設置工事不要なAIカメラ「ManaCam」14台を利用した福岡・スタートアップ施設の利用状況の可視化実証実験

設置工事不要なAIカメラ「ManaCam」14台を利用した福岡・スタートアップ施設の利用状況可視化実証実験

スマートIoTトイレットペーパーホルダー「カミアール」など手がけるFutuRocket(フューチャーロケット)は8月19日、福岡市のスタートアップ施設「Fukuoka Growth Next」において、ビジネス向けAIカメラ「ManaCam」(マナカム)を使ったオフィス空間の利用状況を可視化する実証実験を開始すると発表した。

ManaCamは、「誰でも簡単に扱えるシンプルなAIカメラ」として開発されたデバイス。USBケーブルによる電源供給以外にも電球のソケット(E26)に入れて給電できるため、配線や取り付け工事の必要がなく、個人で設置できる。Fukuoka Growth Nextでも、実際に工事業者に依頼することなくManaCamを14台を低予算で導入できた。

オープンソース設計のCPU「RISC-V」(リスク ファイブ)マイコンを使用し、機能を絞り込むことで作られたManaCamは、本体価格1万1000円で、年間利用料は9900円(すべて税込)。またManaCamは、オープンソースの画像認識アルゴリズムで、カメラから見える範囲の滞在者数を一定間隔でクラウドに送信する。画像は送信せず、人数のみが送られ、画像は一切保存されない。人数は、専用のダッシュボードにグラフと数値で示される。

この実証実験は、ワークプレイスコンサルティング事業などを展開するAnyWhereが、利用状況を把握したいというFukuoka Growth Nextの要望を受け、そこにAnyWhereが着目していたManaCamを活用するという形で実現した。

「ManaCam」実証実験の概要

  • 導入先:Fukuoka Growth Next(福岡県福岡市中央区大名2-6-11)
  • 期間:2021年7月8日から順次開始、2022年6月30日(予定)
  • 目的:コワーキング利用スペースの利用状況把握、コワーキングスペースの最適化を検証
  • 収集データ:利用人数カウント、滞在状況
  • 実験概要:1階イベントスペース、コワーキングスペース、3階会議室などに合計14台のAIカメラを設置し、各エリアの利用状況を把握

FutuRocketは、「デジタルではページビューなどで当たり前となっている利用者数の把握を、リアルの世界でも、手軽に利用者数の集計ができるようにする」ことを製品開発の目的としており、「小さな取り組みからスマートシティー化への一歩を踏み出せられる製品として開発を推進していきます」と話している。

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1万円以下・WiFi設定だけで導入できるスモールビジネス向けAIカメラ「ManaCam」

カテゴリー:IoT
タグ:AnyWhere(企業)オープンソース / Open Source(用語)画像解析(用語)Fukuoka Growth NextFutuRocket(企業)RISC-V(用語)日本(国・地域)

TechCrunch Japan 2020-05-02 09:37:19

スタートアップを支援する福岡市の官民共働型の施設であるFukuoka Growth Nextは5月1日、新型コロナウイルス蔓延に伴う全国的な外出自粛要請の中、市民・企業の社会経済活動を持続可能なサービスやプロジェクトの創出を目指す実証実験の募集を開始した。専用のウェブページで応募を受け付けている。

具体的には、感染予防や健康管理、リモートワークの推進、子どもの教育環境向上、外出自粛中の日常生活を豊かにする「withコロナ」に関連したプロジェクト。ローンチ前のものはもちろん、すでにサービスや販売を開始しているプロジェクトであっても、事業の改善、効率化などが図れるものであれば対象となる。対象となる企業は、新型コロナウイルスがもたらすさまざまな社会課題の解決を目指すスタートアップだが、設立年数や資金調達のステージなどは問わない。

採択企業社は複数社としており、応募プロジェクトの内容や数に柔軟に決定されるようだ。なお、優れたプロジェクトには上限50万円の助成金が支給されるほか、実証実験期間中は、地下鉄天神駅や西鉄福岡(天神)駅より徒歩7分の旧・大名小学校にあるFGNコワーキングスペースを無償で利用可能になる。

募集概要は以下のとおり。

  • 募集期間:2020年6月1日17時まで
  • 審査会:2020年6月中旬
  • 審査方法:完全オンラインでクローズドピッチによる審査(応募者多数の場合は、書面による事前審査あり)

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