一人でコードを書いていて、近くに相談する人がいなくて困ることがよくある。Codementorは、そういうときに、一対一で教えてくれるエキスパートを紹介してくれる。まだ非公開ベータだが、本誌読者100名はこのリンクから登録すると、10ドルぶんの利用ができる。
ファウンダのWeiting Liuによると、Codementorの目的は、下の図のようにコード画面と、テキストとビデオを併用するチャット画面を二人が共有することによって、あなたのそばに経験豊富なプログラマがいるときの安心感を再現することだ。
“インターネットのフォーラムで質問を投稿することと、本物の指導者が自分の横にいることとの、ギャップを填めたい”、とLiuは言う。当サイトの‘先生’たちは、合衆国とヨーロッパとアジアからすでに300名が登録している。緊急の質問は2時間以内、そのほかの質問は24時間以内に答をもらえる。最終目標は、質問したら瞬時に答が返ってくる状態の実現だ。
Y Combinatorで鍛えられたLiuはこれまでにも、株式投資コミュニティSocialPicksなど、いくつかのスタートアップを立ち上げている。SocialPicksは2009年にFinancial Content Servicesが買収した。Codementorは、彼自身が個人デベロッパや企業の管理職だったときに抱(いだ)いたニーズから生まれた。
“経験の浅いプログラマは、トラブルに遭遇すると、単純に途方に暮れてしまうことが多い”、とLiuは言う。“会社の管理職をやっていると、この突然の工程ストップが解消するためなら何千ドル払ってもよい、という気分になるね。もちろん、前からCodementorがあれば、もっと少ない額で問題を解決できただろう”。
Codementorは、個別緊急の問題以外に、もっと長期のプログラマ教育も提供する。たとえば特定のプログラミング言語を本格的に(プロレベルで)習得できるサービスは、今のStack OverflowやCodecademyなどにはない。またフィジカルな(オフラインの)特訓コースは、往々にして参加料が高い。
Codementorで質問する方法は、二つある。質問を直接サイトに送ると、適切な指導者を紹介してくれる。たとえばRubyに関する質問なら、今現在オンラインしているRubyのエキスパートが表示される。第二の方法は、目下ベータ中だが、教える側が自分のブログにウィジェットを埋め込んでおき、生徒はそのウィジェットから直接、質問をポストする。
Codementorで‘先生’になりたい人は、資格審査に通らなければならない。Codementorの審査官たちはGitHubやStack Overflowなどを調べて、先生志願者の能力を判定する(GitHub上に自分のコードベースがあること)。自分の料金は自分で決めるが、その後は生徒たちからの評価点で格が上がったり下がったりする。一貫して評価点の低い先生は、Codementorの品質管理の一環として、クビになる。
Codementorは、授業料の15~20%を取る。同社は最初の資金をTMIから調達し、TechStars Seattleの次のクラスに参加する予定だ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))