Nanitの育児用カメラはコンピュータビジョンと専用の柄のベビー服を組み合わせて、新米のお父さん、お母さんが90秒ごとに抱く不安を解決する。「赤ちゃんはちゃんと息をしているだろうか?」。
米国時間2月22日、NanitはGVが主導したシリーズCで2500万ドル(約26億3000万円)を調達したことを発表した。
この資金調達にともない、GVのFrederique Dame(フレデリック・デイム)氏がNanitの経営陣に加わる。
Nanitは2020年の勢いに乗ってシリーズCで資金を調達した。これまでに販売されたカメラの台数は公表されていないが、NanitのCEOであるSarah Dorsett(サラ・ドーセット)氏は筆者に対し、2020年のカメラの売上は2019年に対し130%増加したと述べた。
2月初めに同社は、これまでのNanit Plus Camera(249ドル、約2万6000円)よりもアップグレードしたモデルであるNanit Pro Camera(299ドル、約3万1000円)を発表した。Nanit Proはカメラの解像度が高く、内蔵の常夜灯や使いやすさも改善されている。また、カメラでオリジナルの白黒パターンと比較することにより自宅で赤ちゃんの身長を測って記録できる「スマートシーツ」も発表した。
ドーセット氏は筆者に対し、Nanitは製品ラインナップを増やして育児用アイテムの幅広いエコシステムに参入する計画だと語り、「現在すでに存在してはいるが(Nanitが)アプリのエクスペリエンスによって大幅に強化できるもの」としておむつ替えシートや常夜灯などを挙げた。
シリーズCによりNanitのこれまでの調達金額の合計は7500万ドル(約79億円)となった。今回のラウンドを主導したGVからNanitへの投資は初めてだが、これまでに投資していたJerusalem Venture Partners、RRE Ventures、Upfront Ventures、Rho Capital Partnersが支援した。
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Nanit、コンピュータービジョン、育児、資金調達
画像クレジット:Nanit
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(文:Greg Kumparak、翻訳:Kaori Koyama)