Appleが曲面タッチスクリーンとディスプレイで特許を取得, 曲面iPhoneの噂はホンモノか?

Appleが曲面のタッチスクリーンディスプレイで特許を取得した、とAppleInsiderが報じている。その特許は、曲面のタッチ感応型ガラスを作るシステムを記述している。それは、ディスプレイが作り出す画像を変形歪曲することなくタッチ感応性を維持する曲面のスクリーン表面を作り、それをディスプレイやタッチ対応マウス(今のMagic Mouseなど)、タッチパッドなどのデバイスに利用できるもの、とされている。

Appleの技術が既存の曲面ガラス技術と異なるのは、後者が、ふつうの平面として作ったタッチサブストレートをガラス下面に貼り付ける、そのガラスがたまたま平面だったり曲面だったりする、という点だ。この技術では、ガラスが曲面の場合、タッチサブストレートとのあいだに空きが生じてタッチの感度が劣化することがある。

Appleの特許には、表面の曲率を部分的にを変える方法も含まれている。それは、一連の泡のようなものを配置するやり方で、ソフトウェアキーボードでキーの盛り上がり感を出すために利用できる。Appleのこの方法は、このほか、画面輝度や音量などをコントロールするボタンや、画面上の仮想マウスなどの実装にも利用できるだろう。実物マウスをまったく使わない、完全なタッチインタフェイスが完成するのだ。

AppleはLGSamsungのように曲面ガラスを使ったモバイルデバイスを作る気配をまだ見せていないが、これまでとは違ったスクリーンを作っているという噂はある。11月のBloombergの記事は、2014年にAppleは曲面ガラスを使ったiPhoneを出す、とまで踏み込んでいる。曲面ガラスに向いた良質なタッチスクリーンで特許を取ったことは、これらの記事を裏付けるものかもしれない。

曲面ガラスは一時的な流行になるかもしれないが、物珍しさ以外に実利的なメリットがあるのか、となると、いまいちピンとこない。でも今は、けっこういろんなところで研究開発が行われているから、その動向はとりあえず追うべきだろう。

曲面型iPhoneの画像: Ciccarese Design.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))