職業別電話帳よりも便利なオーストラリアのサービスディレクトリOneflareが独自ノウハウで国際展開を目指す

地域のさまざまなサービスのためのネット上の売り場/店頭(Webジャーゴンで“マーケットプレース”)を提供しているオーストラリアのシドニーのOneflareが、オーストラリアドルで100万ドル(USDで約88万ドル)の追加投資を獲得し、総調達額が130万ドルとなった。投資家はEquity Venture PartnersのLes Szekely、Sydney Seed FundのGarry Visontay、そしてThe Strategy Groupの Dr. Jeffrey Tobiasだ。同社によると、資金は営業マーケティング部門の新規雇用と、事業の国際展開に充てられる。〔*: サービスディレクトリは物理的な各種サービスのディレクトリ(所在目録)、ディレクトリサービスはネットワーク上の各種リソースのディレクトリ(所在目録)提供ソフト。〕

このサイトは、登録業者の事前調査を綿密に行い、ユーザは複数のサービスプロバイダから見積もりを取ってよい。職種は清掃、電気工事、水道工事、塗装、会計士、庭師などさまざまだ。2011年にMarcus LimとAdam Dongが創業したOneflareは、今では約5万のサービスプロバイダ業者が登録し、職種カテゴリーは200種を超えている。毎月のビジター数は50万にのぼる。Limによると、Oneflareが対象としている市場の規模(各種サービスの売上年商合計)は約180億ドルだが、今はまだYellow Pages(イエローページ, 職業別電話帳)のシェアがきわめて大きい。

またネット上のOneflareの競合他社としてはTrueLocalGumtreeなどのディレクトリサイトがある。それらの中でOneflareの差別化要因は、Limによると、複数見積可と、ABN(事業者登録番号)や営業許可証、保険、資格や免許などを事前に細かく調べることだ。また、終わった仕事に関しては各仕事のページに顧客のレビューが載り、業者そのものに対する一般的な評価レビューとは別になる。

OneflareはWebとモバイルから利用できるが、損害に対する最大500オーストラリアドルまでの保険がある。また約束の日時に来れなかった業者は、罰金50オーストラリアドルを自弁しなければならない。

今、このサイトの各月のユニークビジターは50万、これまでにリクエストされた仕事の料金総額は5500万オーストラリアドルを超えている。今年の売上*は昨年に比べtげ3倍増、トラフィックの総量は1年前に比べて300%増加した。〔*: 見込み客への見積提示に関して課金、その数量がコンスタントに多い業者には月額会員制プランもある。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


元Appleの人気エヴァンジェリストGuy KawasakiがクラウドソースのデザインSaaS Canvaに参加

90年代後半のAppleのエヴァンジェリストGuy KawasakiがオーストラリアのクラウドソーシングのデザインサービスCanvaに加わり、ほとんど20年ぶりに彼の‘本業’に復帰することになった。これまで彼は、起業家たちにコンサルしたり、TruemorsやAlltop(2008年)といったサイトを作ったりしていた。

Kawasakiは声明文の中で、こう述べている: “Macintoshはコンピュータを民主化し、Googleは情報を民主化し、そしてeBayは商業を民主化した。これらと同じ意味で、Canvaはデザインを民主化する。ひとつの大きな分野を民主化できるチャンスはめったにあるものではないので、Canvaで仕事ができるという機会を逃(のが)したくなかった”。

Guyは、Canvaのグローバル化を助ける、と同社は言っている。今Canvaには、毎週10万の新しいデザインが、33万あまりのユーザから寄せられている、という。

2012年に創業したCanvaは昨年、Matrix PartnersやInterWest Partners、500 Startups、それにGoogle MapsのファウンダLars RassmusenやCharles River VenturesのBill Tai、YahooのCFO Ken Goldmanなどのエンジェルたちから300万ドルのシード資金を獲得した。そのとき、このオンライングラフィックデザインサービスはユーザ数32万、寄せられたデザインは100万を超えていた。

