フランスのスタートアップZenatonは、AccelとPoint Nine Capitalの主導で235万ドルを調達した。Slack Fund、Kima Ventures、Julien Lemoine、そしてFrancis Nappezも参加している。同社は、アプリケーションの最も面倒な部分、つまり非同期ジョブとバックグラウンドタスクの管理を引き受けようとしている。
1つのデータベースを使用したシンプルなWebベースのサービスを開発するのはとても簡単になってきているが、様々なイベントに基づいてタスクをさばくワークフローを構築しスケールアップしていくことは、いまでも大変だ。
ときには、バックグラウンドタスクが失敗し、あなたのワークフローが機能しなくなったことに気づくまでに何日もかかることがある。中には、非常に多くのリソースを必要とするワークフローが存在することで、そうした定期実行ジョブやパフォーマンスの急上昇を処理するために、より多くのRAMが必要となって、サーバー代がとても高額になってしまうこともある。
さらに、多くの中小企業では、非同期ジョブを追加することで大きな利益を得ることができる。たとえば、メールリマインダを送信することで、顧客離れを防ぐことができる。電子商取引のウェブサイトを運営しているならば、ちょっとしたアクセサリーを並べて表示して、顧客の「合わせ買い」を誘うこともできる。またユーザーがアプリを通じてレストランを見つけた後、数時間後にレビュー投稿をリクエストすることもできる。
「私たちはこうしたことをとても簡単に行えるように頑張っています。開発者はZenatonをワーカーのサーバー上にインストールするだけです。それで完了です。特に、バックグラウンドジョブ用のキューイングシステムを維持する必要がなくなり、定期的なジョブ実行を行うcronも、一時的な状態を保存するためのデータベースの移行も不要になります」と共同創業者でCEOのGilles Barbierは語った。Barbierは以前The Family働いていたが、ZenatonはThe Familyのポートフォリオの一部である。
Zenatonは既に大きなクライアントと連携し、数百万のワークフローインスタンスを処理している。もし1ヶ月に処理するタスク件数が25万件以下なら、無料でZenatonを試すことができる。それ以上になる場合には、プランは月額49ドルから始まり、ワークフローにどれだけのRAMを使いたいかによって支払い額が決定する。
今のところ、ZenatonはPHPとNodeアプリケーションに統合することができるが、同社はPython、Ruby、Javaを始めとするより多くの言語にも取り組んでいる最中だ。まだ若いプロダクトであることは明らかだ。
しかし、それは有望なスタートを切ったように思える。もし小規模な開発チームならば、Zenatonを使ったWaaS(workflow-as-a-service)アプローチを採用する意味はあるだろう。
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(翻訳:sako)