AWSがサーバーレスのデータベースサービスAurora Serverlessをプレビューで立ち上げ

Amazonのクラウドコンピューティング部門AWSが今日(米国時間11/29)、連続的なデータ処理を必要としないようなリレーショナル・データベースを、容易に、安く、そして手早く立ち上げるサービスを発表した。そのAurora Serverlessと名付けられたサービスは、その名のとおりAWSの既存のデータベースシステムAuroraを利用しており、いわばサーバーレスでイベントドリブンなコンピュートプラットホームのデータベース版だ。

そのもっとも巧妙な仕組みは、データのストレージと処理が分離していることだ。Aurora Serverlessのユーザーは処理に対してのみ支払うが、もちろんそのときはストレージも仕事をしている。ただしその費用は比較的安い。

このサービスは、計画では来年のどこかの時点でプレビューを脱し、そのときにより詳しい情報を共有する、という。

目下Aurora Serverlessはプレビューのみだが、一般公開されたらデベロッパーはサーバーレスのリレーショナル・データベースにオンデマンドでアクセスでき、データベースのプロビジョニングを自分でやる必要がない。しかもスケールアップ/ダウンが、必要に応じて簡単にできる。ユーザーは、データベースを実際に使用した秒数に対してのみ支払う。これまでは、データベースを使おうと思ったら、データベースサーバーと称するマシンを動かす必要があった。Aurora Serverlessでは、そこらのことをすべて、AWS自身が楽屋裏でやってしまう。



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AWSには当面、ブロックチェーンを利用するサービスを提供する意思がないようだ

Bitcoinがついに10000ドルの大台に乗せたが、そのベース技術であるブロックチェーンをAWSが何らかのサービスに利用することは、当分なさそうだ。ラスベガスで行われているAWSのデベロッパーカンファレンスre:InventでAWSのCEOAndy Jassyは、ブロックチェーンサービスの計画に関する記者たちの質問に、そう答えた。

Jassyは、今後の見通しについても、醒めた目で見ているようだ。彼によると、ブロックチェーンには、“分散台帳であること以上の”多様なユースケースがない。さらに彼は強調して、AWSは、特定の技術を、“それがクールだと思うから作ることはない”、と言う。

彼の見方では、ブロックチェーンが解決を目指してる問題は、ほかにも解決方法がたくさんある。それに、今使われている分散台帳の多くは、能力がきわめて限られている。

とは言え彼は、ブロックチェーンによるプロダクトの将来的な可能性を、まったく排除しているわけでもない。彼は曰く: “しかし今後の顧客の動向には、しっかり関心を持ち続けるだろう”。

AWSのコンペティターであるMicrosoftやIBMなどは、ブロックチェーンを用いるサービスや分散台帳に対して、かなり積極的だ。過去数か月の動きを見ても、彼らは既存の顧客を対象にさまざまなブロックチェーンサービスやパイロットプロジェクトを立ち上げている。しかし今のところAmazonに、その仲間に加わる気はないようだ。



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AWSがベアメタルのEC2インスタンスを立ち上げ、しかもカスタムチップで

Amazonのクラウドコンピューティングサービス部門AWS(Amazon Web Services)が今日、待望のベアメタルインスタンスをそのEC2サービスで提供する、と発表した

ベアメタルは、ソフトウェアの働きで提供される仮想マシンと違って、コンピューターのハードウェア本体そのものなので、ユーザーはハードウェアに直接アクセスでき、とくに大きなオーバヘッドもなくハードウェアのリソースを100%利用できる。またユーザーはその上で独自の仮想化を構築できるので、クラウドサーバーの自主的コントロールが増す。さらにまた、これまでライセンスやサポートの事情などで仮想マシンの上では動かせなかったアプリケーションを、EC2で動かせるようになる。

このベアメタルインスタンスは当面AWSのi3インスタンス系列の一環として提供されるが、将来的にはそのほかの系列でも提供される予定だ。現在このインスタンスは公開プレビューの段階だが、公開といってもデベロッパーは登録してユーザーになる必要がある。

ベアメタルといってもとくに制約はなく、EC2の通常のサービスをすべて利用できる。AWSのグローバルインフラストラクチャ担当VP Peter Desantisが、今日の同社のre:Inventカンファレンスのキーノートで、そう述べた。

Desantisは、これと関連する話題として、Amazonにおけるカスタムチップの開発努力についても触れた。数年前にAWSは、EC2プラットホームのアーキテクチャの現代化を決意した。それはネットワークもストレージも一体化させた新たなプラットホームで、AWSはそれを“Nitro Architecture”と呼んでいる。そのためにAWSはAnnapurna Labsを買収してそのカスタムチップの製造に関する専門的能力を利用し、これまでもっぱらソフトウェアでやっていたことの多くを、高速な専用ハードウェアで行うことにした。同社はまた、同社独自のハイパーバイザーを、LinuxのKVMをベースに作った。

Desantisの説では、カスタムのシリコンを作る前には、“それだけの投資に見合う問題と、スケールが存在する必要がある”。具体的にそういうものがないのに、新規ハードウェアに投資することはありえない。この件に関してAWSが明らかに感じているのは、AWSというユースケースにとってはカスタムチップの方がFPGAよりも有利であることと、そして、スケールに関しては、AWSのスケールに疑問を差し挟む余地はない。



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