iOS 13ベータにFaceTimeの視線補正機能を発見、ビデオチャットの対話性が大きく向上

Apple(アップル)はこの秋に一般公開予定のiOS 13のFaceTimeに視線を補正する機能を追加していることが判明した。 Attention Correctionと呼ばれる機能はiOS 13のデベロッパー向けベータ版で発見されたもので、FaceTimeを利用したビデオチャットの体験を劇的に改善する。一般向けベータ版は今週中に公開されるはずだ。

ビデオチャットで会話するときユーザーは画面を見つめているため、視線はカメラに向いていない。しかし新しい補正機能を使えば実際に相手の目を見ながら対話している効果を与える。

FaceTimeで会話するとき画面の中の相手の視線がずれているのが大きな違和感となっていた。我々は画面の中の相手を見ているので画面の外の小さな黒い丸、つまりカメラのレンズを見ていないからだ。

iOS 13でFaceTime Attention Correctionを発見した。これはすごい。テスト画像を添付した。(左が修正後、右が修正前)

今のところFaceTimeの視線修正機能はiPhone XSとXS Maxでのみ利用できるようだ。つまりアップルの最新のカメラテクノロジーを利用しているのだろう。iPhone XS、XS Maxには新しい画像プロセッサーに加えて強力なA12チップが搭載されている。このためHDRやポートレートモードの照明効果などビデオ画像処理全般にわたって現行モデルより改善されている。

今までの例ではiOSのベータ版に登場した機能はその後利用できるモデルが拡大されることもあれば、一般公開時には消えていることもあった。iOS 13でも秋の一般公開でこの機能がどうなるか予測するのは難しい。しかしFaceTimeを使ったビデオ通話はアップルのモバイルチャットの中心をなす重要な機能であり、視線修正はFaceTimeの利用体験の改善に極めて高い効果があるので、一般公開でも維持されることを期待したい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook