元ハッカーが初めて米大統領になるかもしれない

民主党の大統領候補Beto O’Rourke(ベト・オルーク)氏が、数十年前の悪名高きハッキンググループのメンバーだったことを明かした。

この元下院議員はテキサスのハッカーグループ「Cult of the Dead Cow」のメンバーだった。このグループはインターネット時代の初期のハクティビズム(Hacktivism、政治活動社会活動などを含むハッカー主義)に影響を与えたことで知られ、Windowsをハッキングするコードを作った。1990年代にはインターネットを抗議運動のためのプラットホームとして利用し、人権の重視を訴え検閲を非難した。その多くのリリースの中では、リモートアクセスとアドミニストレーションのツール「Back Orifice」がとくに有名だ。

このハッカーグループの一件を報じたロイターの記事によると、当時のオルークのハンドル名は「Psychedelic Warlord」だった。

彼はその後政治家への道を進み、2005年にエルパソ市の市会議員に当選してからは、ハッカーグループのメンバーだったことが自分の政治家としての成長を傷つけないか心配するようになった、という。グループのメンバーたちはオルークの秘密を護ったが、彼自身はロイターに、グループとの縁を認めた。

ロイターは彼を「米国の政治史における最も傑出した元ハッカー」と記し、その彼は米国時間3月14日に、米大統領に立候補すると発表した。

もしも彼がホワイトハウスを勝ち取ったら、彼は初めてのハッカー大統領になる。

オルークの履歴を見ると、アメリカが現在直面しているテクノロジーの問題にこの候補者がどのようにアプローチし、どのように問題を理解するかわかる気がする。テクノロジーに関して、かなり本格的な知識と理解を持った人が二大政党から大統領選に出馬するのは、これがほとんど初めてだろう。彼なら、テクノロジーが持ち込む良い面と諸問題に、政策のレベルで厳しく配慮し対応できるのではないか。

「インターネットには民主化する力がある、と思っている。私の個人的経験から言っても、インターネットは人の生き方を変える。そしてインターネットの上では、アイデアと技術を分かち合う国中の人びとの途方もない知性を有効に利用できる」。オルークはロイターにこう語っている。

この46歳氏はまだ支持者たちに、この新たな発覚について述べていない。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ハッカー集団アノニマス、ISISに全面戦争を宣戦布告

We are Anonymous. We are Legion. We do not forgive. We do not forget. Expect us

ハッカー集団アノニマスは日曜日(米国時間11/15)、金曜日に132名のパリジャンを殺した攻撃の首謀者であると主張しているテロ組織、Islamic Stateに対して「全面戦争」を宣戦布告した。

[間違いなく、#Anonymous は #Daesh と交戦中である。われわれは #IslamicState への敵対を止めるつもりはない。われわれは優れたハッカーでもある。 #OpISIS]

アノニマスはビデオも投稿し、このメッセージがパリで起きた事件に対するものであることを表明した。


同じTwitterアカウントによると、同グループは今日(米国時間11/16)午前、ISISと関連のあるウェブサイトの破壊を開始した。

アノニマスは、ハクティビスト集団、Binary Secが発信した以下のメッセージへのリンクもリツイートした。

「われわれは集団としてお前たちの恐怖支配に終りを告げさせる。お前たちのイスラム以外のあらゆる宗教に対する残酷で非人間的なテロ活動を、これ以上見過ごすことはできない。われわれはお前たちが無実の人々の首をはね、子供たちを誘拐して殺害し、そしてフランスにテロ攻撃を仕掛けたところを見てきた。〈これ以上許しておくことはできない〉。われわれBinarySecの唯一の目的は、あらゆるISISの宣伝ウェブサイトあるいは人物をすべて打ち倒すことだ。ISISよ … お前たちのジハードは突然の終結を迎えるだろう。われわれBinarySecは、お前たちを終らせる原動力の一つになることを約束する。ISISよ … 戦いは始まっている。

アノニマスがISISと対決するのはこれが初めてではない。Foreign Policy Magazineによると、アノニマスに共感するハッカーらとISISとの間の衝突は、ネット上で1年以上続いている。数多くのハッカーが大義に賛同する転換点となったのは、今年パリのシャルリエブド新聞社およびコーシャー市場を襲った攻撃だった。

Foreing Policy誌が先週報じたところによると、ハッカーらは149のISIS関連ウェブサイトを切断し、約10万1000件のTwitterアカウント、および5900本の布教ビデオを識別した。

残る問題は、社会的利益を目指すこれらのハッカーが、果たして国家主導によるテロ排除行動の助けになるのか害になるのかである。テクノロジー企業はかつて、政府諜報機関が彼らにISIS関連コンテンツを削除しないよう要請したことを明らかにした。それは法的手段を用いる際、テロリスト集団をより効果的に追跡するためだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook