Amazonのセットトップボックスは、Chromecastと同じくスティック型らしい

Amazonは独自のゲームコンソール/セットトップボックスを準備中で、本誌は複数の情報源から、そのデバイスがLab126制作のガジェットであり、形状はChromecastに似ている、即ち、スティックあるいはドングル型で、Apple TVのようなものではないと聞いている。さらに、ある情報源によると、PCゲームタイトルのストリーミングをサポートし、XboxやPlayStation等のゲーム機と競合可能であり、Androidベースのリビンクルーム用ゲーム機ではないともいう。

スティック型のフォームファクターは驚きではない。Rokuが先日同じデザインのデバイスを発表したばかりであり、Chromcastも消費者に評判がいい。しかし注目すべきは、このガジェットのゲームへのアプローチだ。PCゲームのストリーミングは、以前Amazon周辺でささやかれていた話と一致しており、同社がPCやMacのタイトルをダウンロード販売していることを考えれば理にかなっている。

こうしたストリーミング方式は、OnLiveが提供するリモートゲームサービスに近く、NvidiaがAndroidゲーム機のShieldやNvidiaベースのゲームPCで行っているものとは異なる。タイトルはトップ人気のゲームだと言われており、Amazonから30fps(殆どのオンラインビデオと同等)でストリーミングされると、本誌の筋は言っている。

OnLiveはLauder Partnersに買収された。財務問題からの救済が目的だった。同社は運営において多額の負債を抱えていた。サービス提供のために全国に大容量のサーバーを設置する必要があることが、コスト高の一因たった。Amazonは大きくスタートダッシュを切ることができる。すでに同社のデジタルコンテンツおよびクラウドサービス用に、巨大なサーバー群が用意されている。

ストリーミング・ゲームの提供は、セットトップボックス業界の大小ライバルに対する膨大な優位点になる。そしてOnLiveの失敗は、需要のなさが理由ではなく、運用コストの高さとスケーリング能力が欠如していたためだ。そして、もしこれがAmazon Primeのメンバー特典に加えられれば、Eコマースの巨人がユーザーをプレミアムサービスに引き込む新たなインセンティブになる。さらにこれは、最近リークされたAmazonのゲームコントローラーにも接続するかもしれない。ただし、同デバイスはどのセットトップボックスとも独立に販売され、Kindle Fireタブレットとも互換性があると言われている。

われわれは、Amazonのセットトップボックスに何が含まれるかについて相応れない情報を聞いているが、同社がこれを使ってAmazon Instant VideoとAmazon MP3のストリーミングサービスを販売促進しようとしていることは確かだ。ゲーム機能は、ライバルプラットフォームに対する大きな優位性であり、AmazonはSteamや主要ゲームコンソールメーカーとのとの直接競合に直面するだろう。しかし、デバイスは未だにテスト段階なので、最終バージョンにどんな機能が入るのかは、その時を待つしかない。

Photo courtesy flickr user iannnnnn

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook