肉を食べる回数を減らして地球を守るHabits of Wasteの「#8mealsアプリ

アースデイは過ぎても、NPOのHabits of Wasteがリリースしている#8mealsアプリ(iPhone版Android版)を使い、週に8回の食事で肉を食べるのを止めると誰もが森林伐採や温室効果ガス排出量の削減に参加できる。

Habits of Wasteの設立者であるSheila Morovati(シーラ・モロバティ)氏が開発会社のDigital Pomegranateとともに作ったこのアプリで、目標達成に向かって肉を食べない食事の計画を立て、おすすめレシピを知ることができる。

モロバティ氏は廃棄物と消費を減らす活動を続けており、#8mealsアプリはその最新の取り組みだ。同氏の環境保護活動は、南カリフォルニア地域でレストランに回収箱を設置し、使用済みクレヨンを集めて学校へ再配分するプログラムから始まった。

クレヨンコレクション」というこのプログラムでは、2000万本以上のクレヨンがゴミにならずに再配分されたが、モロバティ氏が設立したNPOのHabits of Wasteが推進する廃棄物削減はこれでは終わらなかった。

Habits of Wasteは#cutoutcutlery(カトラリー削減)キャンペーンも開始した。Uber Eats、Postmates、Grubhub、DoorDashを説得し、標準で添付していたプラスチックのカトラリーを顧客からの要望があったときだけ添付するように変えたキャンペーンだ。Habits of Wasteのウェブサイトによれば、これは毎年400億本近く廃棄されているプラスチック製カトラリーを削減する手段だという。

モロバティ氏は「我々はカトラリーと8回の食事を変えるまったく新しい戦い方を作ることにしました。社会の考え方を変えることが私のゴールです」と語る。

一方、消費者が利用できる代替肉製品は増え続けている。朝食用シリアルのPost CerealからビールのAnheuser Buschまで、さまざまな企業が動物性タンパク質の代替製品に参入しようとしている。Impossible FoodsやBeyond Meatなどが代替肉を消費者に直接販売するために巨額の資金を調達していることはいうまでもない。

関連記事:「バドワイザーは卵を作る」食料大手が代替タンパク質産業に相次いで参入、投資額も急増

肉を食べないことは、それが週に数回であっても、地球の健康(そして人間の健康)にとって大きな違いを生む。畜産は世界全体で温室効果ガスの18%以上を排出しており、森林伐採の一因でもあるからだ。

モロバティ氏は2021年1月にYouTubeで公開された、スーパーフード指導者を自称するDarin Olien(ダリン・オリエン)氏とのインタビューで次のように語っていた。「私はいつも、自分の頭の中で作った架空の人物であるJoe Barbecue(ジョー・バーベキュー)氏について考えています。我々はどうすればジョー・バーベキュー氏に参加してもらえるでしょうか。この人に完全なビーガンになるように勧めることができるかといえば、私はできないと思います。今はまだ。しかし週に8食だけビーガンになるように提案すれば、バーベキュー氏であっても試し、理解して、試そうと思わない人たちに勧めてくれるかもしれません」。

カテゴリー:EnviroTech
タグ:Habits of Waste温室効果ガス代替肉

画像クレジット:ANGELA WEISS/AFP / Getty Images

原文へ

(文:Jonathan Shieber、翻訳:Kaori Koyama)