Allbirds CEOが100億円超の調達ラウンド、収益性、SPACについて語る

外出する時間が減り、ワクチンがいつ届くかを夢見る時間が増えるにつれ、ライフスタイル・シューズの人気は高まっている。明らかな恩恵を受けているのはAllbirdsだ。

米国サンフランシスコを拠点とする同社は、快適な履き心地で持続可能なキックス(スニーカー)を開発、2016年にローンチしてすぐにシリコンバレーの人気者になり、その後ほかの地域でも大ヒットを飛ばした。

今年は新型コロナウイルスの感染蔓延の影響で事業が減速したものの、現在では35カ国で製品が購入可能となっており、20店の実店舗が米国やヨーロッパに点在するほか、東京・原宿にも拠点がある。また、中国にも数店舗展開している。

投資家は、Allbirdsにさらなる成長の余地があることを明確に認識している。同社は今年初めにシリーズDの2700万ドル(約28億4400万円)の資金調達を終えた後、ほぼ同じ16億ドル(約1685億円)の評価額でシリーズEの1億ドル(約105億円)の資金調達を終えたばかりだ。また、特別買収目的会社(SPAC)から電話がかかってきていると共同創立者兼CEOのJoey Zwillinger(ジョーイ・ズウィンガー)氏は教えてくれた。今回同氏はチャットでTechCrunchの取材に応じてくれた。

TechCrunch(TC):Allbirdsの靴は世界中で販売されています。最大の市場はどこですか?

Joey Zwillinger(JZ):今のところ最大の市場は米国で、2016年にここでスタートしたのと同じ日にニュージーランドでもスタートしました。しかし、日本、韓国、中国、カナダ、オーストラリアでも成長しています。私たちは世界中に倉庫のネットワークを持っており、25億の人々に商品を届けることができ、その気になれば3日で商品を届けることができます。私たちが構築したインフラを誇りに思っています。

TC:私たちは2020年には予想していたよりも靴を履く機会が減っています。それはAllbirdsのビジネスにどのような影響を与えましたか?

JZ:Allbirdsは成長していますが、新型コロナウイルスの感染拡大が原因で、昨年とは同じペースではありません。人々へのアプローチ方法という点ではオンラインが主ですが、店舗は私たちにとって重要な場所です。感染蔓延で店舗を完全に閉鎖しなければならなかったため、長い間売上の一部を失うことになりました。

TC:小売店の従業員を解雇しなければならなかったのですか?

JZ:小売業の従業員の大部分が働けなくなってしまいましたが、幸いにも4カ月間は給与を全額支給できました。今では20店舗すべての店舗が稼働を再開していますが、これはまったく安全な方法で、誰もが本当に快適に過ごせるようになりました。また、第一線で働く労働者に靴を寄付しました。

TC:Allbirdsは、新しい製品を提供するという点で、今後どのようなことを考えていますか?

JZ:モバイルアプリを立ち上げました。テクノロジーとファッションを融合させた、とてもクールな体験です。バーチャルミラーの中でシューズを試着したり、ほかでは得られないような情報を得ることができます。

また、私たちは4月にランニングシューズを発売しました。出足は私たちの期待を裏切りましたが、10年から15年ほどランニングをしていなかった人や、ジムの閉鎖でランニングを再開している人たちにすぐに注目されるようになりました。このカテゴリーは超ハイステークスで、同じ靴をリピート購入する人が多いのでなかなか踏み込むことができません。しかし私たちは2年かけて作りました。新型コロナウイルスの感染蔓延を見越して発売したわけではありませんが、マラソンシューズでもトレイルシューズでもなく5kmから10kmの距離を走るためのシューズなので、それを明確に表現できたことが成功につながったのだと思います。

TC:ウェアについてはいかがですか?

JV:昨年、アンダーウェアとソックスを何回かに分けて発売しました。これまで使われていなかったテキスタイルを開発したのですが、これは木の繊維とメリノウールをブレンドしたものです。下着は一般的に合成繊維で、プラスチックや綿でできていますが、これはいろいろな理由であまり良い素材ではありません。一方、アウトドアブランドのPatagonia(パタゴニア)のアンダーウェアは驚異的な温度調節能力を持ち、カシミアのような肌触りです。

TC:パタゴニアは社会的・環境的価値観をアピールしています。Allbirdsも同じように進化していますか?

