Magic Wormholeは、ファイルを安全簡単に送る賢いツール

数百メガバイトのファイルを海外の同僚や友達に送る必要があるとき、選択肢に不足はない。実際、方法は掃いて捨てるほどあるがそれぞれ問題を抱えている。魔法の言葉をいくつか言うだけで、アップロードもウェブインターフェースもログインもなしにファイルを送れたらいいと思わないだろうか? Brian Warnerという開発者が作ったMagic Wormholeは、まさしくそれをするための賢い方法だ。

あなたと友達が二人ともオンラインで、最低限のソフトウェアがインストール済みだと仮定すると、手順は超簡単だ。

  • コマンドラインで、送りたいファイル名を付けてwormholeを呼び出す(GUIはまだない)
  • サーバー(公開またはプライベート)から、シンプルで発音可能なワンタイムパスワード(8-horse-happy、vile-4-content、など)が送られてくる
  • それを電話なりチャットなりで友達に伝える
  • 相手がwormholeコンソールでそのパスワードを入力すると、鍵の交換が行われる
  • 両者のコンピューター間で暗号化されたダウンロードが始まりパスワードは破棄される

わかっている。これは例えばSlackにファイルをドラッグアンドドロップするよりちょっと複雑だと思うかもしれない。しかし、サードパーティー製ツールや中間のサーバー、ログイン名とパスワード、短縮リンクの作成、一時的にファイルを「公開」にする心配、パーミッションのなどあらゆる面倒が排除される。

実際、正しく使えば何よりもシンプルだ。スクリプトか何かを作ってデスクトップに置いておけば、ファイルをドロップするとパスワードがポップアップして、それを相手に教えるだけでいい。ファイルは直接、安全に送られて、二度と心配する必要がない。

電話でこう言われたところを想像してほしい、「じゃあそのファイルを送るよ」。それってDroboxのリンク? 何かにログインしなくてはいけない? Gmailが巨大な添付ファイルをスキャンするのを待つ? それとも ――〈身震い〉―― FTP? その代わりに、「crocodile mighty 7」としゃべるだけで、おしまい。私なら大喜びだ。

なぜ私が、一ファイル転送システムにこれほど入れ込んでいるのかわからない。ただ、素晴らしいと思うだけだ。

GitHubのプロジェクトページへ行けば、必要なツールをダウンロードしたり、コードを書いて貢献できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook