立体お絵かきペンの3Doodlerが、画面に直接絵を描くためのアプリを公開

間もなくニューヨークで開かれるToy Fairで、 3Doodlerが同社初のモバイルアプリを披露する。それは同社の人気3Dドローイングペンを真似ただけのドローアプリではない。シンプルに3Doodlerと名付けられたこのアプリは、ユーザが同社のハードウェアを使ってスマートフォンやタブレットに直接絵を描くために作られている。。

たしかに理屈の上では筋が通っている。iPhoneやiPad(あるいは相当するAndroid機)を使う方が、紙に描くよりもずっと簡単に下絵を作れる。

アプリには、手順を示したビデオやチュートリアル、大きい作品を作るプロジェクトなどが入っている。同社の発表資料によると、「他社がアーティストを画面に引きつけるペンの開発を続けているなか、3Doodlerの3Dプリントペンは彼らを画面から引き離すことを目指している」。

熱いノズルと接近したり吐き出されたプラスチックと接触することが、時間の経過とともにスクリーンにどう影響を与えるのか現時点ではもちろんわかっていない。アプリはApp StoreGoogle Playで今日公開される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

日産自動車が実物大のSUVを3Dペン3Doodlerで‘描く’

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3Dペンって一体そもそも何をするんだ?という疑問への答が一つここにある。Nissan Europeなら何をするか。自動車会社だから当然、車を描く(あるいはアーチストたちを集めて描かせる)。そこで同社は、アーチストのGrace Du Prez(と職人たちのチーム)に頼み、同社の新型SUV、Qashqai Black Editionの実物大モデルを3Doodler Createで‘描かせた’(下のビデオ)。

この彫刻は、当然ながら、大量のプラスチックを使った。同社によると、3Doodlerのフィラメントを8.6マイル*使用し、制作に800時間を要した。同社はこれを、“世界最大の3Dペン彫刻”と呼んでいる。3Doodlerを自分の創作素材としてよく使っているDu Prezも、“こんなすごい大仕事は初めて”、と認めている。〔*: ビデオでは13.8キロメートル、と言っている。〕

ベルリンで開かれるIFAに向けての、派手なパブリシティとしては、上出来のようだね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

3D射出成形オモチャ、3Doodlerの可能性と限界

初めて3Doodlerのニュースを報じた時、私はすごく興奮した。それは子供たちに3Dプリンティングをもたらす簡単で楽しいツールだ。熟練オモチャ作者2人が作ったこの製品のヒットは約束されていた ― そしてその通りになった。Kickstarterで230万ドルを集め、ホリデーシーズンで予想外のヒットとなった。 そして今、これが一般販売され ― かつ私がこれで遊ぶ時間が増え ― 今でも楽しい製品であることに間違いはないが、当初私が予想したのとは違うものだった。

はっきりさせておくが、3Doodlerは3Dプリンターではない。これはABSまたはPLA樹脂を自由に絞りだす一種のグルーガンだ。ボタンが2つあり、樹脂の移動方向 ― 前進と後退 ― を制御できる。最良の使い方は、プラスチックをごく少量ずつ押し出し、樹脂が固化する時間を与えるように引っぱりながら3D作品を作っていくことだ。次善の方法は、平面で2D物体を作り、熱い樹脂でそれをつなぎ合わせることによって、エッフェル塔のような非芸術家には作ることが不可能だった作品を作ることだ。

私は、3Doodlerの制約に失望も驚きもしていないが、大喜びの10歳児にとっては違うかもしれない。デバイスは大人専用だが、これは、早い話が、おもちゃだ。親たちはこれを知った子供たちが欲しがることを覚悟しておくこと。大人は他をあたった方がいい。例えばこんな問題がある。

オモチャとしてはほぼ完璧だ。ノズルは高温になるが最少限のやけどで済むよう保護されており、射出プロセスは実にシンプルだ。プラスチック棒は専用品の他、Monopriceで買った安いフィラメントも使える。練習するだけで大量のフィラメントを消費することは間違いないので、少しでも使おうという人は材料をまとめ買いすることを薦めする。

「道具」としては、ちょっとバカバカしい。芸術的外科医の手を持つ人でない限り、出来上がりはよく言って不安定であり、イライラが募るだろう。アートや工作の非常に簡単な3Dラフスケッチには悪くない。ハムスターの家やArduinoのケースを作るには向かない。

これは試す価値がないという意味ではない。このデバイスの美点は、近頃のオモチャにあまりにも欠けている〈遊びの自由さ〉を独特な型で与えてくれることだ。あの火起こしセットや化学薬品セットと同じく、3Doodlerはちょっと危ないけれども、またやりたくなるほどに楽しい。Makerbotを置き換えることはないだろうが、3Dプリンティングに関心を持つためのドアを開くものだ。トールの実物大レプリカを作れないことに子供たちが気付いた後は、オモチャ箱の奥にしまわれるかもしれないが、それはあなたの子供たち次第だ。

そういうわけで、3Doodlerは楽しさいっぱいだ。多くを望みすぎた人たちにとっては失望もあるだろうが、額面通りのことは間違いなくできる。ヘンテコで気の利いた小物くらいは作れる。もしこれで印象的な作品を作ることができれば、それはあなたの才能と努力の証だ。それは何事においても真実なのだろうが。

【日本語版注:日本ではナカバヤシが発売予定




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(翻訳:Nob Takahashi / facebook