AirshipがA/Bテスト企業のApptimizeを買収

米国時間8月27日、AirshipはA/Bテスト企業のApptimizeを買収したと発表した。Apptimizeのクライアントには、Glassdoor、HotelTonight、ウォール・ストリート・ジャーナルなどがある。

Airshipの以前の社名はUrban Airshipで、のちに簡潔な社名に変更した。同社は、企業がSMS、プッシュ通知、メール、モバイルのウォレットなどにわたって顧客とコミュニケーションをとるためのプラットフォームを構築している。

同社は、Apptimizeの買収は企業から顧客に対するメッセージが与える影響をテストするのに役立つとしている。つまりApptimizeのテスト機能をAirshipのプラットフォームに統合するという意味だが、その一方でスタンドアローンのプラットフォームとしてのApptimizeも継続する。

Airshipの社長でCEOのBrett Caine(ブレット・ケイン)氏は発表の中で「Apptimizeのモバイルアプリとウェブのテスト機能、そして複数のチャネル、マーケッタ一、開発者をカバーするAirshipのカスタマーエンゲージメントに対する深い考察を組み合わせれば、最も重要な部分にイノベーションを集中させ、しかも顧客が真に望むシームレスなエンド・ツー・エンドの体験を作ることができる」と述べている。

買収の金銭的条件は明らかにされていない。Crunchbaseによると、ApptimizeはUS Venture PartnersやCostanoa Venturesなどからこれまでに1860万ドル(約19億7000万円)を調達している。

Airshipは、エンジニアリング、カスタマーサービス、営業部門にApptimizeの19人(Apptimizeのメンバーの3分の2弱)が合流すると発表している。

画像:Airship

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(翻訳:Kaori Koyama)

A/Bテストプラットフォームのオプティマイズリーが約54億円を調達

ウェブ上やモバイルアプリ上でA/Bテストやパーソナライゼーションのためのツールを提供するプラットフォームのOptimizely(オプティマイズリー)は米国時間6月18日、合計1億500万ドル(約114億円)を調達したことを発表した。この内訳は、Goldman Sachs Private Captialが主導し、Accenture Venturesが参加したシリーズDの5000万ドル(約54億円)と、Bridge Bankからの5500万ドル(約60億円)の与信枠である。

Goldman Sachsのマイケル・コンドレオン(Michael Kondoleon)氏が、Optimizelyの取締役会に加わる予定だ。

「市場における私たちのポジションを固めてくれるこれらの投資によって、今回のマイルストーンに達することができたことを、私たちは大いに喜んでいます」と、OptimizelyのCEOであるジェイ・ラーソン(Jay Larson)氏は私に語った。「Optimizelyと競合他社との間の差をさらに広げるために、私たちは製品対してさらなる投資を行うことができますし、地理的にも拡大することができます。そして私達は、世界クラスのデジタル最適化エキスパートチームを成長させ続けて行くつもりです。今日はOptimizelyにとって大切な日であると同時に、実験とパーソナライゼーション業界にとっても大切な日なのです」。Fortune 100社の約4分の1が、現在同社のサービスを利用していると同社は述べている。また同社は現在1日あたり60億件のイベントを処理していて、過去2年の間に顧客たちはデジタルエクスペリエンスの最適化への投資額を3倍にしたと語っている。現在の顧客に含まれるのは、例えば、Gap、Visa、IBM、StubHub、Metromile、Lending Club、そしてSonosなどだ。

Optimizelyはこれまでに累計で、与信枠を除いて2億ドル(約220億円)以上を調達している。Bridge Bankからの追加の5500万ドルは少々珍しいが、このステージの企業にとって完全に無縁のものというわけではない。「Bridge Bankは、デジタルエクスペリエンス最適化市場の最先端の世界的リーダーであるOptimizelyと、協力を続けていけることを誇りに思っています」と語るのはBridge Bankのテクノロジーバンキンググループの上級副社長件西部地区ディレクターのマイク・リーダーマン(Mike Lederman)氏である。「Optimizelyは大いなる成長の道筋を歩んでいます。今回の追加の資金によって、トップグローバルブランドの採用が増加している、市場を牽引する製品の開発を続けることが可能になるでしょう」。