本誌TechCrunchのSarah Perezの昨年の記事にもあるように、Canvaは人びとがデザインを作りたい、デザインでコラボレーションしたいと思ったときにデフォルトで利用するツールでありたい、という。そのために使いやすいドラッグ&ドロップのインタフェイスと、100万を超える素材(写真、グラフィクス、フォントなど)を提供している。

CanvaのCEO Melanie Perkinsはこう語る: “Canvaのユーザたちは7か月で150万あまりのデザインを作った。CanvaのChief EvangelistとしてGuyを迎えることはとても嬉しい。彼のような立派な人物がチームに加わってくれたことは、Canvaのビジョンが社会的に高く評価され認められたことの証(あかし)でもあるので、そのこともすばらしい”。

Canvaは、今成長株の、デザインをSaaSで提供するという業態に属する。この畑の大物はもちろん、AdobeのCreative Cloudだが、Canvaもまた、クリエイティブの世界に大きな変化をもたらそうとしている。

写真: Flickr/Ted Murphy; CC by 2.0のライセンスによる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スタートアップのカスタマサービスを代行するInfluxが$25Kを調達, すでに売上好調

新進のスタートアップも、徐々にビジターが増えてきて、その数が日に日に大きくなるのがうれしい、という時期はあっという間に去り、その次はサポート地獄がやってくる。サポートがまごまごして問題に迅速正確に応じられないと、その新進スタートアップの評判は地に落ちる。でも少人数のファウンダたちだけでサービスを運営しているときには、迅速なCS(カスタマサポート)対応はなかなか難しい。

このことに目をつけたオーストラリアのInfluxは、最近、SitePoint.com99designsのファウンダMark HarbottleとLeni Mayoらから、25万ドルのシード資金を提供された。

InfluxのファウンダMikey De Wildtが志向しているのは、スタートアップなどのオンラインビジネスが成長の勢いを削がれることなく、高品質なCSを維持できることだ。同社の商圏は今のところオーストラリアのみだが、今回得られた資金によりグローバルな展開を図るつもりだ。

そもそも新進のスタートアップは、スタッフの人数はまだ少ないが、世の中の人びとにとって初物だからCSの殺到数は多い、というジレンマを抱える。そこでInfluxのサービスは、ピーク時も含め、どれだけ多くのCSの来信があっても、月額199ドルから始まる定額制でそれらに対応する。今の、オーストラリアの企業に対応するオーストラリア人のスタッフは、全員英語をしゃべり、テクノロジに関する知識経験もある。同社は、顧客が言ってきたバグやクレーム、新機能や機能改良のリクエストなどをまとめた週報を、顧客企業に提供している。

De Wildtによると、スタートアップがCSの問題に対応するためには、フリーの専門家を雇う方法もある。しかしその場合、得られる人材の質が保証されない。また提供できる報酬が低額になりがちなので、良い人材が来ない心配もある。フリーの人材を探すoDeskFreelancerなどのサイトはあるけど、短期業務が条件だったり、事前に製品や技術について教育訓練が必要なことが多い。

“うちは、これまでのCSのアウトソーシングの仕方を、ディスラプトしたいんだ。アウトソーシングは便利だけど、問題も多い、というこれまでの一般的な評価の、後半の“問題も多い”の部分を完全にゼロにしたい”、と彼は言っている。

Influxは今後、世界各地にその地域の言葉で対応できるCSスタッフを置きたい、と考えている。たとえばメキシコのシリコンバレーと呼ばれるモンタレーなども、その候補地の一つだ。

Influxが代行するCSサービスはメールによるものだが、これはスタートアップの成長に合わせてスケールできるし、今すでに売上も好調だ。今後については、ドキュメンテーションの代筆やライブのチャットによるCS業務など、機能の拡張も構想している。

画像: picjumbo

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))