先ほどNest CEOのTony Fadellは、消費者向けに告知を行い、スモークアラーム製品、Protectの「手を振って解除」機能を無効にするよう奨励した。同社がテストしたところ、誤って解除され、警報が遅れる場合があることがわかった。
Nest Protectの発売も中止された。
同氏は利用者に対して、解除機能を当面停止することを推奨しており、正しく動作するよう機器をアップデートすることを約束した。なお、Nest ProtectがWiFi経由でインターネットに接続されている場合は、自動的に解除機能が無効になる。
修正が施されるまでの間、利用者はユニットのボタンを押すことでアラームを止めることができる。
「Nestでは、厳格なテストを定期的に行い当社製品を最高品質を保っている」とFadellは言う。「最近のNest Protectスモークアラームの実験室試験で、ある固有の条件が組み合わさった場合に、Nest Wave(手を振ることによってアラームを停止する機能)が意図せず有効になることがわかった」
Fadellによるとテストには2~3ヵ月必要で、その後アップデートを提供していく。
「この問題で迷惑をかけ大変申し訳ない。会社を挙げて各家庭に届けられたNest製品に責任を持ち、お客様に100%の満足と安全を与えることがわれわれの使命だ。Nestチーム全員と私はこの問題に全力を注ぎ、現在の当社製品を改善し続けていることにあらゆる手段を尽くしているをご理解いただきたい」
本件に関するFAQによると、Nestはこの問題をテスト中に発見したが、利用者からの報告は一件もない。ユニットがネット接続されていない場合に機能を無効にする手順も説明されている。
告知文には、Nest Protectを返品したい利用者には全額返金することも書かれている。Nest Wave機能がProtectユニット最大の宣伝文句だったことを思うと、何とも皮肉な結果である。
良い知らせは、デバイスの内蔵ソフトウェアはネット接続するように作られているため、ソフトウェア関連の問題はリモートアップデートできることだ。しかし最近、Nest Thermostatのソフトウェアアップデートが、一部ユニットのWiFiおよびバッテリーに問題を引き起こし、われわれの安全を守る環境システムを支えるソフトウェアの脆弱さが浮きぼりにされた。
Nest Protectは、Nest Thermostatに続く同社第2弾の製品だ。Nest社は、現金32億ドルでGoogleに買収される計画を1月に発表した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)