テスラ、シートベルトチャイム不具合で81万7000台超をリコール

Tesla(テスラ)が再び大規模なソフトウェア品質問題に取り組んでいる。AP通信によると、Teslaはシートベルトチャイム機能の不具合で81万7143台のリコールを実施する。Model 3、Model Yの全車と、2021年以降のModel S、Model Xに、シートベルトが締められないまま発進する時にチャイムが鳴らない「ソフトウェアエラー」があるという。リコール通知によると、車両を離れた直後にドアを閉めただけで問題に遭遇する可能性があるという。

Teslaは、2月上旬にワイヤレスアップデートでシートベルトチャイムの不具合を修正する予定だ。なお、けがなどの被害は報告されておらず、シートベルト警告は正常に表示される。この問題は1月6日に韓国のテスターが発見し、Teslaが調査を行った結果、1月25日にリコールが必要と判断した。

今回のリコールは比較的軽微なものだが、Teslaにとってはこれ以上ないほど悪いタイミングだ。完全自動運転の不具合によるリコールのわずか数日後のことであり、Autopilot(オートパイロット)を使用した車が緊急車両に衝突する一連の事件をNHTSA(米運輸省道路交通安全局)が調査している最中でもある。Autopilotに関連した事故で、運転手が重罪に問われる事態も起きている。これらは、カメラやトランクサスペンションの不具合など物理的な問題によるリコールに加えて起きている。Teslaの品質に対する評価は今のところ高くはなく、シートベルトチャイムの不具合はそのイメージをさらに強めるだけだ。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者のJon FingasはEngadgetの寄稿者。

画像クレジット:Tesla

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(文:Jon Fingas、翻訳:Nariko Mizoguchi

テスラ、一時停止の標識を通過させる「完全自動運転」機能をリコール

Tesla(テスラ)は「Full Self-Driving(FSD、完全自動運転)」ベータ版に含まれていた、クルマが一時停止の標識を通過することが可能になる機能をリコールするため、無線でのアップデートを行っているとABCニュースが報じた。この機能は、FSDベータ10.3において、いわゆる「アサーティブ(積極的)」プロファイルの追加により初めて登場した。ABCによるとこの機能は、四差路交差点の一時停止標識を最大5.6MPH(約9.0 km/h)の速度で違法に通過することを許可するという。

Teslaは、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の関係者との2回の会合を経て、リコールに合意したと報じられている。これは16-22年型のModel S(モデルS)およびModel X(モデルX)のEV、17-22年型のModel 3(モデル3)、20-22年型のModel Y(モデルY)を含む約5万4千台のTesla車に影響する。NHTSAはリコールレポートで「一時停止の標識で止まらないと、事故のリスクが高まる可能性がある」と記している。だがTeslaは、この機能が原因で発生した怪我や事故は関知していないと述べている。

テスラは以前、左折時の後退、ファントム前方衝突警報、オートステアリングのバグなど「いくつかの問題」を理由に、FSD10.3ソフトウェアを撤回して前バージョンに戻した。また、中国ではAutopilot(オートパイロット)の問題で30万台のリコールを余儀なくされ、その他の地域でもカメラやトランクの不具合サスペンションの分離などでリコールを実施している。

以前にも指摘したように「Full Self-Driving」という名称は一般的にはレベル4の自動運転を意味するが、Teslaのシステムはレベル2の高度運転支援(Advanced Driver Assistance)を提供しているに過ぎないため、誤解を招く恐れがある。停止線で止まらず徐行する「ローリングストップ」を無効にするOTAアップデートは、2月上旬までに送信される予定だ。

編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Steve Dent(スティーブ・デント)氏は、Engadgetのアソシエイトエディター。

画像クレジット:NurPhoto / Contributor

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(文:Steve Dent、翻訳:Aya Nakazato)

テスラに過去最大13万5000台のリコール、Model S、Xのタッチスクリーン不具合で

Tesla(テスラ)のModel SまたはModel Xを所有しているなら、深刻なリコールの対象となっている可能性がある。

Teslaは米国時間2月2日、これまでで最大規模のリコールを発表した。約13万5000台のModel SとModel Xが対象となる。

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、これらの車両に搭載されているタッチスクリーンはメモリチップの記憶容量が不足すると故障する可能性があり、方向指示器やデフロスター、バックカメラに影響を与えるなど、多くの故障を引き起こす可能性があるという。この故障は、テスラの自動運転機能であるAutopilotにも影響を与える可能性がある。

NHTSAは2021年1月中旬の書簡で、同部門の調査結果をTeslaに説明した。NHTSAのOffice of Defects Investigation(ODI)によると、故障は影響を受けた車両のメモリチップが原因だという。内蔵された8GBのチップが最終的に消耗してしまい、唯一の解決策は部品を交換することだと、書簡には書かれている。

WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)によると、Teslaはこの問題が不具合であることを認めていないが、問題を調査するために一部の車両をリコールしているという。

「技術的にそうでないとしても、構成部品が車両の耐用年数をまっとうするように設計されていると期待することは、経済的に不可能である」と、Teslaは書簡の中で述べている。

リコールの対象には、2012年から2018年の間に製造されたセダンのModel S、2016年から2018年の間に製造されたModel Xの車両が含まれる。影響を受けた車両には、NVIDIA(エヌビディア)のコンピューティングプラットフォームであるTegra 3と、8GBのeMMC NANDフラッシュメモリが装備されている。

カテゴリー:モビリティ
タグ:TeslaModel SModel Xリコール

画像クレジット:Spencer Platt / Getty Images

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(文:Matt Burns、翻訳:塚本直樹 / Twitter

これがTesla Model SとModel Xの新しい内装だ!操縦桿のようなハンドル、17インチの横型ディスプレイ採用

2021年、Tesla Model S(テスラ・モデルS)は内装に大きな変更がいくつか加えられる。数ヶ月の間ウワサされていたが、米国時間1月28日午後に行われる予定の四半期報告会に先立ち、Teslaはついにその修正内容を、数枚の画像とともに披露した。

横型スクリーンディスプレイの採用といったModel 3の内装から取り入れたものもいくつかあるが、その他はまったく新しいものだ。

またSUVのModel X(モデルX)にも、同様の変更が行われている。

これまでに私たちが気がついた点を紹介しよう。

画像クレジット:Tesla

標準的な丸いハンドルの代わりに、飛行機の操縦桿のような「ヨーク型」(2頭の雄牛をつなぐ「くびき」型)のハンドルが採用されている(Taslaの新型Roadsterのプロトタイプで見られたものに似ている)。

画像クレジット:Tesla

前面中央にある画面は、17インチの縦型 / ポートレートディスプレイではなく、17インチの横型 / ランドスケープディスプレイになった。一方、解像度は1900×1200から2200×1300にアップしている。

画像クレジット:Tesla

ハンドルの奥に見える運転手用の12.3インチディスプレイに加えて、後部座席の前には8インチのディスプレイも備えられた(見たところ、後部座席の人がより簡単に車載ゲームを楽しめるようにするためのもののようだ)。

画像クレジット:Tesla

テスラの四半期報告会は米国時間1月28日太平洋標準時の午後3時30分からの予定だ。もし内装について何か別の情報が手に入ったときには、この記事を更新する。

カテゴリー:モビリティ
タグ:TeslaModel SModel X

画像クレジット:Tesla

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(翻訳:sako)