JZ:このような比較をされて、私は信じられないほど身が引き締まっています。小売業における彼らの環境への取り組みを考えると、私たちは彼らと比較されることを願っています。しかし、彼らはアウトドアブランドであり、いわば競合相手ではありません。私たちは彼らともっと小売業の世界を共有して、一緒に環境問題に取り組んでいきたいと思っています。

TC:資金調達をしたばかりですね。利益が出ているのか、出ていないのであれば利益は出せるのでしょうか?

JZ:私たちはほとんどの期間、利益を上げてきました。成長に合わせた規律を持つことは良いことだと思います。最終的な利益が出るよう構造には至っていませんが、まだ投資モードの小さな会社です。新型コロナウイルスの感染蔓延が脱却した後は、成長段階に入るでしょう。

TC:最近は誰も彼もがSPACのために資金を集めています。SPACは、未公開企業が株式を公開するのをかなり早くすることができます。あなたはこのオプションに興味を持ったことはありますか?

JZ:打診は受けていますが興味はありません。私たちは偉大な会社を作りたいと思っていますし、株式公開することはさまざまな理由からそれを可能にするための手助けになるかもしれません。しかし、私たちは適切なタイミングで、最も耐久性があり、持続可能な方法で事業を成長させることができる方法で、それをIPO を実施したいと考えています。厳密な準備をせずに、SPACの機会に飛びつくことに焦点を当てていません。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

AllBirdsとBonobosを支援していたPeterson Venturesが約68億円ファンドをクローズ、ユタ州中心に投資を続ける

Peterson Ventures(ピーターソン・ベンチャーズ)は、ユタ州ソルトレイクシティに拠点を置く12年の歴史を持つシードステージファンドだ。長い間地道かつ脈々と運営されてきたが、その投資先の多くは消費者向けプロダクトや企業向けソフトウェア投資のそれぞれの世界で有名なブランドに成長している。その中には、スニーカーメーカーのAllbirds(オールバーズ)、数年前にWalmart(ウォルマート)に買収されたメンズアパレルメーカーのBonobos(ボノボス)、4月に最新の5200万ドル(約55億円)のラウンドを終えた作図ツール開発のLucid Software(ルシッド・ソフトウェア)などがある。

同社が新たに組成した6500万ドル(約68億円)のファンドは、3300万ドル(約35億円)のセカンドファンドの2倍以上の規模となり、現在さまざまなスタートアップ企業に25万ドルから100万ドルの範囲で出資するための資金を豊富に持つようになった。

そこでTechCrunchは、PetersonのパートナーであるIlana Stern(イラーナ・スターン)氏に話を聞くことにした。スターン氏も、自身の消費者向けスタートアップであるWeddington Wayを2016年にGapに売却する前に同社から資金を調達していた人物だ。Peterson Venturesnには昨秋に入社し、サンフランシスコを拠点に活動している。ここではPetersonの最新ファンドと今後の展開について詳しく語ってもらった。

TC: PetersonはPeterson Partnersという大きなプラットフォームの一部です。同社はどのくらいの規模のスタートアップに資金を提供しているのですか?

スターン氏:Peterson Venturesは Peterson Partnersのプラットフォームの一部で、中規模以下のプライベートエクイティやサーチファンドに投資しています。ベンチャー側には4人のフルタイム投資チームを含め、全体で30人以上のスタッフがいます。来年にはさらに1~2名のメンバーを加える予定です。

TC:コンシューマー対SaaSについてどのように考えていますか?例えば、First Round Capitalは以前は資本の半分をコンシューマー向けのスタートアップに投資していましたが、数週間前に(Uberのシードラウンドをリードした)Josh Kopelman(ジョッシュ・コペルマン)氏が語ったように、現在はそうではありません。

スターン氏:最初の2500万ドルのファンドでは、ほぼ50/50の割合で出資していましたが、2回目のファンドでは65/35の割合に変更し、コンシューマーよりもB2BのSaaSに重点を置きました。今後は、SaaSに60%から70%、コンシューマに30%から40%程度の投資を行う予定です。

ユタ州市場の主力はSaaSであり、今後もユタ州の優れたSaaS企業を支援していくことを考えています。一方で、ヘルスケアや金融サービスなどの分野では、Eコマースやコンシューマー企業のエコシステムが成長しており、これら2つの分野の「コンシューマー化」が進んでいると考えています。

TC:Petersonの最近の投資先の中には、どのようなものがありますか?

