“Hummingbird”が来た―Google、最大級の検索アルゴリズムのアップデートを密かに実施ずみ

最近直接の質問に対するGoogleの回答が改善されたような気がしないだろうか? 実はそれは気のせいではない。Googleは最近Hummingbirdという新しい検索アルゴリズムに切り替えた。Hummingbirdは複雑な質問を正しく解釈できるようにすることを主眼に開発されたという。

Googleは今日開かれた風変わりなイベントで新アルゴリズムの存在を初めて公表した。招待者はGoogle本社に着くと(驚いたことに)バスに乗せられてラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンがGoogleを創業したガレージに連れて行かれた。そこでHimmingbirdの他に比較処理のためのKnowledge Graphも紹介された。これは「オリーブ油とバターとどっちが健康によい?」というような比較の質問に正しく答えられるようにするシステムだという。またiOS版ではGoogle Nowにプッシュ通知が追加された。

参加者からHummingbirdが具体的にどう作動するのかという質問が多数出たが、Googleは技術的詳細を明らかにすることは避けた。ただしGoogleによればHummingbirdは2009年のCaffeineアップデート以来の大規模なアルゴリズムの変更だということだ(Caffeineはスピードアップとソーシャルネットワークの情報を検索結果に含めることが主眼だった)。Himmingbirdは検索の90%に何らかの影響を与えるという。

Googleは技術的詳細についてはほとんど触れなかったが、「このアップデートでは自然言語の質問文(単語を並べた検索ではなく)を高速に解析し、それに応じた適切なコンテンツとランクを判断して回答を提供するアルゴリズムが実装されている」と繰り返し強調した。

これが検索結果にいったいどんな影響を与えるのかとSEO専門家は色めきたつだろうが、少し落ち着いた方がよい。実はこのアップデートは何週間も前にすでに実施ずみだという。だから現在表示順位等に大きな変動が感じられないなら、近い将来ドラスティックが変化が起きることはないだろう。何か変化があるにしてもHummingbirdアップデートのせいではある可能性は低い。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+