Chromebook上でのAndroidアプリの開発を容易にするChromeOS.devが登場

Google(グーグル)は米国8月12日、同社のLinux(リナックス)ベースのオペレーティングシステム上でAndroid(アンドロイド)アプリの開発を始める開発者の支援を目標にしたChromeOS.devを立ち上げた。このアップデートに伴い、Chromebook(クロームブック)上でのAndroidアプリケーションの構築とテストがより簡単になる。

この新しいChromeOS.devサイトは、現在英語とスペイン語で提供されている。同社の広報担当者はTechCrunchに「このサイトの目的は、プラットフォーム上での開発者たちの能力を最大化することで、その手段として技術リソースやチュートリアル、プロダクトアナウンス、コードサンプルなどを提供します」と語った。本日の発表でグーグルが指摘したように、前四半期のChromebookの販売台数は対前年比で127%の増加だった。一方一般的なノートPCの売上は40%増程度だ。

Androidアプリの開発者が、必要に応じてChromebook上ですべての作業を行えるように同社はChrome OSに完全なAndroidエミュレーターを提供した。これによってChromebookでアプリを直接テストできるようになる。また、グーグルの開発チームは、Chrome OS(M81以降)へのアプリの導入をはるかに簡単なものにした。開発者は、開発者モードを使用したり、USB経由でデバイスを接続したりすることなく、アプリを直接展開してテストできるようになった。

画像クレジット:Google

これらのAndroidを中心としたアップデートに加えて、同社はターミナルに焦点を当てた、Linuxベータ版への小規模ながら歓迎すべきアップデートも発表した。これに伴い、Chrome OS上のLinuxは、タブ、ショートカット、テーマ、および再設計された端末設定を含む、改良されたターミナルを備えることとなった。

Android Studioもまた、Chromebook、タブレット端末、折り畳み式端末(MicrosoftのSurface Duoの発表とタイミングが合っている)といった大画面デバイス向けのアプリの構築をより適切にサポートできるように、新しいプライマリ/ディテールアクティビティテンプレートに、マイナーアップデートが施されている。
画像クレジット: Techcrunch

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(翻訳:sako)

デルの最新Chromebookは企業セキュリティと高スペックを融合

最新のDell Chromebookは、企業システムに接続する必要がある在宅ワーカーのために設計されている。Latitude 7410 Chromebook Enterpriseは、どのChromebookよりも優れたスペックを誇り、IT部門によるリモート管理を可能にするDellのエンタープライズプラットフォームが搭載されている。ただし、それと引き換えに高価だ。

7410は14インチの4K解像度スクリーン、LTEによるモバイルブロードバンド、Intel WiFi 6、第10世代Intel Core i7 CPUを搭載。Dellによるとバッテリー駆動時間は最大21時間と良好で、0%から35%まで最短20分で充電できるという。USB-Cポートが2基、USB-Aポートが2基、SDカードスロットが1基、そしてHDMI出力を搭載している。従来のクラムシェル型のノートPCデザインと、2-in-1のコンバーチブルタブレットの2モデルが用意されている。

これは企業向けChromebookのラインを拡大しているDell(デル)の最新製品であり、最も重要なモデルでもある。かつては消費者や教育機関での使用に限定されていたChromebookだが、近年は企業環境での利用が増えてきている。またデルは社内でChrome OSを運用させるためのIT管理ソフトウェアを展開しているが、7410はWindowsベースのノートパソコンと同レベルのパフォーマンスとIT管理機能を兼ね備えているため、Chrome OSにとって大きな一歩になると思われる。

7410の一部のモデルはすでに購入可能で、価格は1299ドル(約13万8000円)から。Core i3バージョンは後日リリースで、価格は1099ドル(約11万7000円)となっている。

画像クレジット:Dell

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Minecraft: Education EditionがChromebookに対応

米国時間8月10日、Microsoft(マイクロソフト)はMinecraft: Education EditionがChromebookでも利用できるようになったことを発表した。

ただし、通常のマインクラフトのゲームがChromebookにも対応したと期待している人にとっては、残念ながらおそらく期待はずれだ。Education EditionにはMicrosoft 365 EducationのA3またはA5プランが必要だ。さらにゲームというよりは教育用ツールで、数学、科学、言語、歴史、美術に特化したレッスンが用意されている。

マイクロソフトは、Chromebookを導入している教育関係者にマインクラフトを使ってもらうためにGoogle(グーグル)の教育チームと連携したという。

Chromebook版では、クロスプラットフォームのマルチプレイヤー対応も含め、Windows、Mac、iOSのMinecraft: Education Editionと同じ機能を提供する。現時点では生徒のログインにMicrosoftアカウントが必要だが、マイクロソフトによれば「近い将来」にGoogleアカウントでのログインに対応するという。

画像クレジット:Microsoft

今回の発表の中でマイクロソフトは次のように説明している。「Minecraft: Education Editionはゲームベースの学習プラットフォームで、コーディングや問題解決といった21世紀型の重要なスキルの構築に役立つ。標準に準拠した数百もの無料のレッスン、デザインチャレンジ、STEMカリキュラムをゲーム内とオンラインで利用でき、先生向けにはオリジナルの学習アクティビティを設計するための柔軟なテンプレートを提供している。学びの場でのつながりがとりわけ大切になっているこの時期に、マインクラフトは共同作業と生徒主導の有意義な学びを支援する」。

該当するライセンスを所有しているユーザーは、Google PlayストアからMinecraft: Education Editionを利用できる。ログインにOffice 365 Educationのアカウントが必要であると明記されているにもかかわらず、通常のマインクラフトと勘違いしてがっかりしたユーザーが星1つのレビューをたくさん書き込んでいる。ただし条件を満たすChromebookを持っていれば、Chrome OS上でAndroid版のマインクラフトをプレイすることはできる。

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画像クレジット:Gabe Ginsberg/FilmMagic / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)