CerevoがSxSWでお披露目したのはウェブサービスを繋ぐ鍵「Hackey」

米国オースティンでは現在、音楽や映像、ITなどを取り扱ったイベント「South By Southwest(SxSW)」が開催中だ。すでに米TechCrunchからQuirkyの翻訳記事も届いているし、続報もいろいろと出てくると思う。

そんなSxSWに日本のハードウェアスタートアップの雄、Cerevoが出展中だ。同社は3月16日、開発中の新製品「Hackey(ハッキー)」を発表。現地にて実物を展示している。

Hackeyは、無線でインターネット接続する手のひらサイズの鍵型スイッチだ。サイズは直径56mm、高さ51mm、重量は未定だ。無線LANを搭載、電源はACアダプタ、2015年夏頃のリリースを予定する。予定価格は90ドル前後。

ウェブサービス「IFTTT」に連携可能で、IFTTTのレシピ(特定の条件「トリガー」と特定の動作「アクション」を組み合わせてることで、さまざまなウェブサービスを連携してりようできるプログラムのようなもの)にHackeyのスイッチを組み込むことができる。

Cerevoのリリースでは、「帰宅した子供がキーをひねって会社にいる親に帰宅を伝える」「自宅に設置した鍵をひねって安否を伝える」といった使い方を紹介しているが、対応するのはTwitterやFacebookをはじめとした100以上のサービスなので、その可能性は幅広い。Cerevoでは開発者向けにHackeyの制御用APIを公開する予定で、対応サービスやガジェットの開発も可能になる。

そのほかウェブから情報を受け取ってLEDの制御も可能。さらに鍵ユニットは着脱可能で、市販の直径16mmパネルマウント型スイッチと互換性があるため、鍵ユニットを外してボタンに装着する、オリジナルのボタンを作るといったカスタマイズも可能だそうだ。