このステージの企業にとっては普通のことだが、Optimizelyは新しい資金を成長を促進するために使用する。

画像クレジットalex_skp / Getty Images

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(翻訳:sako)

日本を代表するアクセス解析ツール4社が集結!競合同士でインバウンドマーケティング討論(後編)

BtoBのインバウンドマーケティングを実践するにあたって、Webアクセス解析ツールをどのように活用するべきなのか。前回に引き続き、Webアクセス解析ツールベンダー4社にお集まりいただき、それぞれの立場からの意見をINBO […]

日本を代表するアクセス解析ツール4社が集結!競合同士でインバウンドマーケティング討論(前編)

BtoBのインバウンドマーケティングを実践するにあたって、Webアクセス解析ツールをどのように活用するべきなのか。今回は、Webアクセス解析ツールベンダー4社にお集まりいただき、それぞれの立場からの意見をINBOUND […]

【ABテスト事例】「ダウンロード資料」の名称変更でクリック率1.35倍

本Webサイト・ブログで実践した改善施策の中から、効果の高かった施策をご紹介します。

【ABテスト事例】CTA(Call To Action)の改善でクリック率185%アップ」に続き、今回はクリック率が1.35倍になったグローバルナビ文言のABテスト事例です。

日々のWebサイト改善で参考にしていただけたら幸いです!

結果サマリー

■Aパターン:企業目線で「ダウンロード資料」となっていたパターン

【クリック率】4.57%

■Bパターン:ユーザ目線に立ち「お役立ち資料」としたパターン

【クリック率】6.17%

A/Bテストの内容

ゴール

リード数の獲得目標から必要な資料ダウンロードページへの誘導数を算出。
誘導数目標を達成するために、サイト内の他のページから資料ダウンロードページへの遷移率向上を狙いました。

仮説
  • メールマガジンに登録したが、資料をダウンロードしていない
  • セミナーに申し込んだが、資料をダウンロードしていない

ユーザが想定以上にいました。弊社としては「メールマガジンに登録する/セミナーに参加するような情報収集中の方であれば、ノウハウ資料もダウロードするだろう」と想定していたため、予想外の結果でした。

  1. ダウロード資料の存在に気づいていない
  2. プレミアムコンテンツではなく、いわゆる「カタログ」だと思われている

の2つの仮説が考えられたため、2つ目の仮説を検証することにしました。

施策内容

企業目線の「ダウンロード資料」から、ユーザ目線に立って理解しやすい「お役立ち資料」に文言を変更しました。

結果

資料ダウンロードページへの遷移率が4.57%から6.17%に向上。その結果、資料ダウンロード数が増加しました。

分析(達成/未達成の要因)

クリックした先のページ内容を正確に伝える文言にしたことで、クリック率が向上したのではないか。
また、ノウハウ資料や調査資料などのお役立ち資料を提供していても、「ダウンロード資料」ではその内容を理解してもらえないのではないか。

今後の打ち手

仮説1の「ノウハウ資料の存在に気づいていない」を検証するだけでなく、これ以外にも企業目線の言葉になっている箇所がないか確認する。

【ABテスト事例】CTA(Call To Action)の改善でクリック率185%アップ

本Webサイト・ブログで実践した改善施策の中から、効果の高かったものをお伝えします。今回はCTAエリアのABテスト事例です。
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【ABテスト事例】バナー内文言の変更で資料ダウロード数4倍」に引き続き、本Webサイトを運営する中で効果の出た改善施策をご紹介します。

今回はCTA(Call To Action)エリアのABテスト事例です。

リード獲得施策を検討する際に、参考にしていただけますと幸いです!

