CV Compilerはあなたの履歴書をより魅力的に修正してくれるロボット

今では機械学習はどこにでも見ることができる。もちろん採用の世界にも。Andrew StetsenkoとAlexandra Dosiiの新製品CV Compiler(履歴書編集者という意味)を見てみよう。このWebアプリケーションは、機械学習を使用して、技術的な内容の履歴書を分析して修復し、GoogleやYahoo、そしてFacebookの求人担当者の目にとまるようにする。

創業者たちは、マーケティング担当者とHR専門家であり、合わせて15年に及ぶ人材募集をよりスマートにする経験を持っている。StetsenkoはかつてRelocate.meGlossaryTechを創業し、一方DosiiはCV Compilerに関わる前には多くのマーケティング企業で働いていた。

基本的にこのアプリは、履歴書をチェックし、何を修正して、どの企業に提出すべきかを助言する。ここまでは完全に自己資金で行われており、一般的な履歴書の修正ライブラリを保守しながら、新しく改良された機械学習アルゴリズムを開発している。

「オンライン履歴書分析ツールは沢山ありますが、それらのサービスは一般的過ぎます。つまりそれらは多くの職種に対して適用可能なもので、結果は一般的なもので、あまり魅力的なものとは言えません。フィードバックが得られた後で、ユーザーたちはしばしば追加のサービスを購入するように強いられたりします」とStetsenkoは言う。「これとは対照的に、CV Compilerはテクノロジー専門家向けにデザインされています。オンラインレビュー技術が、プログラミングの世界のキーワードをスキャンし、それらが、業界のベストプラクティスと比較して、どのように履歴書内で使われているかを調べます」。

この製品は、GlossaryTechにおけるStetsenkoの仕事から生まれたものだ。それはユーザーがテクノロジー用語を理解することを助けるChrome拡張だった。彼はその製品で、自然言語処理とキーワード分類を多用した。その結果、その一部がCVサービスの中に生かされている。

「履歴書のために、インタビューを受けることもなく不採用になっている採用申請が多いことに気が付いたのです。おそらく、1人の採用担当者が多くの候補者を10秒もかけずに切り捨てています」と彼は言う。

このサービスは現在稼働しており、チームは収集された情報が増え、時間の経過とともに改善することを期待している。それまでは機械学習ロボットに、あなたが仕事を得る際に何を間違ったかを言わせてみてはどうだろうか?つまり…ロボットがあなたを完全に置き換えてしまうまでは。

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(翻訳:sako)

求人機能でLinkedInを脅かすFacebook

facebook-vs-linkedin

Facebookはビジネスページに求人情報を掲載することによって、LinkedInの人材紹介事業に強引に割り込もうとしているのかもしれない。この新しいJobs(仕事)機能は、企業がニュースフィードの中で製品のマーケティングを行うこと以外でも、Facebookページへのトラフィックを引き起こせる別の力になるかもしれない。

今日TechCrunchは、そのFacebookページ上にJobsという名前のタブを発見し、Facebookに問い合わせたところ、現在多くの人材募集機能を実験中であることが確認できた。Facebookの広報担当者が筆者に語ったことによれば「私たちがFacebookで観察したところでは、既に多くの小さな企業が求人情報をFacebookページに掲載しています、そこで私たちはFacebooページ管理者が求人情報を投稿し、応募者からの申込みを受け付けることができるようにする機能のテストを行っている最中なのです」とのことだ。

新機能は、LinkedInと競合するだけでなく、Work4、Workable、そしてJobscoreといった、Facebookページに「Jobs」タブアプリケーションを埋め込んでいる開発者たちとも競合する可能性がある。おそらくFacebookは、昨年LinkedInの推薦機能を真似たProfile Tagsをテストしたときに、これらの新しい機能の準備もしたのだろう。

Facebookの-求人

Facebookの新しいオプションを使って、ステータス投稿機能の中で、Facebookページで正式に求人を行えるようになっている、そこでは詳細な役職、給与、或いはフルタイムなのか、パートタイムなのかといった記述も可能だ。特殊なフォーマットによって、求人投稿は他のコンテンツとは差別化され、混み合うニュースフィードの中で注目を浴びやすいようになっている。

これらの求人情報はまた、FacebookページのJobsタブの中に現れて、企業は求職者向けに専用のアクセスページを作ることができる。企業は、これまでの会社のウェブサイト上の静的なCareers(求人)ページに比べれば、たとえ求人に対する応募者であろうとなかろうと、潜在的に新しいフォロワーを獲得するチャンスを得ることができる。

求人情報投稿には、標準的な応募フローを開始する「Apply Now(今すぐ応募)」ボタンが置かれるが、応募に際しては、ユーザーの公開プロファイル情報でフォームが事前に埋められることになる。これによって、人びとが冗長な情報を入力することなく、素早く複数のジョブに応募することを助けることができる。

提出された応募内容は、FacebookメッセージとしてFacebookページによって受信される。これは、Facebbokのチャット機能をビジネスに使わせたいという希望を後押しすることになるだろうが、求人への応募メッセージと、通常Facebookメッセージで受け取っているカスタマーサポートリクエストが混ざってしまうことは、おそらく扱い難いことだろう。こうした応募を企業の採用担当者のメールアドレスへと転送するオプションがおそらく有効だろう。

企業はまた、ニュースフィード上で彼らの求人情報がより多くの人々に表示されるようにお金を払うこともできるだろう。これはLinkedInの広告が提供する内容と直接競合する。Facebookの強みは、その幅広い到達力、個人情報、そして関わり合いを組み合わせたものになる。

Facebookのプロファイルタグ

昨年FacebookはLinkedInの推薦に類似しているProfile Tagsを追加した。

ほとんど誰もが、Facebookプロフィールを持っていて、しばしば沢山の過去の役職名、雇用主、学歴、そして興味などで埋められている。求人者はこうした情報を利用して求人広告を出稿し、適切な資格を持つ人たちにリーチできる。そして、多くの人は定常的にFacebookをブラウズしているので、そうしたユーザーは、いつかは広告を目にするチャンスがある。

比較してみると、必ずしもすべての人はLinkedInのプロフィールを持っているわけではない。Facebookのもつ17億9000万に比べると、LinkedInが所有するプロフィールは4億6700万に留まる。そして多くのLinkedInユーザーは、新しい仕事に就いて自分のプロフィールを更新するときか、あるいは熱心に求職している場合にのみ訪問を行う。しかし、Facebookの場合は、人々が仕事について考えていない時でも見る可能性があり、より高い給与のチャンスへ応募する機会だと考えさせることができるかもしれない。

それは、FacebookがGoogleの伝統的な優位性にもかかわらず、巨大なブランドとパフォーマンスの広告ビジネスを構築することができたことと同じ理由である。自分が何を買いたいのかを知っているときには、おそらくGoogleを検索するだろう、あるいは求職している場合にはLinkedInを検索することだろう、そして彼らの広告はあなたの要求を満たしてくれる。これに対して、Facebookは需要の創出を行い、人びとに自分でも気がついていなかった関心を引き出すのだ。

Microsoftによる、262億ドルのLinkedIn買収が、もうすぐ行われる。Facebookは移行時の混乱や停滞を狙っているのかもしれない。

(訳注:Profile TagsもJobs機能もいずれも日本ではまだ提供されていない)。

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(翻訳:Sako)