ブームか本物か―チャットのPeach、急成長してSNSアプリのトップ10に

2016-01-13-peach

事情に詳しい読者ならソーシャル・ネットワーク/メッセージ・アプリのPeach( 私も最近紹介した)についていろいろ聞いていると思う。一部からは「バカバカしいにもほどがある」と酷評されている。一部には熱狂的なファンもいる。大多数はその中間の意見のようだ。
そこで私の感想を述べると、Peachはその名のとおり、フレッシュだ。この感覚は表現が難しいが、要するにPeachは既存のチャット・サービス、Twitter、Path、WhatsApp、Messengerなどにないある種の新鮮さを感じさせてくれる。

ただしPeachについてはブームを作るための大掛かりなキャンペーンが展開されている最中なので、耳に入ることのいくぶんかは始めから割引きして聞く必要がある。そうであっても、まずはこのサービスを試してみることをお勧めしたい。 冷笑的な態度を誇示したいというだけで見逃すのはもったいない。どうもそういう人が多いらしいが。

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PeachはアメリカのApp Storeで無料アプリの総合120位、ソーシャル・ネットワークのジャンル(非常な激戦区だ)で9位に入っている。この状況は「単なるブームか、本物か」といった詮索をするよりも、新しいものを試してみることを躊躇しない一般ユーザーが大勢いると考えた方が建設的だろう。一般向けアプリはこれからまだ十分に伸びしろがあると思う。なるほどSnapchatの成長の勢いはすごいし、Messengerも日毎に機能を拡充している。それでも既存のプレイヤーとはどこか「ひと味違う」サービスが参入する余地は十分ある。

私は先週末、ずっとPeachを使ってみた。その結果、まず第一にいえるのは、ソーシャル・グラフにあまり大勢の友達を登録しないことが大切だ。Peachは友達との関係が親密なほど楽しい。Peachにはコンテンツの一部を友達と共有するためのMagic Wordsと呼ばれるコマンドライン・インターフェイスがあるが、これも いったん使い方の要領をつかむと何か重要なことを成し遂げたような達成感がある。さらに面白いコマンドが追加されないかと期待してしまう。

あとPeachで写真を撮るのも愉快だ。簡単にビデオないしアニメーションの効果を得られる。Facebook Boomerangに似ている。

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画期的なテクノロジーが含まれているかといわれればノーだ。しかし新しくてフレッシュなことは間違いない。SNSジャンルでアプリのトップ10に入るというのは大変なことだ。いかにマーケティングの努力をしようと、一般ユーザー側にオーガニックな盛り上がりがなければとてもそこまでランクを上げられるものではない。こうしたユーザーのほとんどはTwitterやメディアのテクノロジー記事など読まない層だ。

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画像: abbydonkrafts/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+