WayUpが同社初となる買収を行った ― 同社が買収したのは、彼らと同じようなサービスを手掛けるLooksharpだ。
両社はともに、大学生や卒業したばかりの学生向けの求人サイトを運営している。しかし、wayUp共同創業者兼CEOのLiz Wessel氏によれば、WayUpとLooksharpは、ある特定分野で補完的な関係にあるという。
彼女によれば、鍵となるのはサーチエンジン最適化だ ― 結局、職を探す若者が最初に行うのは「検索」なのだ。WayUpに掲載された学生のプロフィールはGoogle検索の上位に表示されることも多い一方で(LinkedInよりも上位に表示されることもある)、Wessel氏によれば、SEOに関してはLooksharpの方が一枚上手だったという。
そんなこともあり、両社はパートナーシップ提携に向けた協議を始め、それが結局今回の買収へとつながったようだ(WayUpとLooksharpが「似たような顧客ベースを持っていた」ことも理由の1つだ)。
「私がLiz(と共同創業者のJJ Fliegelman氏)に初めて会ったとき、私たちはともに、学生の就職活動のあり方を変え、企業が学生を見つける方法も変えたいと願っているのだということに気がつきました」とLooksharpのMaguire氏は語る。「私たちは両社ともに、大学や教授に売り込みをするのではなく、顧客に直結する企業を創ることによって生まれる変化を信じています。そのため、パートナーシップによって実現できる将来図を描くことは簡単でした」。
WayUpは買収金額などの詳細を公表していない。Looksharpはこれまでに1000万ドルを調達しており、その出資者には500 Startups、Artis Ventures、Kapor Capital、Subtraction Capitalなどが含まれる。一方で、WayUpがこれまでに調達した金額の合計は約900万ドルだ。
Wessel氏によれば、WayUpは今年1年を通してLooksharpのプラットフォームを同社に統合していくという。加えて、(Maguire氏を含む)5人のLooksharpのメンバーはWayUpに移籍することになる。これにより、WayUpの従業員総数は50人となった。
ところで、WayUpはSEOだけに専念しているわけではない。Wessel氏は、ユーザーの能力に適した職を自動でおすすめするWayUpのリコメンデーション機能についても言及していた。求人サイトを利用するユーザーのうち、面接まで進める人々の割合は業界平均で2%。その一方でWayUpが23%という数字を達成しているのはそのためだ、と彼女は語る。
「WayUpはすでに、人と仕事とをつなぐ方法とは何かを知っています。私たちに必要なのは、より多くの『人』だけなのです」とWessel氏は語る。「それを達成するための方法の1つがSEOなのです。(中略)それによって私たちの成長は加速するでしょう」。
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