大分県が高校生と連携・協働しシビックテックに挑戦する地元企業を募集

OITA TECH WAVE

大分県は7月7日、オートバックスセブン協力のもと、大分県立情報科学高等学校の高校生の感じる身近な生活課題に対して、高校生と連携・協働しソリューションの開発や展開に挑戦する地元企業を募集する「OITA TECH WAVE~2ndwave~」を発表した。

大分県では、県民・民間事業者が主体となり、テクノロジーを活用し地域の課題解決を図るCivic Tech(シビックテック)を推進するべく、「OITA TECH WAVE」(オオイタ テック ウェーブ)を展開。

今回の募集は、大分県立情報科学高等学校商業科3年生の授業「課題研究授業」において、高校生が提起した身近な課題に対し、提案者(地元企業)がITやIoTなどのテクノロジーを用いたソリューションの開発・展開を行うというもの。提案者(地元企業)は、高校生5チームが提示した課題の中から取り組みたいものひとつを選び、具体的な解決策を提案する。課題としては、「学校に行くとき、荷物が重く疲れる」、「道端のごみを減らしたい」、「電車やバス以外の移動しやすい手段を見つける」などが挙げられている。

  • 参加資格: 大分県内に事業所を有する事業者など
  • 課題:
    ・高校生チーム(5班)が示すものからひとつを選び、具体的な解決策を提案すること
    ・課題解決に向けたITおよびIoTソリューションを開発し、年度内にリリースすること
  • 条件:
    ・「課題研究授業」に月1回程度参加すること(毎週火曜日午前または金曜日午後)
    ・令和3年(2021年)1月末実施予定の発表会に参加すること
    ・課題解決にあたっては、情報科学高校の授業の中で、生徒達と意見交換・連携しながら進めること
    ・ソリューションは、県に納品し県が展開するわけではない点に留意すること。また、課題を解決するものであれば必ずしも開発が必要なわけではなく、既存技術の組み合わせでもよい
    ・次年度以降も、当面の期間(1年間程度)は、県民や県内事業者が無料あるいは廉価で使えるなど、県内の課題解決および普及拡大に向けた措置をとること など
  • 提案募集期間: 8月4日午後5時15分必着
  • 提出方法: 「『OITA TECH WAVE~2nd wave~』高校生との共創による新時代の課題解決推進委託業務企画提案協議のお知らせ」掲載の提出先に、直接持参または簡易書留郵便などにより提出
  • 採択: 予算額(250万円)の範囲内で採択

大分県立情報科学高等学校では、大分県とオートバックスセブンとが締結した包括連携協定のひとつ「女性活躍推進・青少年の育成」の一環として、2020年4月から日本初の民間企業による公立高校「常駐」という連携体制を実施。校内に最新ICT機器・技術に触れられるラボ「WEAR+i(ウェア アイ)コミュラボ」を開設している。地域の課題を地元高校生ならではの発想を生かしながら解決するプロセスを学び、地域社会との連携・協働により産業で必要とされるスキルを備える人材を育成する授業「課題研究授業」を展開している。

関連記事
2016年、市民により良いサービスを提供するために行政はいかに変わるのか