YouTubeがDaydreamプラットホーム用の専用VRアプリYouTube VRを披露、Cardboardコンテンツは過去のものに

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Googleは昨年から徐々に、YouTubeに仮想現実(virtual reality, VR)を目指した機能を導入してきた。360度のビデオフォーマット、立体ビデオ、3Dオーディオ、それにGoogle Cardboardの広範なサポート、などなど。

今日(米国時間5/19)はそのYouTubeが、“VRビデオの世界最大のコレクション”と名乗りを上げ、今後のDaydream対応スマートフォン向けの、完全にVRを主役とするデザインを披露した。

また同社のブログ記事では、NBA, BuzzFeed, Tastemadeなどとのパートナーシップが発表され、彼らと共同で“仮想環境における新しいストーリー提示方法を探求し、クリエイターと視聴者がVRビデオで対話していくための、有意義な教訓を提供していきたい”、とぶちあげた。

YouTubeの発表ではさらに同社は、そのJump VRカメラの事業をロサンゼルスとニューヨークのYouTube Spacesに持ち込み、さらに世界各地でもその事業を展開して、多くのコンテンツクリエイターたちがVRの制作を始められるようにする。

Google Cardboardの場合はどちらかというとVRよりもモバイル優先で、このヘッドセットの先端にスマートフォンを挿入して、その画面上でCardboardアプリからコンテンツを見るのだった。しかしDaydreamはいわばVR専用機だから、それに対応するYouTubeもまったく新しい設計/デザインになる。

そのYouTube VRアプリはまだ詳細が不明だが、とにかくそれは完全なVRで、ユーザーにはプレイリストや音声による検索/発見機能が提供されるようだ。

VRでどうやってユーザーがテキストを入力するのか、それとも検索はYouTubeだけでなく、Daydreamの全体的なインタフェイスとして音声のみにするのか、どっちだろう。I/OカンファレンスでGoogleが見せた参考設計のコントローラーでは、画面上のアイテムをレーザーポインターのようなものでセレクトする。テキストも、文字をそうやってセレクトしながら入力するのだろうが、分かりやすい反面、面倒だね。

YouTubeが今回、寛大にも見せてくれた唯一のスクリーンショットでは、ビデオ再生中のポーズ画面が、ナビゲーションをコントロールするインタフェイスになるようだ。Daydreamのユーザー体験は、Gear VRなどそのほかのモバイルVRヘッドセットのナビゲーション方式とは、かなり違うものになりそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、GoPro 16台を使ったJump VRビデオカメラシステムのテスターを世界から募集中

2015-06-23-jumpVR

GoogleはJump仮想現実ビデオカメラ・システムのテスターを募集中だ。こちらにテストへの参加申込みフォームが公開されているので、興味ある向きは必要事項を入力して申し込んでみるとよい。

Googleは「この夏、選ばれたクリエーターにJumpシステムを体験してもらうチャンスを提供したい」としている。Jumpは16台のGoProカメラを円形に並べたシステムで、全周を動画撮影できる。 申込みフォームには簡単な経歴とJumpシステムを使ってどのようなVRプロジェクトを考えているのかを記入する。ここで提案するプロジェクトのアイディアが当落のカギになるようだ。

実際、Googleは「選考にあたってすばらしいアイディアは上位にランクされる」と述べている。アートプロジェクトに補助金を申し込むようなものだと思えばよいだろう。ただし、VRビデオのパイオニアになりたがっているYouTubeアーティストの数は膨大だから競争は激しいものと覚悟しておくほうがよい。

こちらはGoogleが今年のI/OカンファレンスでJump VRシステムを発表したときの記事だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+