スターン氏:ViaとTava Healthは当社の新規シード投資のうちの2つです。Viaは、企業と消費者をお気に入りのメッセージングや音声プラットフォームで結びつけます。コマースインフラは、過去5年ほど我々が非常に積極的に取り組んできた分野で、電子商取引や小売業に参入しているSaaS企業の完全なクロスセクション(横断面分析)です。

Tava Healthは、雇用主から支給される従業員のメンタルヘルスのための遠隔医療プラットフォームを構築していますヘルスケアSaaSは当社が多くの投資を行っている分野です。実際、創業者のDallen Allred(ダレン・オールレッド)氏の以前の会社であるArtemis Health(アルテミ・ヘルス)も投資先の1つでした。

TC:興味本位で聞きますが、PetersonはどのようにしてアパレルメーカーのBonobosに関わったのでしょうか?

スターン氏:Bonobosの共同創業者であるAndy Dunn(アンディ・ダン)氏とBrian Spaly(ブライアン・スパリー)氏は、スタンフォード大学経営大学院(GSB)で、Petersonの創業パートナーであるJoel Peterson(ジョエル・ピーターソン)氏の学生でした。GSBは、私たちのためのディールフローの重要な領域です。ジョエルは30年近くそこで教えています。GSBは、当社にとって取引フローの重要な分野です。ジョエルはそこで30年近く教えています。(2010年からPetersonのパートナーであるBen Capell(ベン・キャンペル)氏は、過去8年間でスタンフォードGSBの卒業生が率いる20社以上の企業の支援に携わり、私は7年間ゲスト講師を務めています。

TC:ユタ州だけに投資しているわけではありませんが、地元のスタートアップ企業に多くの時間を割いていますね。Petersonが設立されてから、ユタ州の起業シーンはどのように変わりましたか?

スターン氏:Petersonの歴史は1995年までさかのぼりますので、会社として25年間ユタ州市場に身を置いてきました。2008年にジョエルの個人的な資金を投資するPeterson Venturesを始めたときは、シードステージの企業はありませんでした。現在では、機関投資家向けのシードステージVCが3社、シリーズAスタートアップに投資するVCが数社、そして積極的なスタートアップやファミリーオフィス、エンジェル投資家がいます。

また、以前はユタ州に投資するよう西海岸や東海岸の企業を説得するのに苦労していましたが、今では両海岸にミドル・レイタースタージの投資家がたくさんいて、豊富な時間をかけてユタ州に意味のある投資してくれています。

画像クレジット:Allbirds

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(翻訳:TechCrunch Japan)

世界一快適なスニーカーAllbirdsが日本上陸、革新的な素材のオープンソース化で目指す“サステナブルな社会”

右がAllbirdsでPresident of Internationalを務めるエリック・ハスケル氏

タイム誌が「世界一快適な履き心地」と評したスニーカーのAllbirdsが日本に上陸。1月10日、原宿に日本1号店となるコンセプトストアがオープンする。

2016年創業のAllbirdsは、元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン氏とバイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー氏が立ち上げたスタートアップ。同社のスニーカーは、今ではシリコンバレーの起業家や投資家たちを含むテック業界の関係者を中心に、幅広い層に愛されている。

Allbirds原宿

履き心地の良さや、丸洗い可能なことによる手入れの簡単さも人気の秘訣だが、Allbirdsのスニーカーの最大の特徴は、環境に配慮した素材を使用していることだ。同社のスニーカーはメリノウールやユーカリの繊維をアッパーに採用。サトウキビ由来の素材をソールに、インソールにはトウゴマオイル由来の素材を採用し、靴紐はリサイクルされたペットボトルから作られている。また、同社は2019年8月、同社が木の繊維とウールを組み合わせて生み出したTrino(トリノ)という新しい糸を使用した靴下をリリース。今後もアパレル関連商品のラインナップを増やしていく予定だ。

そんなAllbirdsでPresident of Internationalを務めるエリック・ハスケル氏は同社を「マテリアル・イノベーション(素材革命)カンパニー」と形容する。

「マテリアル・イノベーション・カンパニーとして、我々は環境に優しいサステナブルな天然素材を使用することが重要だと考えている。そして我々は、開発した素材に関する知的財産を独占するつもりはない」(ハスケル氏)

