今年は四輪の自動車よりも一輪車(OneWheel)がトレンドだ

板一枚、車輪一つ、落ちる人ゼロ人。

信じられないほどたくさんの‘物’が氾濫していた今年のCESで、たった一つお気に入りを挙げよ、と言われたら、迷わずOneWheel。それは、自分で自動的にバランスをとるスケートボードで、大きな車輪が一つだけついている。それが、障害物を自動的に避(よ)け、凸凹を巧みに乗り越える。スケボー名人でない私でも大丈夫(下のビデオを見て)。動力は電気、そして、乗ってる人が体重を傾けると、そっちへ方向を変えて走る。

本誌は昨年、OneWheelにかなり入れ込んできた。ついにその工場まで、見学させてもらった。でも、そのデザインと機能は絶えず進化しているから、下のビデオでは、このおチビさんの最新の姿を見ていただこう。

とっても楽しいよ。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


自動均衡型電動スケートボードOnewheelがついに一般発売へ…組み立て工場を見学

昨年のCESで出会ったOnewheelは、電気工学の技術者で熱心なスケボーファンのKyle Doerksenが作った、ボード自身が自力でバランスを保つという奇抜なアイデアのスケートボードだった。Kickstarterに出てからまだ1年足らずだが、Onewheelは初期の支援者たちや予約で買った人たちに出荷を始めている。

数週間前に本誌は、Onewheelの組立工場を取材して、どうやって作られているのかを見るとともに、同機のモバイルアプリに加わった新しい機能も見せてもらった。組み立て工場はカリフォルニア州サンノゼにあり、そこでいろんな部品から組み立て、テストをし、顧客に出荷されている。

ハードウェアも昨年見たプロトタイプより大きく進歩しているが、もっと大きく変わったのが、このボードをコントロールするソフトウェアだ。ユーザはBluetoothでOnewheelに接続するこのアプリを使って、ボードの操作をカスタマイズする。

初心者向けのベーシックな設定ではスピードと操作のタイプが制限され、とにかくこのボードに慣れてもらうことをねらっている。そして乗りこなせるようになったら、もっとスピードを上げたり、高度なコントロールができる設定に変更するとよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


魔法のような滑り心地を体感させてくれる1輪スケートボードのOnewheel

こういう仕事をしていると、ただただ驚かされるというモノに出会うことがある。「いったい何を考えているんだろう」というだけでも相当なものだが、それがさらに「ほんとにやっちゃったのか」という衝撃に繋がるケースもある。

今回紹介する「Onewheel」は、まさに発想の面でも実装の面でも大いに驚かされるプロダクトだ。自分でバランスをとってくれる一輪スケートボードで、現在Kickstarterで資金調達を行っているところだ(訳注:10万ドル目標だが、訳出作業時点で既に約5倍となる47万9000ドルの資金を集めている)。

プロダクトを考えだしたのはKyle Doerksenだ。電気機械系のエンジニアであり、またボードスポーツの愛好家でもある。以前はIDEOに務めていた。個々数年、彼は滑らかなパウダースノーの上でスケートボードやスキーを楽しむような感覚を味わうことのできるスケートボードは作れないだろうかと考えていたのだそうだ。

その結果うまれてきたのがこのOnewheelだ。見かけはシンプルながら、不思議な高性能で、乗ってじっとしていてもきちんとバランスが取れる。どちらかに重心をかけると、最高時速12マイルで走行する。

このOnewheelはボードの一方の側にバッテリーを搭載し、そしてもう片方にコントロールユニットを搭載する。コントロールユニットにはiPhoneにあるのと同様のモーションセンサーも積まれている。モーションセンサーの機能も利用して、速度やバランスの調整をモーターに通知するようになっているのだ。タイヤの動作はインホイールモーター(ハブモーター)により行われる。消費電力はピーク時に2000ワットで、通常は500ワットとなっている。ボードはタイヤの上に乗っかる形になるわけだが、このタイヤはゴーカート用のものだ。

ちなみにDoerksenの目論見としては、このOnewheelは移動手段等、実用の目的を持つものではなかった。しかしKickstarterで出資した人の間では、実用的に使いたいという話が出ているようだ。こうした動向をうけて、Doerksenは移動手段として便利に使うためのモバイルアプリケーションの開発も考えているようだ。

「もともと、趣味で楽しむためのものとして考案したものです。たとえばサーフィンをするのに、どういう目的でサーフィンをするのかということを考える人は少ないと思うのです。ただ、サーフィンが楽しいからサーフィンをするのでしょう。このOnewheelも同じような方向性で考えていました」とDoerksenは言っている。「しかしKickstarterで出資してくれる人の意見をきくと、実用的な移動手段としての利用を考えたいという人が多くいるのです。そうした目的にも沿うような形で、今後の開発を考えていきたいと考えています」とのこと。

動作については上のビデオを確認していただきたい。興味を持った人は、こちらのKickstarterページにてプレオーダーを申し込むこともできる。

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(翻訳:Maeda, H