Amazonのクラウドコンピューティング部門AWSが今日(米国時間11/29)、連続的なデータ処理を必要としないようなリレーショナル・データベースを、容易に、安く、そして手早く立ち上げるサービスを発表した。そのAurora Serverlessと名付けられたサービスは、その名のとおりAWSの既存のデータベースシステムAuroraを利用しており、いわばサーバーレスでイベントドリブンなコンピュートプラットホームのデータベース版だ。
そのもっとも巧妙な仕組みは、データのストレージと処理が分離していることだ。Aurora Serverlessのユーザーは処理に対してのみ支払うが、もちろんそのときはストレージも仕事をしている。ただしその費用は比較的安い。
このサービスは、計画では来年のどこかの時点でプレビューを脱し、そのときにより詳しい情報を共有する、という。
目下Aurora Serverlessはプレビューのみだが、一般公開されたらデベロッパーはサーバーレスのリレーショナル・データベースにオンデマンドでアクセスでき、データベースのプロビジョニングを自分でやる必要がない。しかもスケールアップ/ダウンが、必要に応じて簡単にできる。ユーザーは、データベースを実際に使用した秒数に対してのみ支払う。これまでは、データベースを使おうと思ったら、データベースサーバーと称するマシンを動かす必要があった。Aurora Serverlessでは、そこらのことをすべて、AWS自身が楽屋裏でやってしまう。