(編集部:この記事はSteven Aquinoの投稿。Aquinoはフリーランスのテクノロジー・ライターでiOSにおけるアクセシビリティー機能の専門家)
月曜のWWDCキーノートで触れられなかったがAppleは重要なハードウェア能力の増強を予定している。iOS 12のユーザーはライブリスニング(Live Listen) 機能をAirPods.で利用できるようになる。ライブリスニングはこれまでAppleのMade for iPhone補聴器のみサポートしていた。
iPhoneの「設定、一般、アクセシビリティ」を開いて設定すれば、デバイスを強力な指向性マイクとして利用できる。たとえば騒がしいレストランでもiPhoneをテーブルに置いてAirPodsを装着すればiPhoneが相手の声を聞き取りAirPodsに届けてくれる。
ライブリスニングはAppleが2014年に公開した機能で、iPhoneを補聴器として使うことができる。あるいはレストランや大教室など雑音の多い環境ではっきり音声を聞き取るのにも役立つ
。利用するにはAirPodsをペアリングする際にライブリスニングを有効にし、音量を調整するだけでよい。ここでアクセシビリティ・ショートカットを設定することもできる。
ライブリスニングのサポートはAirPodsの普及にあたって大きな役割を果たすはずだ。AirPodsはここ何年かでもっとも優れたAppleの新製品だと称賛されているが、ライブリスニング機能が加われば一層魅力を増すだろう。近く、誰でも専用ハードウェアを買わずにAirPodsでライブリスニングができる。聴覚になんらかのハンディキャップがある場合は特に有用だ。
ただしAirPodsによるライブリスニングは補聴器を完全に代替することを意図したものではない。補聴器として使うことを考えている場合、専門医、専門家と相談した上でその指示に従うことをお勧めする。
〔日本版〕ライブリスニングはiPadでも利用可能。設定→一般→アクセシビリティ→聴覚サポート→MFiヒアリングデバイスの順に開いてペアリングする。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)