App Storeでようやく、開発者がレビューに応答できるようになる

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Appleがようやく、開発者たちに対してApp StoreとMac App Store上でのカスタマーレビューに応答する方法を提供しようとしている。この機能はAndroidの開発者コミュニティではとっくに提供されていたものだが、Apple開発者コミュニティでは悩みの種だった。iOSの10.3ベータ版に付随した開発者ドキュメントによれば、このバージョンの出荷以降、開発者たちはApp Storeに投稿されたものに公に返信する機能に加えて、新しいやりかたでレビューを求めることができるようになる。

Appleの評価とレビューシステムは時代遅れだと感じられていて、開発者と利用者の双方のフラストレーションの源となっていた。ある顧客が否定的なレビューを投稿した際に、開発者はその(しばしば不当なこともある)批判に対して、App Storeという公の場で応答することができなかった。例えば顧客が機能を誤解している可能性があったり、後のリリースでは修正済みのバグについて訴えている場合もある。

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公の場所で迅速に状況を説明することができれば、他の潜在的顧客がそのアプリを試してみようと思う気持ちを後押しできるかもしれない。

更には、こうした公の場所でのコメント記録は、積極的にアプリケーションをサポートしたり、ユーザーからのフィードバックを考慮したりする開発者かどうかを、顧客が判断するための手掛かりとして役立つ。これはアプリが、ダウンロードまたは価格に見合う価値があるかを判断するための材料にもなる。特に昨年後半に沢山の古いアプリケーションをAppleがApp Storeから削除しなければならなかったエコシステムでは重要なことだ。

これは、新リリースにおける開発者の視点から見た最も歓迎すべき変化の1つだが、これで終わりではない。

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これに関連してAppleは、iOS10.3では新しいレビュー収集方法を提供すると述べている。新しいAPIが導入されて、開発者はユーザーがアプリを利用している最中に、評価またはレビューを依頼することができるようになる。これまでのようにApp Storeに利用者がリダイレクトされることはない。現在のアプリケーションに現れる煩わしい画面を時間はかかるが減らして行くだろう、中には起動する度にほぼ毎回アプリを評価するように迫るものもある。

好意的な評価はアプリのランクを上位に保ち、ダウンロードを促進する。これが開発者にとって関心が高くなる理由だ。しかし利用者にとっては、アプリを評価しなければならないことは、面白くない経験だった。しばしばアプリの利用途中で中断され、App Storeへの移動を依頼される、そしてそこではAppleのアカウントに入って、星を付け、レビュー文章を入力しなければならない。

新しいAPIを使えば、開発者はアプリのレビューを利用者に促すタイミングを決定することができる。そして利用者はあまり手間をかけずに評価を済ませることができるようになる。

The LoopでのJim Dalrympleの記事によれば、開発者は1年に3度まで利用者にレビューを促すことが可能で、顧客が1度レビューを残した後はもうレビューを促されることはないということだ。さらに、記事では、iOSの設定からアプリのレビューを促す通知をオフに切り替えることもできると述べられている。

今回のベータ版の中で、アプリの評価以外で開発者が関心を持つ主要な機能として、新しいファイスシステムAPFSの導入が挙げられる。これはSierra 10.12ベータで最初に導入されたものだ。HFS+を置き換えることを目指すAPFSは、SSDに最適化され、64bitのファイルIDを持ち、強力な暗号を提供し、ハードディスクの空きスペースの管理の効率化が行われ、レイテンシが向上し、その他にも多くの特徴を持つ。

消費者向けにも、新しいiOSは多くの変更を含んでいる。例えば「AirPodsを探す」オプション、クリケットのスコア、HomeKitの改良、アプリへのSiriのさらなる統合、 その他の改良点が含まれる。

iOS 10.3ベータが一般に正式リリースされるまでには、あと1、2ヶ月かかると思われる。

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(翻訳:Sako)