「サイバーパンク2077」が大量のバグで発売停止、開発元CD Projekt Redとソニー、マイクロソフトが返金受付中

ソニーは、互換性の問題やバグに関する顧客からの大量の苦情や嘲笑の声が殺到したため、近年最も期待されていたゲームタイトルの1つ「Cyberpunk 2077」(サイバーパンク2077)をPlayStation Storeから削除した。

ソニーは、PlayStation StoreでCD Projekt Redのタイトルを購入したすべてのユーザーに全額返金すると発表したが、ユーザーはそれを要求する必要がある。先にCD Projekt Redは「サイバーパンク2077」が800万回以上予約注文されたと発表した。その翌日に同社はデジタル予約販売の収益だけで「サイバーパンク2077」の開発、マーケティング、プロモーションコストをすべて上回ったと発表している。

【更新】日本時間12月19日午前3時25分Microsoft(マイクロソフト)もまた、一部の「古いコンソール」のプレーヤーが「サイバーパンク2077」に満足していないことを認め(Twitter投稿)、Microsoft Storeでゲームを購入した希望者に返金を行うとしている。アップデートの時点で、「サイバーパンク2077」はまだXbox Storeに掲載されていたため、マイクロソフトは同ゲームをストアから削除していないようだ。

【更新】日本時間12月19日午前3時25分)

CD Projekt Redは、小売店で「サイバーパンク2077」のディスクまたはデジタルコピーを購入した顧客に払い戻しを行う意向であると述べている(未訳記事)。同社はツイートで「必要であれば自腹を切って」と述べた。BestBuyは顧客にも返金を提供している(Polygon記事)。

Niko PartnersのシニアアナリストであるDaniel Ahmad(ダニエル・アフマド)氏(Twitter投稿)は、待望のタイトルの上場廃止はゲーム業界では前例のないことだと述べた。「ゲーム業界において、このようなことは今までなかったと思います。似たようなこととしてはWarner Bros(ワーナー・ブラザース)が技術的な問題でPC版『‘Batman Arkham Knight(バットマン アーカム・ナイト)』の販売を中止したことだったが、これはパブリッシャー自身が行ったものだった。今回はプラットフォームが販売している」。

アフマド氏によるとCD Projekt Redが「サイバーパンク2077」の発売を1年遅らせることで、このような状態を避けることができた可能性があると述べている。「サイバーパンク2077」は発売前に3000万本以上のセールスを記録されると予想されていた。しかしゲームの状態と同社の対応がこのような事態を招いてしまいました」。

CD Projekt Redは「サイバーパンク2077」を7年に初お披露目し、何階も延期したあと2020年12月10日に発売した。CD Projekt Redの株価は、発売時点で13%以上下落している。

Sony Interactive Entertainment(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)は「高いレベルの顧客満足度を確保するために努力しており、PlayStation Store経由で『サイバーパンク2077』を購入し、返金を希望するすべてのゲーマーに全額返金を始める」と述べている。同タイトルは他のプラットフォームでもバグや不具合に悩まされている

今週初め、CD Projekt Redは「PlayStation 4とXbox Oneでより良くプレイできるようもっと注意を払うべきだった」と認めている。同社は満足していないユーザーには返金を行うと述べたが、多くのユーザーから返金を受けていないという声が寄せられている。

「数カ月前から、このような事態になるとわからなかったわけはない」とNiko Partnersのアフマド氏はいう。「開発者やQAが問題点を指摘したり、(CD Projekt Redが認めたように)ゲームの最終版で英ゾうが意図的に隠されたり、削除されていました。ここから学ぶべきはたくさんあります」。

「重要なのは、管理・生産プロセスを改善する必要があるということです。数カ月の間、ずっと開発を続けても、ゲームが良いものにならないことがわかりました。開発者の健康だけでなく、ゲームにも悪影響を及ぼします。またパブリッシャーやプラットフォームホルダーのレベルでのマーケティング、認証、返金のガイドラインは、業界に大きな影響を与えるでしょう。CD Projekt Redがどのように反応し、長年にわたり同社が築き上げてきた信頼をどうやって取り戻すのか、興味深いところです」とアフマド氏は付け加えた。

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タグ:CD Projekt RedCyberpunk 2077PlayStationXbox

画像クレジット:CD Projekt Red

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(翻訳:TechCrunch Japan)

12月10日発売の最新ゲーム「Cyberpunk 2077」に発作を誘発するという批判

2020年最大のゲームの1つであるCyberpunk 2077はまもなく公開されるが、開発者のCD Projekt Redは、初期のゲーム展開が発作を誘発するとして、すでに炎上している。てんかん患者は、現時点でこれを回避する手段がなく、このビジュアル効果がゲームを通じて繰り返されることの警告を受けるべきだ。

点滅する光は一部の体質の人に発作を起こさせることがあるが、それでも多くの有名ゲームは効果のために使うのをやめない。多くの場合、スタート時にその可能性を警告する定型文が表示されるが、ほとんどのゲームでそれは、いくつもの閃光手榴弾が次々と爆発したときなどにこの種の光が点滅する可能性がある、という意味の警告だ。また、多くのゲームは点滅する光の強度を下げたり外観を変えるオプションを、アクセシビリティのオプションとともに提供している。

「Cyberpunk”」は、根本的に特別危険な領域に踏み込んだようだ。ゲームは薄汚れた未来的ディストピアを連想させる怪しげに点滅するネオンライトでいっぱいだ。しかし、ゲームの最初の数時間には、それよりはるかに深刻で無神経にデザインされた場面があり、Game Informerのレビュアーがすでに発作を経験(Game Informer記事)している。そこに出てくる(そうでなければ非常におもしろい)「braindances(BD)」では、強い光の点滅とともに起動する特別なヘッドセットをキャラクターに着用させると、他人が記録した体験を再現させる。

BDのために「正装」すると、特にJudyと一緒の場合、Vはイベントの始まりを意味するヘッドセットを与えられます。ヘッドセットは両方の目を覆い、激しく点滅する白と赤のLEDを装備している。まるで現実世界の神経学者が診断目的に必要な発作を起こすために使う実際のデバイスのようです。もしIRL(現実世界)のデザインをモデルにしたのでないとすれば、実に的を射た偶然であり、この一点だけから、私はこのゲームを避けることを個人的にお勧めします。ゲームにヘッドセットが出てきたことに気づいたら、完全に目を背けるか、目を閉じること。これは転換症状を引き起こすために『デザイン』された光のパターンであり、私自身がゲームをクリアしたときにまさしく体験したことです」。

問題のイベントは上のスクリーンショット(後で撮ったものだが、デバイスは見える)で見ることができる。私はこのゲームを最後までプレイした時のこの瞬間をはっきりと覚えており、実際これは強烈なライトショーなのだろうと考えたことを思い出す。不幸なことにこのレビュアーには深刻な症状が発現し、12月10日の発売以降さらに多くの人たちに起きる可能性がある。

「Cyberpunk 2077」には外観を変えるオプションがたくさんある中、点滅する光を弱めるオプションはまだ見つかっていない。私はCD Projekt Redにこの件について質問したので、公開前に問題を緩和するための何かを彼らが配布することを期待している。会社は実際に解決策を探しているとTwitter(ツイッター)で述べている

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画像クレジット:CD Projekt Red

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook