大型ICO関係者、証券詐欺で起訴――ボクシングの元チャンプ、メイウェザーもCentra Techの広告塔だった

ICOで3200万ドルを集めたCentra Techの共同ファウンダーに有線通信詐欺、証券詐欺等の容疑がかかっているとはすでに報じたが、このほど3人が正式に起訴された。有罪になれば最低でも5年の刑期が課せられる。

共同ファウンダーはRaymond Trapani、Sohrab Sharma、Robert Farkasの3名で、ICOによって投資家を騙そうとしたという。Centra Techの詐欺行為ではトークン販売を助けるためにVisaとMasterCardと提携したという虚偽の宣伝をしたとされる。ニューヨーク南部地区連邦検事、Robert Khuzamiによれば、容疑者たちは「暗号通貨関連の資産を販売すると称し、有線通信詐欺、証券詐欺を構成すべき計画を予謀し、かつ実行した。これにより複数の被害者に重大な情報の隠蔽、捏造によりCentra Techが発行したものと称して暗号通貨トークンを用いて無登録の証券を販売し、数百万ドルの損害を与えた」と述べている。

ボクシングの元世界チャンピオン、フロイド・メイウェザー・ジュニアや著名なアーティストのDJキャレドのようなセレブもをInstagramにCentra TechのICOを支援する投稿を掲載し、同社のクレジットカードを使ってBitcoin、Ethereum、「その他のコイン」による支払ができると述べていた。メイウェザーの投稿はこちらだったが、現在は削除されている。

3人の共同ファウンダーの行為はことの他悪質とされ、SECもきわめて厳しく追求している。Khuzami検事によれば、3人はトークンを販売するためにさまざまな捏造を行ったが、その中には偽のCEOをでっち上げることが含まれていたという。【起訴状略】

FBIは詐欺チームが所有していた9万1000 Ether(9000万ドル相当)を差し押さえた。3人は「長期5年の刑となるべき証券詐欺の謀議1件、長期20年の刑となるべき有線通信詐欺の謀議1件、長期20年の刑となるべき証券詐欺1件、長期20年の刑となるべき有線通信詐欺1件」の容疑に直面している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+