「CTA」とは、Call To Actionの略で「行動喚起」を意味します。
「お問い合わせはこちら」「いますぐ資料請求」「製品デモを見る」など、ユーザにクリック(行動)を促すものを指し、バナーやボタン、テキストリンクの形で表現されます。

結果サマリー

■Aパターン:CTAエリアが背景と同化していた従来のパターン

【クリック率】4.10%

■Bパターン:CTAエリアを赤枠で囲い、目立たせたパターン

【クリック率】7.56%

A/Bテストの内容

ゴール

月間のリード獲得目標から必要なお問い合わせフォームへの訪問数を逆算。お問い合わせフォームへの訪問数目標を達成するために、CTAのクリック率向上を目指しました。

仮説

Webサイトへの訪問数は増えていたものの、お問い合わせフォームへの訪問数が伸び悩んでいました。

  • 従来のCTAでは、背景と同化していて目立っていないのではないか
  • CTAエリアであることが明確にわかれば、ユーザの行動を喚起できるのではないか
施策内容
  • 背景と同化しないように、CTAエリアを赤枠で囲うなどデザインを変更
  • 縦幅も120pxから170pxに変更
  • 過去のお問い合わせ内容を分析した結果、提案依頼が多かったため「提案・コンペの依頼」ボタンを設置
結果

CTAのクリック率が185%アップし、フォームへの訪問数の目標値を大幅達成。結果、お問い合わせ、資料請求、提案・コンペのご依頼数が増加しました。

分析(達成/未達成の要因)
  • CTAエリアが目立つことで、ユーザの行動を喚起でき、CTAのクリック率が向上したのではないか
  • 「提案・コンペのご依頼」など、選択肢が増やたことでクリック率が向上したのではないか
今後の打ち手
  • サイドカラムのCTAエリアが他のバナーなどに埋もれてしまっているため、CTAエリアだと明確にわかるようにデザイン変更
  • ヘッダー、サイドカラムのCTAにも「提案・コンペのご依頼」ボタンを追加

【ABテスト事例】バナー内文言の変更で資料ダウロード数4倍

社内で実践したWebサイト改善施策の中から、効果の高かったものをお伝えします。今回はバナーデザインのABテスト事例です。
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Webからのリード獲得数を増加させるために社内でも日々、Webサイトやブログ、ランディングページを改善しています。

目標達成に向けてサイト改善を繰り返す中で、自信を持って改善したものが、蓋を開けてみると改善する前よりも効果が悪かった…という経験も過去に1度や2度ではありません。
仮説が外れてしまう経験を何度かした後に社内で頻繁に使うようになったのが、今回ご紹介するABテストです。

BtoBでは、Webからのリード獲得数を目標にしているサイトが多いと思いますが、今回はリード獲得の中でも資料ダウンロード数を増やすために実施したABテストをご紹介します!

結果サマリー

■Aパターン:『無料資料プレゼント!』を目立たせたパターン

【資料ダウンロード数】15件/月
【クリック率】0.35%

■Bパターン:具体的な資料名を目立たせたパターン

【資料ダウンロード数】62件/月
【クリック率】1.41%

A/Bテストの内容

ゴール

月間のリード獲得目標から必要な資料ダウンロード数を逆算。資料ダウンロード数を増やすこと、そのためにバナークリック率の向上を狙いました。

仮説
  • 資料ダウンロード数を増やしたかったが、ブログ記事下のバナーのクリック率が低く、資料ダウンロード件数が少ない
  • バナー内の文言が「無料資料プレゼント!」では、どんな資料が提供されているのかわからないのではないか
施策内容
  • バナー内の文言を「無料資料プレゼント!」ではなく、具体的な資料名「インバウンドマーケティングを実践するまでの道のりと大切なこと」に変更
結果

分析(達成/未達成の要因)
  • 資料ダウンロードページへの誘導数が4倍に増加
  • 結果、資料ダウロード数も4倍に増加
  • 「無料資料プレゼント!」よりも、具体的な資料名にした方が提供される資料をイメージできるため、クリック率が上がるのではないか
今後の打ち手
  • バナー文言が同じ資料名のままでは、リピートユーザに飽きられてしまうので定期的にeBookを作成し、バナーを更新する
  • eBookごとにバナーを作成して、ランダム表示にする
  • eBookの数が増えてきたら、記事の内容ごとに表示するバナーを最適化させる