ハスケル氏いわく、スニーカーの部位で最も環境に害を与えているのは、石油由来の素材で作られたソール。そのため、Allbirdsでは、同社が開発したトウゴマオイル由来の素材を使用したソールに関する情報をオープンソース化し、他企業と共有。開発に3年ほど掛かり、R&Dに多額を投資したのにも関わらずだ。今では100ブランドほどがAllbirdsの技術を利用し開発に活かしている。

また、模造品を販売したアマゾンにについて、ハスケル氏は「(アマゾンは)我々のスニーカーのデザインではなく、環境に対する取り組みを真似するべきだ」と話した。

Fast Companyによると、AllbirdsはシリーズDラウンドでクローズまでに最大7500万ドル(約82億円)ほどを調達、累計調達額は約1億5000万ドル(約164億円)となる予定だ。

Allbirdsにとって原宿店は15店舗目。同社は2020年中に20店舗をオープンさせる見通しだ。また、2020年には新プロダクトの発売も予定されている。新プロダクトを開発する上で、同社にとって「ユーザーの声」は欠かせない。昨年はイギリスのユーザーが求めた「防水仕様」のスニーカーをリリースしたが、今後は中国や日本のユーザーの声についても、同社製品の「原案」になっていくだろう。

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2020年1月10日に東京・原宿オープンするAllbirdsのコンセプトストアの場所はココ

既報のとおり、シリコンバレーで人気のスニーカーブランドであるAllbirdsは、2020年の1月10日に東京・原宿にコンセプトストアをオープンする。具体的な場所は、JR原宿駅の竹下口改札から出た場合、すぐ前の横断歩道を渡り、竹下メルペイ通りの手前を右に曲がればいい。

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右に曲がるとすぐに目に入るサッカーショップKAMOの店舗の先(正確には2軒先)にある原宿神宮の森ビルの1FがAllbirdsだ。現在、Allbirdsの特徴的なロゴと、COMING SOONの文字、URLが記載された目隠し用のシートで覆われている。

同ビル1Fの床面積は63.82坪(約211平方m)。一般的なコンビニエンスストアの床面積が50〜60坪、ユニクロが駅ビルなどに展開する小型店の床面積が50坪程度なので、Allbirdsの店舗も数十人が一挙に入るとかなり混雑するだろう。なお店舗の営業時間は11時〜20時。ウェブサイトを確認するとオンラインストアも準備中のようなので、わざわざ店舗に出向かなくてもOKだ。なお、写真だとエントランス部分が非常に狭く感じるが、奥に行くにつれて広くなるレイアウトになっている。

原宿駅から徒歩1分の場所で、表参道口と竹下口の中間に位置する超好立地。おまけに人通りも多いので1月10日のオープン日には相当な混雑が予想される。ちなみに原宿駅のホーム上からもコンセプトストアの位置は確認でき、渋谷行きの2番線のホームドア6号車3番ドアあたり付近がちょうと正面になる。

Allbirdsが1月10日原宿に上陸、シリコンバレーの人気スニーカーブランドがついに日本に!

ようやく、Allbirdsの日本上陸のニュースを公開できることになった。11月に開催されたTechCrunch Tokyoに同社のPresident of InternationalのErick Haskell(エリック・ハスケル)氏が登壇した際は、日本への展開について具体的に触れられることはなかったが、12月10にAllbirds合同会社がプレスリリースを配信し、情報公開が解禁となったのだ。

写真に向かって左から、創業者のジョーイ・ズウィリンガー氏とティム・ブラウン氏

日本未上陸のブランドとして注目を集めていた同社。海外通販などにすでに手に入れていたという人も多いだろう。Allbirdsは、米国シリコンバレー発のスタートアップ企業で、元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン氏とバイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー氏が2016年が設立した。

同社が最初に発売したスニーカーである、素材にブラウン氏の母国であるニュージューランド産のメリノウールを使った「Wool Runners」(ウールランナー)が、シンプルなデザインと快適な履き心地、さらに環境に配慮したサステイナブルなモノづくりがで一躍注目の的となった。同社はこれまで、米国、ニュージーランド、中国や英国などに店舗を構えていたが、長らくウワサされていた日本の出店がようやく実現したことになる。

