「寝た犬は起こすな」と昔から言われている。しかし、寝ている犬の睡眠トラッキングをするなとは誰も言っていない。米国時間7月22日、ニューヨーク発のスマートドッグカラー(犬の首輪)のメーカーであるFi(ファイ)は、スマート首輪のトラッキング項目に睡眠を追加した。
新機能は首輪に内蔵されたモーションセンサーを使って、愛犬の睡眠状態を昼夜追跡する(そして飼い主はほぼ間違いなく、睡眠時間の長さに嫉妬する)。
追跡情報は、人間用のスリープトラッカーを使ったことのある人なら誰もが見慣れているタイムラインに表示される。昼間愛犬がどうしているかを仕事中に確認するライブチェックインもある(在宅からオフィス勤務に戻っている場合)。
目的は、睡眠過剰であれ夜間の水飲み頻度の多少であれ、ペットが抱えているかもしれない健康問題に関する共有可能なデータを提供することだ。数値の急激な変化は愛犬の健康状態の赤信号でもある。
「愛犬家のみなさんがペットに最大限のケアを施すための総合的ヘルストラッキングに参入できることを大いに喜んでいます」とファウンダーでCEOのJonathan Bensamoun(ジョナサン・ベンサモン)氏がリリースで語った。「愛犬は疲れた時に自分でそのことを伝えられないので、Fiが知らせます。Fiは、『この子はすぐ眠りについているのか?』とか『最近アクティビティー・レベルが下がっていないか?』などの重要な質問に、深刻な問題が起きるよりずっと早く答えることができます」。
Fiは2021年2月に3000万ドル(約32億8000万円)を調達し、最近オンラインペット用品通販最大手のChewy(チューイー)と販売契約を結ぶなど、米国での販売網を拡大している。
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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Fi、犬、ペット、トラッキング、睡眠
画像クレジット:Fi
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(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook )