自動運転のスタートアップDrive.aiが廃業

自動運転技術のスタートアップで、評価額2億ドルだったこともあるDrive.aiが、設立4年で廃業する。規制当局の提出資料による。

San Francisco Chronicle紙が最初に報じた。同社はメディアの質問には回答しない、と広報担当者がTechCrunchに伝えた。

同社のカリフォルニア州マウンテンビュー本社は金曜日に閉鎖されると、カリフォルニア州雇用開発局に提出されたWARN文書に書かれている。企業は大量の解雇や事業所閉鎖の前にWARN(Worker Adjustment and Retraining Notification Act)文書を提出しなければならない。

ここ数週間、Appleがこのスタートアップを買収するという噂があった。今月、The Information誌はAppleがDrive.aiのアクイ・ハイヤーを検討していると報じた。特定の人材獲得を目的とした一般には小規模な買収だ。

Drive.aiの従業員90名の中には、好結果となった人もいたようだ。少なくとも5名がLinkedInのプロフィールを更新して、Appleの特別プロジェクトに転職したと書いている。San Francisco Chronicleの報道を受けてTechCrunchが確認した。

Drive.aiは2015年に、著名なAIエキスパート、Anrew Ng率いるスタンフォード大学人工知能研究所の卒業生らが設立した。NgはDrive.aiの取締役会会長となり、共同ファウンダーのCarol Reileyと結婚している。

当初同社は、自動運転ソフトウェア・システムおよびインテリジェント・コミュニケーション・システムに特化し、多くの注目と投資を受けた。後にディープラーニング・ソフトウェアおよび後付け用自動運転キットのハードウェア開発へとビジネスモデルを転換し、さらに資金を調達した。Pitchbookによると総調達額は7700万ドルだった。最後の評価額は2017年の2億ドルだった。

Drive.aiは2017年、2018年と事業を拡大していった。昨年にはテキサス州フリスコでパイロットプログラムを開始し、自動運転車によるオンデマンドサービスを試行した。しかし、事業拡大の一方で、経営チームは混乱があったようで、CEOの席は何度も入れ替わっていた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

見よ、公道を走るこの完全無人運転車を

テキサス州フリスコで無人タクシーのテスト走行を準備中のDrive.aiが、同社の無人運転技術を披露するビデオをついさきほど公開した。

下のビデオを見ると、Drive.aiの仕組みを搭載した車が、公道および私道をセーフティードライバーなしで走っているのがわかる。右下隅には、システムが車や歩行者や自転車などの物体を認識する様子を拡張現実(AR)で可視化しているところが写っている。

7月のスタートを控え、Drive.aiは走行経路のデータを収集し、市当局とともに無人運転技術の市民への周知を進めている。トライアル期間は7月から6カ月間で、サービスの対象は、社員、Hall居住者

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook