Uberはエミール・マイケル(Emil Michael)上級副社長が会社を離れたことと確認した。
Recodeによれば、今朝(米国時間6/12)早く、マイケルはUberを去るという社内向けメールを出していた。
Uberのビジネス担当上級副社長を務めてきたマイケルは以前から何かと社外からの批判を集めていた。TechCrunchのライターを務めたこともあるサラ・レイシーを含むUberに批判的なジャーナリストのスキャンダルを探すために調査会社を雇うと発言したことが知られている。
Uberの取締役会は取締役全員が出席し、同社が契約するロサンゼルスの法律事務所で終日開催された。エリック・ホルダー元司法長官による報告書は これに先立って取締役会に提出された、マイケルの解任はその内容に含まれていたという。
Uberの取締役会は全員一致で勧告を全面的に採用することを決めた。この調査はUberにおけるセクハラ、性差別などに関する告発をきっかけに開始されたもので、ホルダー元司法長官とCovington & Burling法律事務所のパートナーである弁護士、Tammy Albarránがリーダーとなっていた。
Uberに関する議論は同社の元エンジニア、スーザン・ファウラーが「Uber社内にはセクハラ、性差別を含む構造的な問題がある」という告発記事を公にしたことから始まった。Uberではホルダーとは別のチームの調査にもとづき、解雇を含む数多くの処分が実施されている。
Uberはこの点に関してコメントを避けた。
画像:: Chris Goodney/Bloomberg via Getty Images
〔日本版〕Uberの社内問題に関しては記事中にもリンクがあるこのTechCrunch記事が詳しい。同社の共同ファウンダー、CEOのトラビス・カラニックの去就が注目されたが、取締役会はホルダー勧告を全面的に受け入れると決定したものの、カラニックについて結論を出さなかったもよう。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)