設定で、できごと追うもの。米国が、宇宙開発競争における重要な戦いに負けた結果、それに付随する多くの出来事が起こるだろうと思われるが、本当の歴史との最大の相違は、アメリカ人が宇宙飛行士の適性の確保に全力で取り組み、実際よりもずっと早く女性のための訓練プログラムを開始したことかもしれない。
今回の予告編を観てみると、この作品の以前の予告編に比べて、さまざまな出演者に焦点を当てたものだと分かる。以前の予告編は、物語の前提を提示するものだった。私は、「The Calculating Stars」や「Lady Astronaut」といった小説シリーズが持つ雰囲気を強く感じた。いずれも、メアリー・ロビンネット・コワル(Mary Robinette Kowal)氏の素晴らしい作品だ。実際とは異なった架空の歴史を味わいたいなら、そして月額4.99ドル(日本では600円)のApple TV+のサービス開始が待ちきれないなら、最適な本だ。
とは言え、このサービスが始まったら、「For All Mankind」は、私がまっ先に観たい作品であることに違いはない。この作品は、2000年代初期の「Battlestar Galactica(GALACTICA/ギャラクティカ)」のリメーク版や、イギリスを舞台にしたタイムトラベリングもの、「Outlander(アウトランダー)」と同じムーア監督の作品なのだから、なおのこと楽しみだ。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)