気になる日本上陸の場所は、東京・原宿。JR原宿駅竹下口より徒歩1分の好立地に、2020年1月10日にコンセプトストアをオープンする。店内には、素材にメリノウール、ユーカリ繊維を採用したAllbirdsの全アイテムがシリーズごとに並ぶ予定だ。具体的には、ユーカリ繊維を使ったメッシュ構造の「Tree」(ツリー)シリーズや、サトウキビ由来でカーボン不使用のGreen EVA素材を靴底に採用した「Wool Runner-up」(ウールランナーアップ)など全5シリーズを購入できるようになる。あと1カ月後、原宿の街が熱狂に包まれ、長蛇の列が現れるのは確実だろう。

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シリコンバレーで起業家や投資家たちに人気のスニーカーのスタートアップ、Allbirds。向こうでPatagoniaのフリースベストを着てAllbirdsを履いている人は大体VCなのではないかと言われているほどだ。ジョークグッズ「VC Starter Kit」にも案の定、Allbirdsのスニーカーが含まれている。

今日はそんなAllbirdsのPresident of International、Erick Haskell氏が今年のTechCrunch Tokyoに登壇することが決定したことをお知らせしたい。TechCrunch Tokyoは毎年11月に開催される、日本最大級のスタートアップとテクノロジーの祭典だ。お得な前売りチケット(3万2000円)の販売は本日10月31日までとなっているので、気になる方はチェックしてほしい。

Allbirdsが手がけるのは、タイム誌が「世界一快適な履き心地」と評したスニーカーだ。メリノウールやペットボトル、ユーカリの繊維などで作られたシューズがヒットした理由は、ファッションのカジュアル化により需要が増えたシンプル、スタイリッシュで職種にもよるがビジネスシーンでも使えそうなデザイン。加えて、環境に配慮した素材を使用していることも注目を集めた。

Allbirdsは2018年10月、シリーズCで5000万ドル(約54億円)を調達したことを発表。ちなみに、俳優のレオナルド・ディカプリオ氏からの出資も受けている。現在はアメリカ、ニュージーランド、中国やイギリスなどに店舗を構える同社だが、CNBCによる報道によれば、2020年には更に20店舗増やす予定だ。その20店舗のうちに、果たして日本店は含まれるのだろうか。

アマゾンによるパクりの被害者でもあるAllbirdsだが、Haskell氏には、なぜAllbirdsがこんなに愛されているのか、ブランディングの秘訣や、同社にとって実店舗はどのような意味を持つのか、話を聞きたい。

現在発売中のTechCrunch Tokyo 2019のチケットは後述のとおり。

  • 学生向けの「学割チケット」(1万8000円)
  • 5人以上の団体向けの「団体チケット」(2万円×5枚以上)
  • 「前売りチケット」(3万2000円)
  • 専用の観覧エリアや専用の打ち合わせスペースを利用できる「VIPチケット」(10万円)
  • 設立3年未満のスタートアップ企業の関係者向けの「スタートアップチケット」(1万8000円)
  • 設立3年未満のスタートアップ企業向けのブース出展の権利と入場チケット2枚分がセットになった「スタートアップデモブース券」(3万5000円)

チケット購入はこちらから

シリコンバレーで人気の靴ブランド「Allbirds」が靴下を販売

シリコンバレーの投資家や起業家など大志を抱く人たちの定番シューズブランドが靴下を売り始めた。

しかし、そこはAllbirds(オールバーズ)のことなので単なる新しい靴下の製品ラインを出すわけではない。使っている素材はTrino(トリノ)という新しい糸で、Allbirdsが木とウールを組み合わせて作り出した。

同社は新しい靴下が自然素材で作られていいて、リサイクルペットボトルと植物繊維の組み合わせからなる材料は100%カーボンニュートラルだと言っている。

価格は、チューブソックスが16ドル、ノーショウソックスが14ドル、クォーターレングスソックスが14ドル。色は6種類(ブルー、グレイ、ブラック、ブラウン、ピンク、グリーン)で、サンフランシスコ、ニューヨーク、ボストン、シアトルの各店舗で販売される。

サステイナブル(環境に配慮した)ソックスを売る会社はAllbirdsだけではない。Osomは衣服の廃棄素材を使って靴下を作り、同じような価格帯で販売している。 RepreveZkanoおよびThought もリサイクル素材で靴下を作っているブランドだ。

靴ブランドのスタートアップAllbirdsは、これまでに7700万ドルの資金を調達済みで、Lerer Hippeau、Tiger Global Management、Fidelity Management、およびT. Rowe Priceらの投資家から支援を受けている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook