ビズリーチが「肉リーチ」を開始、将来有望な学生にお肉をおごる企画サイト

最近のスタートアップは「肉」にご執心なのかもしれない。1月14日にはホリエモンこと堀江貴文氏がファウンダーを務める「株式会社部活動」が、一緒に焼き肉を食べにいくペア同士をマッチングするアプリ「焼肉部」をリリースしたばかり(関連記事:ホリエモンが新たにプロデュースするのは焼き肉を通じた出会い系アプリ)だが、今度は転職サイトの「ビズリーチ」が学生にお肉をおごるサービス「肉リーチ」をローンチした。

ビズリーチ社員の有志が集まって結成した「日本肉英会」の会員が、将来有望な学生にお肉をおごるという企画サイト。サイトから氏名や大学名、希望職種などを登録すると、肉英会会員から「一緒に肉ご飯を食べにいきませんか?」」というメールが届く可能性がある。学生は完全に無料。その代わり、お肉を食べながらビズリーチの話を聞いて欲しいのだとか。

ビズリーチは、管理職や専門職などのハイクラス人材に特化した会員制の転職サイト。ふだん、学生はサービスの対象外だけれども、肉リーチを通じてビズリーチに興味を持ってもらった学生を採用するのが狙いのようだ。肉英会の理事長を務めるビズリーチの竹内真CTOによれば、肉リーチを公開してから早速50人近くの学生が登録し、中でも最も多いのは東大生なのだという。


暗記帳を共有する無料アプリ「zuknow」、転職サイトのビズリーチがEdTech参入

ビズリーチは21日、個人の学習ノウハウを共有するアプリ「zuknow(ズノウ)」のiOS版を公開した。第一弾の機能として、外国語や資格試験などを覚える「暗記帳」コンテンツを作成・共有するサービスを開始。紙や参考書を使っていた学習をスマホに置き換え、スキマ時間に学習できるのが特徴だという。学生時代、テスト前に優秀なクラスメイトが作ったノートを借りるようなやりとりがアプリ上で実現するのだとか。

暗記帳コンテンツは表・裏で構成されるカード形式で、文字や画像を付けられる。例えば表に英単語、裏に意味を記載する単語帳のような使い方から、表に人物や動物の画像、裏に名前を記入する画像付きカードなどを作成できる。Siriの音声機能を使って発音をチェックする機能も備える。

覚えたカードにはチェックを入れ、覚えていないカードだけを表示することが可能。すべてのカードには自動的に4択のクイズが生成され、自分がどれだけ覚えたかを確認できる。クイズの正解数をグラフ化したり、学習の進捗状況に応じてさまざまな絵柄のバッジを付与するなど学習の継続を促す機能も備える。

コンテンツは、アプリ内の“いいね”の数や、学習者の多いコンテンツをランキング形式で表示。現時点では、昨年から提供してきたベータ版登録ユーザーが作った約1万の無料コンテンツに加えて、NHKの語学番組で紹介されたフレーズを紹介する有料コンテンツを用意している。

自分が作成したコンテンツはすべてのユーザーに公開・非公開のどちらかしか選べないが、今後は指定したユーザーとだけ共有する「クラス機能」を追加する予定。現在はコンテンツのほとんどが語学や資格試験に関するものだが、ビズリーチの南壮一郎社長はクラス機能を活かすことでユニークなコンテンツが生まれると話す。

「リリース前のクラス機能を試すにあたって、社員の名前と写真を紐付けたコンテンツを使っています。ビズリーチは毎月10人ペースで採用していて、社員の顔と名前がすぐに一致しなくなってきたが、そんなときにズノウが便利。すべての社長が使うべきです(笑)。そのほかにも、社内用語集を共有するといった使い方も考えられます。」

ビズリーチ南社長は社員の名前と写真を紐付けたコンテンツを使っているという

ビズリーチは、エグゼクティブに特化した転職情報サイト「ビズリーチ」や、分社化したルクサでネット通販などを手がける企業。既存事業とズノウの相乗効果は「一切ない」(南社長)という。教育とテクノロジーを組み合わせるEdTech事業に参入することになったのは、日本と海外で教育を受けてきた南氏の実体験が影響しているという。

「幼少期から大学時代にかけて、日本、米国、カナダの3カ国で教育を受けてきました。国は違えども、共通していたのは学校の仲間が勉強のノウハウを教えてくれたこと。その一方で、一生懸命作ってみんなと共有していたノートは、学年が変わると捨てられている。こうした資産を有効活用して世界に伝えたいと思ったのがズノウを思いついたきっかけ。」

今後は3月にAndroidアプリをリリースし、2014年で30万ユーザー、3年後に300万ユーザーを目指す。


和製githubなどエンジニア向けのコラボレーションサービスcodebreak;がオープン

高所得者層向けの転職サイトを運営するビズリーチが、新たにエンジニア向けのコラボレーションサービス「codebreak;(コードブレイク)」をオープンした。codebreak;にはGitホスティングサービスのgitBREAKや招待制のミートアップ・交流会を開催できるcafeTERIAといったサービスが用意されている。

codebreak;には今後もエンジニアに役立つサービスを追加していく予定だが、第一弾として上記の2つのサービスがリリースされた。

gitBREAKはgithubbitbucketのようなgitレポジトリを提供する。特徴的なのは、サービスの利用は全て無料という点だ。githubはプライベートレポジトリ数に制限をかけているし、bitbucketはオープンなレポジトリの人数に制限をかけ、制限を越えると有料としているが、gitBREAKでは利用料を払う必要は無い。また、このサービスに関しては今のところマネタイズする予定はないそうだ。

ビズリーチは今までに高所得者層向けの転職サイトBIZREACH、昨年ジャフコから5億円を調達した高所得者層向けECサイトのLUXA*といったサービスを提供してきたが、なぜ今回エンジニア向けのサービスを提供することになったのか。(*LUXAはビズリーチから分社化された)

ビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎氏は「自分がインターネット企業を作る上で一番苦労したのは良いエンジニアと出会うことだ。ITが普及してきているのに、良いエンジニアの数はあまり増えていなことは問題だと感じ、解決したいと思った。」と語る。

南氏はエンジニアがもっと情報共有をして、コラボレーションすることで、さらに良いITエンジニアが増えるのではないかという。

エンジニア向けのサービスではQiitaのような知識を共有するものもあるが、gitレポジトリを始めに選んだのは「自分たちが一番困っていることは他のエンジニアも困っていると思ったからだ。」とビズリーチCTOの竹内真氏はいう。既述の通り、世界のサービスを見ても成果物を無料で保存できる場所がないため、自分たちで作ったのだそうだ。

またcafeTERIAは企業等の主催者がエンジニアを招待してミートアップを開催するためのサービスだ。オープンな勉強会は参加者の中で一番スキルの低い人に合わせることが多く、スキルの高い人にとって有益な情報というのはあまり無いことがある。だから、招待制にすることでエンジニアのレベルに合ったミートアップを開催し、価値の高い情報を提供してもらいたいという。

今後はgitBREAKやcafeTERIAの他にも、エンジニアを支援するサービスを提供し、エンジニアが集まりコラボレーションできる場を作り上げていく予定だ。