Google、いよいよ新年からChrome向けNPAPIプラグインを全面ブロックへ

2015年1月からGoogleはChromeブラウザ向けNetscape Plug-In API (NPAPI)のブロックを開始する。これは予想された動きだ。GoogleがNPAPIプラグインのサポート停止の努力を始めたのは1年以上前になる

この1年、Googleは古く、セキュリティー上も欠陥の多いNPAPIアーキテクヤーを使わないようデベロッパーに呼びかけてきた。また大部分のNPAPIプラグインをブロックしたものの、一部の影響の大きいプラグインについてはホワイトリストを作ってブロックから除外した。これにはMicrosoftのSilverlight、Unity、Google自身のGoogle Earthなどのプラグインが含まれていた。しかし来年1月からは、ホワイトリストの分も含めて例外なしにブロックされることになる。

このブロックで影響を受けるプログインにはGoogle TalkやFacebookのプラグインも含まれる。ホワイトリストのプラグインもGoogleがサポート停止計画を発表してから利用は減少している。しかしGoogle自身のデータによってもSilverlightはChromeユーザーの11%が月に1度以上起動している。おそらく大部分はNetflixのユーザーだろうが、Netflixも徐々にSilverlightから離れつつあるので、数字の見た目ほど影響は大きくなさそうだ。

業務上必須のエンタープライズ・アプリでNPAPIプラグインを必要とするものについては、当面このブロックをバイパスする手段が提供される。ただし2015年9月からはGoogleはChromeのコードベースからNPAPIのサポートを完全に削除するとしている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Chromeの最新ベータ版はWebPアニメをサポート、モバイル版のタッチ応答高速化、NPAPI禁止を先取り

今日(米国時間11/21)、GoogleはChromeブラウザの最新ベータ版を公開した。このバージョンではWebPのアニメーション画像がすべてのプラットフォームでサポートされている。またAndroid版ではタッチに対する反応が改善され、バイブレーションAPIがサポートされた。

WebPは現在普遍的に使われているJPEGやPNGに代わってGoogleが普及を目指している新しい画像フォーマットだ。

WebPアニメーションはGIFアニメーションに代わるもので、古いGIFとは異なり、本格的なアルファチャンネルを備え、ロスレス、非ロスレスが選択できる。またファイル容量はGIFに比べて大幅に小さくなる。しかし現在のところWebPをサポートするブラウザの数は多くないので、クールな技術デモの域を出なかった。

一方、GoogleがAndroidのタッチを高速化した方法はなかなか巧みだ。現在Chromeはダブルタップでズームを識別するために最初のタップの後300msの遅延を入れている。しかし高速なサイトの場合、最初のタップでズームを開始しているので待つ必要はない。そこでGoogleは高速サイトではズームのためのダブルタップを廃止した。これによって体感速度が上昇したわけだ。

あと重要な変更は以前から告知されていたとおりNetscape Plugin Architecture Programming Interface (NPAPI)プラグインが禁止されることだ。1月からは、安定版でも一部の人気のある例外(MicrosoftのSilverlight、Unity、GoogleEarth、Java、Google Talk、Facebook Video)以外のNPAPIプラグインがブロックされる。ベータ版には安定版に先がけてこの変更が導入された。

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Google、NetscapeプラグインAPIを利用したプラグインを2014年1月からブロックへ。Silverlight、Unity等はホワイトリスト化

Netscape Plug-in API” (NPAPI)という名前は、旧ブラウザー世代の遺物のように聞こえるかもしれないが、Chrome、Mozillaなどのブラウザーは今でも、このブラウザープラグインを書くためのアーキテクチャーをサポートしている。しかし、終りの時は急速に近づきつつある。MozillaはNPAPIプラグインを来たる12月に終了し、Googleも今日(米国時間9/23)、Chromeが2014年1月以降、ウェブページでインスタンス化されたNPAPIプラグインをデフォルトでブロックすると発表した。Chromeチームは、2014年中にはNPAPIサポートを完全に終了する計画だ。

またGoogleは、今日以降ウェブストアでNPAPIベースのプラグインを含む新規アプリまたは機能拡張の新機登録を受け付けない。

Goolgeの発表によると、NPAPIベースプラグインは、ブラウザーに初めてビデオとオーディオサポートをもたらした。今日のウェブは、この90年代アーキテクチャーを必要としていない、と同社は言う。NPAPIは「ハング、クラッシュ、セキュリティー問題およびコードの複雑化を起こす最大の原因となった」とGoogleは考えている。Googleのセキュリティー技術者、Justin Schuhは今日の発表で「Googleのゴールは、かつてNPAPIが支えてきたユースケースをカバーできるよう、標準ベースのウェブプラットフォームを進化させることだ」と言っている。

この変更に気付くユーザーは殆どいないだろう、とGoogleは言う。現在Chromeユーザーの5%以上が使っているNPAPIプラグインはわずか6種類しかない。Microsoft Silverlight、Unity、Google Earth、Java、Google Talk、およびFacebook Videoだ(ただし、Javaはセキュリティーを理由に既にChromeチームによってブロックされている)。これらのプラグインは、暫定ホワイトリストに載せられ、エンドユーザーや企業のシステム管理者は、他のプラグインも必要に応じてホワイトリストに載せることができる。

現在NPAPIを使用するアプリや機能拡張を持っているデベロッパーは、2014年5月までアップデートが可能だ。それ以降はウェブストアのホームページおよび検索対象から外され、2014年9月には非公開になる。NPAPIの代替手段を必要とするデベロッパーのためにGoogleは、NaClAppsNative Messaging API、およびレガシーブラウザーサポートを推奨している。

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(翻訳:Nob Takahashi)