自由世界の指導者としてこの7年以上、人権と安全保障のバランスに頭を悩ませてきた人物であれば、たまにはまったく別の世界を覗いてみたくなるだろう。
この週末、ドイツを訪問中のオバマ大統領はアンゲラ・メルケル首相と共にハノーバーを訪問して世界最大級のテクノロジー・トレードショー、ハノーバー・メッセの開会式に出席し、その後、写真のようにバーチャル・リアリティーを試した。報道によれば、オバマはVR体験を「素晴らしい新世界」だと評した。
バーチャル・リアリティー:バラク・オバマ大統領とアンゲラ・メルケル首相はハノーバーで最新のテクノロジーを試した (AFP 2016.4.25)
2人の指導者はどんな製品を試したのだろう?
オバマが使っているのはGoogleの段ボール・ヘッドセットだが、そのあたりで見かけるものよりかなり高級そうだ。ヘッドセットの上部にはカメラが装着されており、スマートフォンに接続されている。PMDによると、これは同社のpico flexxで、「世界最小の3Dカメラ・システム」だということだ。
カメラは眼前の3次元データを取り込んでヘッドセットに送る。これによりオバマのような特に予備知識のない一般ユーザーでも目前のバーチャル・リアリティー世界に表示された自分の手で対象物をつかむなどの操作ができる。PMDはGoogleの3次元拡張現実プロジェクト、Tangoのパートナーでpico flexxはTMDとして最初のCardboardプラットフォーム製品だ。
Googleの段ボール・システムは世界最強のVRヘッドセットというわけではないが、合衆国大統領は大いに感心したようだ。 オバマは以前、ホワイトハウスでバーチャル・ゴルフを体験したことがある。大統領を引退した後はOculusなりHTCなりで十分にVRゴルフを楽しめることだろう。
画像: Jim Watson/AFP
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)